top of page
検索


vol.244【難経第四十九難】なぜ左手と右手で診るのか?〜陰陽と臓腑配当の秘密〜
左手は心を、右手は肺を。 鍼灸師なら誰もが知る“左右の脈の違い”。 だが、その根拠はどこにあるのだろうか? 『難経』第四十九難では、脈診における「左右の手の配当」について明確に述べられている。 それは単なる慣習ではなく、 陰陽と臓腑の哲学に基づいた診断体系 なのだ。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.242【難経第四十七難】“氣口”とは何か?〜寸口脈診の本質〜
脈を診る──それは、氣を診ること。 『難経』第四十七難では、東洋医学における代表的な脈診部位、 すなわち**「氣口(きこう)」=寸口の脈**について深く掘り下げられている。 寸口とは、単なる血流の拍動点ではなく、 氣の状態が最も如実に現れる“生命の窓” なのだ。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.241【難経第四十六難】氣が反応するツボとは?〜募穴・原穴の意味と使い方〜
ツボは、ただ“押す場所”ではない。 氣が集まり、響き、訴える“氣の交信点” である。 『難経』第四十六難では、「募穴(ぼけつ)」と「原穴(げんけつ)」という、 氣の異常が顕れやすい“特別なツボ”について解説している。 それは、“内なる氣”と“外からの診断・施術”をつなぐ橋渡...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.240【難経第四十五難】氣のうねりはどこに現れるか?〜胃脘部と氣の集中点〜
腹の奥が重い。胸のあたりがつかえる。胃が張る──。 そんなとき、私たちは知らず知らずのうちに、「氣の集まり」によって起きる “うねり”を感じているのかもしれない。 『難経』第四十五難は、 氣が「集まりすぎる場所」=氣結の中心点 として、 「胃脘(いわん)部」に注目する。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.239【難経第四十四難】氣はどこに集まり、どう発散するか?〜中焦と三焦の氣流〜
氣は、ただ流れているのではない。 “集まり”、そして“発される”場所がある。 『難経』第四十四難では、氣の中枢的な集積場である「中焦」と、 全身への分布・排出の経路を担う「三焦」について言及されている。 氣の発動点と拡散経路を理解することは、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.237【難経第四十二難】氣の消長とは?〜氣が増減するとき、何が起こるか〜
氣は、一定ではない。 日々、刻々と“増え”、そして“減っていく”もの。 『難経』第四十二難では、 氣の“消長(しょうちょう)”──つまり、 氣の盛衰・増減のリズム について述べている。 これは、生命のリズムであり、治療のタイミングを見極める鍵でもある。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.236【難経第四十一難】氣が左右に乱れるとき〜側偏と氣の方向性〜
東洋医学では、氣の乱れは“上”や“下”だけではなく、“左右”にも現れる。 『難経』第四十一難では、「側偏(そくへん)」と呼ばれる現象、 つまり 身体の片側に偏った症状や氣の乱れ について論じている。 この“横の偏り”こそ、現代臨床においても極めて重要な観点である。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.235【難経第四十難】氣の上下とは何か?〜陰陽の呼応と昇降出入〜
氣とは、ただ巡るだけではない。 上下・出入という“方向性”をもって働く力 である。 『難経』第四十難では、氣の動きが「昇・降・出・入」の四つに分かれること、 そしてその調和が生命を保つカギであることを説いている。 まさに、氣は“立体的に働くエネルギー”。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.232【難経第三十七難】氣が止まるとは何か?〜氣滞と氣絶のちがい〜
氣は、流れてこそ生命である。 『難経』第三十七難は、「氣が止まるとはどういうことか?」という根本的な問いに対し、 “氣滞”と“氣絶”という2つの概念を通じて、その違いと臨床的判断を提示している。 ここで問われているのは単なる症状分類ではない。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.229【難経第三十四難】病の発生における陰陽の分岐〜陽病・陰病の境界線〜
病とは、氣が偏ることである。 その偏りが「陽」に傾いたとき、人は熱をもち、上へ、外へと氣が浮き始める。 逆に「陰」へ傾けば、冷え、沈み、内側へと氣が籠っていく。 『難経』第三十四難では、病を陰陽に分ける基準を明確に提示している。 それは単なる表面症状の話ではなく、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.226【難経第三十一難】“一脈の病”とは何か?〜診断の単位と全体観〜
たったひとつの脈の異常。それを、どう診るか。 『難経』第三十一難は、一本の脈に病が現れたとき、それを「局所の異常」と見るべきか、それとも「全身状態の象徴」として捉えるべきか、という問いを提示する。 これは単に“脈の病変”をどう分類するかではない。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.223【難経第二十八難】“脈の虚実”は何を診るのか?〜手応えで読む氣血の力〜
脈を触れたとき、あなたは何を感じ取っているだろうか? 「強い」「弱い」「弾む」「沈む」……脈には多くの情報が詰まっている。 中でも『難経』第二十八難が示す「虚実」は、氣血の盛衰を直観的に測る診断の要だ。 では“虚の脈”とは何か? “実の脈”とはどう違うのか?...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.222【難経第二十七難】脈の「動く」と「止まる」は何を意味する?〜氣血の瞬間診断〜
患者の脈に触れたその瞬間、「あれ?」と違和感を抱いたことはないだろうか。 一定のリズムで流れるはずの脈が、突如として止まり、数息のあいだ動かなくなる。あるいは、妙にせかせかと速く、浮ついたように感じられる脈。 こうした“瞬間的な変化”に、術者はどう向き合うべきなのか?...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
bottom of page