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vol.393【鍼仙人伝】氣に生き、志で立つ
第一章:理想と現実のはざまで 高校卒業後、僕は昼間に調理の仕事、整形外科、接骨院、Barなどで働きながら、夜は柔道整復師の学校へ通った。現役で国家試験に合格し、50店舗を展開する大手整骨院グループに入社。そこでは、絶妙な圧加減と繊細な施術で人を治す本物の院長、そして素晴らし...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.295【傷寒論】治法の総論:発汗・瀉下・和解──氣に触れ、流れを導く操作論
鍼灸の施術とは、“氣への操作”である。 そしてその操作には、方向性・量・リズムがある。 『傷寒論』における三大治法──「発汗・瀉下・和解」──は、 単なる薬理操作ではなく、 氣の流れをどう変えるか という“氣象技術”として読むべきである。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.294【傷寒論】六経分類を“氣の流れ”で読み解く:氣象学としての東洋医学
東洋医学の本質は、“氣の流れ”を観ることにある。 『傷寒論』が説く六経分類──太陽・陽明・少陽・太陰・少陰・厥陰。 これは単なる病名の分類ではない。 氣の進行・変化・崩れ方 を示した「氣象の地図」なのだ。 今回は、六経を“氣の流れの構造”として再構成し、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.291【傷寒論】少陰経と心・腎の氣のルート:命の柱を整える氣の軌道
「少陰病」は、心と腎──つまり“命の中心”が揺らぐ病態。 では、氣の柱はどのように構成されているのか。 どこに“崩れ”が起こり、どのように整えるべきか。 今回は、少陰経=手少陰心経・足少陰腎経の氣の構造と流れを、鍼灸的視点で臨床解釈していく。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.289【傷寒論】太陰経と脾・肺の氣のルート:氣を生み、巡らせる流れを読む
太陰病の核心は「氣の生成力の失調」にある──。 ではその氣は、どのようなルートを通って生まれ、全身へと巡っていくのか? 今回のテーマは、太陰経=手太陰肺経・足太陰脾経。 氣の発源と運搬に関わる“氣の始発駅”を、経絡という構造から読み解いていく。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.287【傷寒論】三焦・胆の氣をどう捉えるか?──少陽経の臓腑構造
「三焦」とは何か。 「胆」はどんな働きをするのか。 この二つの臓腑は、五臓六腑の中でも“氣のネットワーク中枢”として位置づけられ、特に少陽病においてその氣象を読み解く鍵となる。 本稿では、三焦・胆の氣の機能と構造を、鍼灸臨床にどう落とし込むかを探っていく。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.286【傷寒論】少陽病の氣象:寒熱往来と氣のリズム
「寒熱往来」とは、冷えたり熱くなったりという単純な現象ではない。 それは“氣の揺らぎ”──つまり身体をめぐる氣のリズムが乱れ、内外の氣の交信がうまくいかなくなった状態である。 少陽病とは、六経分類における「半表半裏」の病。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.285【傷寒論】陽明経と胃・大腸の氣の読み方
陽明病の中心にあるのは、消化器という“氣の炉”の異変である。 胃と大腸は「氣血津液の精製と運搬」という生命活動の根幹を担い、陽明経はその氣の大動脈とも言える経絡だ。 本稿では、陽明経の構造とその氣の流れ方を、現代の臨床鍼灸に活かす視点で解説する。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.270【難経第七十五難】氣と血はどう繋がるのか?〜氣血一体の生命構造〜
「氣が動けば、血が従う」 この言葉は、東洋医学の基本にして、臨床における金言である。 『難経』第七十五難は、氣と血の関係性に正面から向き合った章だ。 目に見えぬ氣。目に見える血。 陰陽のごとく補い合い、流れ合いながら、 一つの命を構成している。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.265【難経第七十難】相剋はバランスを護る力〜氣の抑制と調律の哲学〜
「木は土を制し、水は火を剋す」 この五行相剋の論理に、どれほどの臨床的叡智が詰まっているだろうか。 『難経』第七十難はこう語る。 五行には相生があり、相剋がある。 生は育て、剋は護る。 現代では「制する」という言葉に、否定や抑圧のイメージが付きまとう。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.262【難経第六十七難】氣・血・津液の優先順位とは?〜“まず診るべきは何か”〜
身体のなかを巡る三つの柱── 氣・血・津液(しんえき) 。 それぞれが命を支える存在でありながら、 実際の診断・施術の現場では、 「どれから診るか」「何を優先するか」が重要になる。 『難経』第六十七難では、 氣・血・津液の“軽重緩急”をどう判断するか が示されている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.259【難経第六十四難】五臓と血脈の関係とは?〜“心だけが血を司るのか”〜
「血は心が司る」── それは東洋医学の定説として知られている。 しかし、 『難経』第六十四難では、心だけでなく、肺・肝・脾・腎といった“五臓すべて”が血脈と深く関わっていること が説かれている。 つまり、 心は“血を動かす中心”ではあるが、血の生成・循環・保持は五臓の連携プ...

