vol.242【難経第四十七難】“氣口”とは何か?〜寸口脈診の本質〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
脈を診る──それは、氣を診ること。
『難経』第四十七難では、東洋医学における代表的な脈診部位、 すなわち**「氣口(きこう)」=寸口の脈**について深く掘り下げられている。
寸口とは、単なる血流の拍動点ではなく、 氣の状態が最も如実に現れる“生命の窓”なのだ。
【1. 寸口とは何か?】
寸口は、手首の親指側にある橈骨動脈の脈打つ場所。
左右の手首にあり
氣・血・津液の状態が集まる
三部九候(寸・関・尺)を用いて全身を診る
古典ではここを「氣口」と呼び、 命の氣の出入り口として最も重要な観察点と位置づけている。
【2. なぜ“氣口”と呼ばれるのか】
口とは“氣の出入り口”。
氣口とは、
身体の氣が「表に現れる場所」
臓腑の変動が「響きとして現れる場所」
つまり寸口は、 氣の流れが“音声”のように可視化されるツボ=脈点なのである。
『難経』では「寸口を以って氣の生死を見る」とされ、 この部位を通して、氣の“存在・強さ・動き”を把握することができる。
【3. 臨床での氣口の読み方】
寸:上焦(肺・心)
関:中焦(脾・胃)
尺:下焦(腎・膀胱・子宮)
このように三部に分けて診ることで、 氣の“上下・内外”のバランスが可視化される。
さらに:
沈む → 陰盛 or 虚弱
浮く → 陽盛 or 表証
遅い・早い・滑らか・渋い……
氣の質感までが、術者の手の中に訴えてくる。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
脈は、氣の語り。 音も言葉もないが、確かな“響き”がそこにある。 氣口に耳を澄ませるとは、 命そのものに耳を澄ますことに他ならない。
鍼仙人はこう考える:氣は手のひらに宿る。 脈を通じて、術者と患者が“氣でつながる”瞬間がある。 その一拍を聴き逃すな。
🔚まとめ
寸口脈は、氣の声が最も響く場所。 それは、診断を超えて“命の会話”を可能にする場所でもある。
今日から活かせる一言:氣の音は、手の中で鳴っている。
📘次回予告
次回は、vol.243【難経第四十八難】脈と氣の違いとは?〜脈状と氣状の見分け方〜をお届けします。 氣と脈──似て非なるこの二つの見極め方を徹底解説します。
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氣は、手の中で語りかける。
隠れ家のようなプライベートラウンジで、
“命の響きに耳を澄ます”東洋の手あてをお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第四十七難

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