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vol.302【傷寒論】偽実の鍼灸:強く見えて“虚”──氣の仮面を見破る術
患者の声が大きい、怒りっぽい、身体もがっしりしている。 ──それは“実証”のように見えて、実は“内側が虚”ということがある。 『傷寒論』における「偽実(ぎじつ)」は、 虚の存在を“強さ”が覆い隠す状態 。 現代でも多い「元気そうに見えるのに不調を抱えている人」──...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.299【傷寒論】特殊証・変証の総論:虚実が交錯する“氣のトリック”を見抜く
臨床において、もっとも判断を誤りやすいのは、 “虚実の逆転”と“混合”が起きている状態 である。 『傷寒論』の真骨頂のひとつが、 こうした“複雑な氣のパターン”への鋭い洞察にある。 今回は、虚と実、寒と熱、表と裏が交錯する“特殊証・変証”をどう読み解くか──...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.297【傷寒論】瀉下法と鍼灸:氣を内から下ろす“排出の術”
氣がこもると、人は苦しくなる。 『傷寒論』が説く「瀉下法」とは、 単に下痢や排便を促すという意味ではない。 氣が内にこもり熱と化す状態に、出口を与える“解放の術” である。 鍼灸において、この“氣の下行”をどう設計するか。 今回はその応用と臨床戦略を明らかにする。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.295【傷寒論】治法の総論:発汗・瀉下・和解──氣に触れ、流れを導く操作論
鍼灸の施術とは、“氣への操作”である。 そしてその操作には、方向性・量・リズムがある。 『傷寒論』における三大治法──「発汗・瀉下・和解」──は、 単なる薬理操作ではなく、 氣の流れをどう変えるか という“氣象技術”として読むべきである。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.294【傷寒論】六経分類を“氣の流れ”で読み解く:氣象学としての東洋医学
東洋医学の本質は、“氣の流れ”を観ることにある。 『傷寒論』が説く六経分類──太陽・陽明・少陽・太陰・少陰・厥陰。 これは単なる病名の分類ではない。 氣の進行・変化・崩れ方 を示した「氣象の地図」なのだ。 今回は、六経を“氣の流れの構造”として再構成し、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.263【難経第六十八難】氣滞とは何か?〜流れを失った命の景色〜
氣滞とは、氣が“流れない”状態──だがそれは、ただの「停滞」ではない。 動こうとして動けない“内なる葛藤”の表れ である。 【1. 氣滞とは「動の不全」】 氣は本来、常に動いている。その動きが失われたとき、それは痛み・張り・詰まりといった形で現れる。 胸が苦しい 喉が詰まる...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 3分


vol.242【難経第四十七難】“氣口”とは何か?〜寸口脈診の本質〜
脈を診る──それは、氣を診ること。 『難経』第四十七難では、東洋医学における代表的な脈診部位、 すなわち**「氣口(きこう)」=寸口の脈**について深く掘り下げられている。 寸口とは、単なる血流の拍動点ではなく、 氣の状態が最も如実に現れる“生命の窓” なのだ。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.235【難経第四十難】氣の上下とは何か?〜陰陽の呼応と昇降出入〜
氣とは、ただ巡るだけではない。 上下・出入という“方向性”をもって働く力 である。 『難経』第四十難では、氣の動きが「昇・降・出・入」の四つに分かれること、 そしてその調和が生命を保つカギであることを説いている。 まさに、氣は“立体的に働くエネルギー”。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.221【難経第二十六難】氣の多少はどこで測る?〜診断と脈の深さ〜
"氣"という目に見えない存在を、私たちはどうやって捉えるのか。東洋医学の診断法において、氣の多少は重要な指標のひとつ。しかし、それを“どう測るか”という問いには、現代でもなお答えが求められている。『難経』では、氣の多少は"脈の深浅"によって測るべきだと説かれている——。今回...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
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