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vol.323【鍼仙人秘術】六波羅覇眼・臨床編〜“視えた瞬間”の治療ストーリー〜
「先生、今日は腰がちょっと…」 そう言ってベッドに横たわったその人を、私は“視た”。 腰ではない——。 脾の濁り。 そして、左足の経絡が“沈んで”いた。 私は、そのときすでに「施術ポイント」を決めていた。 【1. 治療は“視えた瞬間”に始まっている】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 3分


vol.322【鍼仙人秘術】六波羅覇眼とは何か?〜“手に眼を宿す”感知力の正体〜
「この人、どこに異常があるんだろう?」 そう思う前に、もう“感知”している。 触れるより前に察知し、 把持した瞬間に、その深さを“読み取る”。 私はそれを【六波羅覇眼】と呼ぶ。 それは、“氣の流れ”と“組織の声”を読む術。 視るのではない。聴くのでもない。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.321【傷寒論】エピローグ:氣の旅は、終わらない。
全44本をもって完結した“鍼仙人の傷寒論”。 だが、古典とは不思議なもので、 読み終わったあとにこそ、本当の「問い」が立ち上がってくる。 なぜ“この病”は、この順序で現れたのか? なぜ“あの症状”は、あの経絡と結びついていたのか?...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.320【傷寒論】鍼仙人の臨床哲学:古典の智慧を“現代の身体”に活かすということ
『傷寒論』は、ただの漢方処方書ではない。 それは、 氣・経絡・五臓六腑・感情・天候・季節・人間関係──あらゆる“いのちの変化”を捉える医学書 である。 この連載を通じて私たちは、 「氣とは何か?」「命とは何か?」「鍼灸は何に触れているのか?」を、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.319【傷寒論】氣と命の本質:鍼灸が触れる“いのち”の正体とは
氣とは、命の息吹。 命とは、氣の律動。 ──私たちが日々対峙する「不調」とは、 この氣と命の“ズレ”から始まるのかもしれない。 『傷寒論』は、氣血水の流れを通して、 命が揺らぐとき、どう兆しが現れ、 どこから整えていくべきかを“生命の地図”として描いている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.317【傷寒論】氣虚(補氣)と鍼灸:足りない氣を“補い育む”ための一刺し
動けない。 疲れやすい。 呼吸が浅い。 ──それは、 氣が足りない状態「氣虚(ききょ)」 。 『傷寒論』には、氣の虚弱に由来する発汗過多・倦怠感・食欲不振などの条文が多く存在する。 氣が不足すれば、身体は内外のバランスを保てず、あらゆる機能が“力なく”崩れていく。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.315【傷寒論】氣脹と鍼灸:お腹・胸が“張って苦しい”氣の圧にどう触れるか
息が吸いづらい。 お腹がパンパンに張る。 胸が詰まり、苦しくなる── それは、氣が膨張し、逃げ場を失った状態「氣脹(きちょう)」である。 『傷寒論』には腹満や胸満に関する記述が多く、 それらの多くは氣の停滞ではなく、 氣の“過膨張”による内部圧の上昇 として語られる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.314【傷寒論】氣鬱(再訪)と鍼灸:感情と氣の“重なり滞る渦”に寄り添う
氣が詰まって動かない。 感情も、呼吸も、閉じこもったまま。 ──それは、“感情と氣の渋滞”が重なり合う、複合的な「氣鬱(きうつ)」。 『傷寒論』における“鬱”は、単なる精神症状ではなく、氣の滞りが感情や身体の動きにまで及ぶ、 全身的な停滞として描かれている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.313【傷寒論】氣閉と鍼灸:滞りゆく“氣の行方”に風を通す手あて
何をしても氣が動かない。 呼んでも、届かない。 ──それは、「氣閉(きへい)」。 氣の通路が塞がれ、内と外の行き来が閉ざされた状態。 『傷寒論』においても、氣が閉じることによって、寒厥や昏睡、反応の低下が生じる局面が記されている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.312【傷寒論】氣逆と鍼灸:逆流する氣を整える“向き”の調律術
氣が突き上げる。 突然、込み上げるような吐き気。 咳やしゃっくりが止まらない。 ──それは、本来“下へ”流れるべき氣が“逆流”している状態「氣逆(きぎゃく)」である。 『傷寒論』では、氣が逆上することで生じる咳・喘・嘔吐・眩暈などの記載が豊富であり、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.311【傷寒論】氣実と鍼灸:過剰な氣の“暴走”をどう制御するか
