vol.311【傷寒論】氣実と鍼灸:過剰な氣の“暴走”をどう制御するか
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月8日
- 読了時間: 4分
氣が満ちすぎる。 怒りが噴き出す。 胸が張って苦しい。
──それは、氣が足りないのではなく、**溜まりすぎて動けない状態「氣実(きじつ)」**かもしれない。
『傷寒論』では、氣実による発熱や痛み、怒りの発作のような状態も描かれており、 氣が“あるべき方向に流れない”ことで生じる病態に対する見解が詰まっている。
今回は、氣が過剰になったときの“整え方”と、“制御する鍼灸”の役割に迫る。
【1. 氣実とは“氣が過剰で発散できない状態”】
【代表的な症状】
胸脇の張り・腹満感・怒りっぽさ
発熱・目の充血・口が苦い・頭痛
便秘・月経痛・急な動悸や焦燥感
▶️氣実は“氣が多すぎて、出口を見失っている”状態。 氣が流れを失うと、内にこもって熱となり、症状として暴れ出す。
【2. なぜ氣は“実”となって暴れるのか?】
ストレス・怒り・感情の爆発
食べすぎ・飲みすぎ・運動不足
外邪の侵入や、身体の氣門(出口)の閉鎖
▶️氣は、動いてこそ中庸を保つエネルギー。
“動けぬ氣”は、いずれ暴れ、傷をつくる。
【3. 鍼灸で氣の“暴走”を鎮める技法】
【使用経穴】
鎮静と発散:太衝・行間・外関・合谷・膻中・内関
熱と上衝の制御:百会・風池・大椎・足三里・中脘
排泄を促す:大腸兪・天枢・気海・照海
【操作の工夫】
深く刺さず、氣の“出口”を開けるように軽く触れる
熱感が強ければ瀉法中心に、氣の流れを一方向へ導く
施術空間も“発散と鎮静”の両立を意識する
▶️氣実の鍼灸は、“氣の過剰エネルギーに呼吸を与える”仕事である。
【4. 現代に増える氣実タイプへの対応】
過集中・緊張・怒りを抑え込む文化
情報過多・多忙・遮断されない刺激
「頑張りすぎる人」が抱える氣の圧縮状態
▶️氣実とは、“がんばる人の副作用”でもある。
鍼灸はその壊れかけた氣のリズムを、 もう一度“やわらかく流す”ための調律術となる。
☯️ 鍼仙人は語りかける:
溜まった氣は、刃にもなる。 だが、鍼はその氣に風を入れ、水を差し、道をつける。 ただ抜くのではなく、“帰る場所”を教える手であれ。
🔚まとめ:
氣実は“氣が過剰で排出できない”ことで起こる
ストレスや抑圧、氣門の閉鎖が背景にある
鍼灸では、氣を流し、過剰な熱や膨張を鎮める
🎯今日から活かせる一言:
行き場のない氣に、やさしい出口を。
📘次回予告:
次回は「氣逆と鍼灸」──氣が“逆流する”ことで生まれる不調と、その正し方を深掘りしていきます。
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“背中に宿る氣の声を聴き取る。”
隠れ家のようなプライベートラウンジで、
過剰な氣に呼吸を与える“氣調整鎮火刺鍼”をお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。 鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣脈走査術、経絡調律法、頭項導引鍼、外邪遮断刺鍼──太陽経を操るための臨床術を日々研磨している。
施術は科学であり、芸術である。 氣は触れ、響き、流れる──その一手が世界を変える。
🟡典拠:『傷寒論』

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<施術・メニュー系> :鍼灸・整体・美容鍼・氣調整鎮火刺鍼・氣実発散術・経絡冷却法・上衝制御鍼・氣門開放法・鎮熱瀉火術・氣の鎮静処方
<症状・お悩み系> :肩こり・腰痛・怒りっぽい・便秘・お腹の張り・発熱・イライラ・目の充血・月経痛・焦燥感
<ケア対象・ターゲット別> :ストレス過多な方・怒りを抑えがちな方・感情が爆発しやすい方・緊張が続いている方・胃腸が張りやすい方・便秘傾向の方・頭に熱がこもりやすい方・気分が落ち着かない方・情報疲労のある方・エネルギー過剰タイプの方
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