vol.241【難経第四十六難】氣が反応するツボとは?〜募穴・原穴の意味と使い方〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
ツボは、ただ“押す場所”ではない。 氣が集まり、響き、訴える“氣の交信点”である。
『難経』第四十六難では、「募穴(ぼけつ)」と「原穴(げんけつ)」という、 氣の異常が顕れやすい“特別なツボ”について解説している。
それは、“内なる氣”と“外からの診断・施術”をつなぐ橋渡し点なのだ。
【1. 募穴とは、臓腑の情報が集まる場所】
募穴とは、五臓六腑の氣が集まる“診断の反応点”である。
胸腹部に多く位置し
痛み・圧痛・膨満・響きなどで反応し
内臓の状態を外から読み取る“氣のモニター”となる
たとえば:
肺の異常 → 中府
胃の異常 → 中脘
肝の異常 → 期門
このように、臓腑の状態は「表」に現れるというのが、東洋医学の核心なのだ。
【2. 原穴とは、氣が湧き出る治療点】
原穴とは、元氣=生命エネルギーが“湧き出るポイント”。
主に四肢の手首・足首周辺に位置し
各臓腑に対応する“氣の源”を外から補える
そのツボに触れれば、氣の状態を“感じ取る”ことができる
たとえば:
肺の原穴 → 太淵
脾の原穴 → 太白
腎の原穴 → 太渓
原穴は、補氣・整氣・調和の起点として、非常に臨床的価値が高い。
【3. 臨床での使い方:響きを診る】
募穴で「氣の異常」をキャッチし、
原穴で「氣を調える」
この組み合わせは、 “診断”と“治療”の連携を氣レベルで行うテクニックである。
さらに:
募穴は、情志の影響も強く受けやすい
原穴は、意識・無意識レベルでの氣の乱れにも反応する
つまり、ツボは単なる点ではなく、氣の“交信場”として動いている。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
ツボとは、氣の語り部。 言葉にならぬ身体の声を、そっと教えてくれる。 押せば痛むところに、氣の叫びがある。 それを“聴く手”を持てるかどうかが、術者の本質だ。
鍼仙人はこう考える:氣は、表に出る。 それを聴くツボを持ち、それに応える技を持て。
🔚まとめ
募穴と原穴は、氣が現れる・整う“特別な交信点”。 診て、触れて、氣と対話するツボである。
今日から活かせる一言:氣の声は、ツボが語っている。
📘次回予告
次回は、vol.242【難経第四十七難】“氣口”とは何か?〜寸口脈診の本質〜をお届けします。 脈診の中でも最も象徴的な“寸口”という場に隠された氣の哲学に迫ります。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第四十六難

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