氣が満ちすぎる。 怒りが噴き出す。 胸が張って苦しい。 ──それは、氣が足りないのではなく、**溜まりすぎて動けない状態「氣実(きじつ)」**かもしれない。 『傷寒論』では、氣実による発熱や痛み、怒りの発作のような状態も描かれており、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.308【傷寒論】氣滞と鍼灸:停滞した氣を“ほぐし、流す”ための技
氣がつかえる。 氣が流れない。 ──そんな“氣の渋滞”が続くと、身体にも心にも澱(よどみ)が生じてくる。 『傷寒論』には、感情・ストレス・外邪などにより 氣の流れが滞り、様々な症状が現れる「氣滞(きたい)」 の記述がある。 今回は、氣滞という“見えない詰まり”を...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.306【傷寒論】氣閉と鍼灸:閉じ込められた“氣の扉”をひらく術
氣が詰まる。 氣が閉じる。 『傷寒論』では、外からの寒邪や内からの情動によって、 氣の動きが完全に閉ざされてしまう“氣閉(きひ)” という状態が語られる。 それはまるで、呼吸も、意識も、流れも止まりかけた静寂──。 今回は、氣の扉が閉じるとはどういうことか。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.301【傷寒論】偽寒の鍼灸:寒がっているのに熱がこもる“氣象の錯覚”を読む
「寒い」と言っているのに、触ると熱い。 そんな“すれ違い”を見たことはないだろうか? 『傷寒論』における「偽寒(ぎかん)」とは、 内に熱を秘めているにも関わらず、寒がる現象 を指す。 この“氣象の錯覚”は、鍼灸臨床においてもしばしば遭遇する。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.299【傷寒論】特殊証・変証の総論:虚実が交錯する“氣のトリック”を見抜く
臨床において、もっとも判断を誤りやすいのは、 “虚実の逆転”と“混合”が起きている状態 である。 『傷寒論』の真骨頂のひとつが、 こうした“複雑な氣のパターン”への鋭い洞察にある。 今回は、虚と実、寒と熱、表と裏が交錯する“特殊証・変証”をどう読み解くか──...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.298【傷寒論】和解法と鍼灸:氣の交差点を整える“調和の術”
氣はまっすぐには流れない。 人の身体は、内と外、上下、左右、陰陽が絶えず交差する。 『傷寒論』における「和解法」は、 半表半裏の氣のぶつかり合いを“調律”するための治法── すなわち、 氣の交差点に調和をもたらす術 である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.297【傷寒論】瀉下法と鍼灸:氣を内から下ろす“排出の術”
氣がこもると、人は苦しくなる。 『傷寒論』が説く「瀉下法」とは、 単に下痢や排便を促すという意味ではない。 氣が内にこもり熱と化す状態に、出口を与える“解放の術” である。 鍼灸において、この“氣の下行”をどう設計するか。 今回はその応用と臨床戦略を明らかにする。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.295【傷寒論】治法の総論:発汗・瀉下・和解──氣に触れ、流れを導く操作論
鍼灸の施術とは、“氣への操作”である。 そしてその操作には、方向性・量・リズムがある。 『傷寒論』における三大治法──「発汗・瀉下・和解」──は、 単なる薬理操作ではなく、 氣の流れをどう変えるか という“氣象技術”として読むべきである。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.294【傷寒論】六経分類を“氣の流れ”で読み解く:氣象学としての東洋医学
東洋医学の本質は、“氣の流れ”を観ることにある。 『傷寒論』が説く六経分類──太陽・陽明・少陽・太陰・少陰・厥陰。 これは単なる病名の分類ではない。 氣の進行・変化・崩れ方 を示した「氣象の地図」なのだ。 今回は、六経を“氣の流れの構造”として再構成し、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.263【難経第六十八難】氣滞とは何か?〜流れを失った命の景色〜
氣滞とは、氣が“流れない”状態──だがそれは、ただの「停滞」ではない。 動こうとして動けない“内なる葛藤”の表れ である。 【1. 氣滞とは「動の不全」】 氣は本来、常に動いている。その動きが失われたとき、それは痛み・張り・詰まりといった形で現れる。 胸が苦しい 喉が詰まる...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 3分
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