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vol.257【難経第六十二難】脈と氣の虚実とは?〜“拍動が語る内なる氣の状態”〜
脈は、氣の声である。 力強く打つか、細く沈むか。 そこに、 氣の充実・不足・停滞・逆乱といった“内なる氣の状態”が如実に現れる。 『難経』第六十二難は、 脈診を通じた“氣の虚実”の見極めと、それに基づく施術方針”について明快に語っている。 【1....

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読了時間: 4分


vol.256【難経第六十一難】脈と季節の変化とは?〜“春夏秋冬に脈も応じる”〜
自然は脈打っている。 春はゆるみ、夏は昂り、秋は収め、冬は沈む。 それは、 人の脈もまた、四季と共に変化すること を意味している。 『難経』第六十一難では、 脈象が季節によってどう変化し、それをどう読み取るか が説かれている。 【1. 季節ごとの“脈の性質”とは】 季節...

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vol.246【難経第五十一難】臓腑の氣の通路とは?〜陰陽五臓の氣の循環〜
氣は、どこから来て、どこへ流れるのか。 『難経』第五十一難は、 臓腑の氣の循環とその通路 について明確に説いている。 それは単なる構造ではなく、命の営みそのものを言語化した“氣の地図”である。 【1. 臓腑の氣は、どこを通るのか】...

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vol.241【難経第四十六難】氣が反応するツボとは?〜募穴・原穴の意味と使い方〜
ツボは、ただ“押す場所”ではない。 氣が集まり、響き、訴える“氣の交信点” である。 『難経』第四十六難では、「募穴(ぼけつ)」と「原穴(げんけつ)」という、 氣の異常が顕れやすい“特別なツボ”について解説している。 それは、“内なる氣”と“外からの診断・施術”をつなぐ橋渡...

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vol.240【難経第四十五難】氣のうねりはどこに現れるか?〜胃脘部と氣の集中点〜
腹の奥が重い。胸のあたりがつかえる。胃が張る──。 そんなとき、私たちは知らず知らずのうちに、「氣の集まり」によって起きる “うねり”を感じているのかもしれない。 『難経』第四十五難は、 氣が「集まりすぎる場所」=氣結の中心点 として、 「胃脘(いわん)部」に注目する。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.234【難経第三十九難】氣はどこから来て、どこへ行く?〜五臓における氣の循環図〜
氣は、ただ存在するのではない。 絶えず「巡っている」ものだ。 『難経』第三十九難では、五臓六腑における氣の生成・運行・分布のルートを描き出している。 これはまさに、“氣の地図”。 それを理解することで、 なぜここに症状が出るのか?なぜその順で伝播するのか? が、明確になる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.233【難経第三十八難】氣が多すぎるとは?〜氣実・氣鬱・氣爆の理解〜
氣は、生を支える源でありながら、ときに身体を苦しめる存在にもなる。 『難経』第三十八難では、“氣が多すぎる”状態——つまり氣の過剰・偏在・爆発的変化について語られている。 氣が「足りない」だけでなく「多すぎる」ことで起きる不調とは何か?...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.230【難経第三十五難】陰陽に応じた鍼の深さとは?〜刺入と氣の層構造〜
“どこまで刺すべきか?” この問いは、鍼を扱う者なら誰しも一度は直面する。 『難経』第三十五難では、この問いに対して明快な基準を示している。 それが「陰は深く、陽は浅く」という刺入の原則である。 だがこれは単なるテクニックの話ではない。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分
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