vol.297【傷寒論】瀉下法と鍼灸:氣を内から下ろす“排出の術”
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月4日
- 読了時間: 4分
氣がこもると、人は苦しくなる。
『傷寒論』が説く「瀉下法」とは、 単に下痢や排便を促すという意味ではない。 氣が内にこもり熱と化す状態に、出口を与える“解放の術”である。
鍼灸において、この“氣の下行”をどう設計するか。 今回はその応用と臨床戦略を明らかにする。
【1. 瀉下の本質:内熱に“道”をつくる】
腹部の膨満感・便秘・口渇・苛立ち・不眠
顔面のほてり、頭痛、上半身の熱感
これらは、氣が“上に停滞”しているサイン。
▶️瀉下とは、 その氣を“下ろす”方向へ導く調整術である。
【2. 陽明経を中心とした氣の排出口】
瀉下操作の主軸は「陽明経」──大腸・胃のライン。
大腸経:手の陽明、肩〜腕〜手へと抜ける
胃経:足の陽明、顔〜腹〜脚前面へ下行
▶️この経絡を活性化し、 上にこもった熱を下へ、外へと排出するルートを開けることが瀉下の極意。
【3. 鍼灸で氣を“下ろす”具体的方法】
【使用経穴】
陽明系:天枢・大巨・内庭・足三里・下巨虚・迎香・合谷
排出補助:支溝(三焦)・三陰交・太衝・関元・気海
【操作の要点】
鍼尖は下向き、もしくは引き下ろす流れを意識
瀉法で響きを強めにし、動きを促す
腹部は浅刺、脚部はしっかり響かせて“動かす”
▶️氣の“抜け口”を創る感覚が要。
【4. 瀉下が必要な“見えない熱”を見抜く】
舌が赤い、苔が黄色い
脈が滑でやや数(早い)
イライラ・多弁・焦燥感
夜になると熱っぽくなる
▶️これらは内熱がこもる氣象的兆候。 鍼灸では“氣が暴れている場所”を静めつつ、 “熱が通り抜ける出口”を確保する必要がある。
☯️ 鍼仙人は語りかける:
こもる氣は、出口を求めて彷徨う。 その氣に“道”をつくれ。 開けるだけでは足りぬ、抜ける方向を授けよ。
🔚まとめ:
瀉下法は氣の内熱を“下ろし”“抜く”術である
陽明経を軸に、経絡の流れを下方へ導く
鍼灸では、氣の通り道を設計することが治療そのもの
🎯今日から活かせる一言:
熱は敵ではない。道を失ったときに、苦となる。
📘次回予告:
次回は「和解法と鍼灸」──氣の交差点を整える“調和の術”に迫っていきます。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。 鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣脈走査術、経絡調律法、頭項導引鍼、外邪遮断刺鍼──太陽経を操るための臨床術を日々研磨している。
施術は科学であり、芸術である。 氣は触れ、響き、流れる──その一手が世界を変える。
🟡典拠:『傷寒論』

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