top of page
検索


vol.318【傷寒論】氣脱と鍼灸:エネルギーが尽きかけた“臨界点”に寄り添う術
汗が止まらない。 呼吸が浅く、力が入らない。 意識が朦朧とし、虚脱感に包まれる── それは、 氣が体外へと漏れ出し、生体エネルギーの“維持が危うい”状態──「氣脱(きだつ)」 。 『傷寒論』には、亡陽・大汗・昏睡・厥冷など、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.316【傷寒論】氣鬱(総仕上げ)と鍼灸:氣の“流れ・詰まり・閉じ・暴走”を統合する一手
氣が滞る。 氣が詰まる。 氣が逆上する。 氣が閉じて沈黙する── これまで「氣鬱」について様々な角度から見てきたが、 本稿はその総仕上げとして、 氣の異常全体像と、鍼灸が担う“氣の再統合”の役割 を記す。 『傷寒論』の記述からもわかるように、氣の異常は単独ではなく複合的に起...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.311【傷寒論】氣実と鍼灸:過剰な氣の“暴走”をどう制御するか
氣が満ちすぎる。 怒りが噴き出す。 胸が張って苦しい。 ──それは、氣が足りないのではなく、**溜まりすぎて動けない状態「氣実(きじつ)」**かもしれない。 『傷寒論』では、氣実による発熱や痛み、怒りの発作のような状態も描かれており、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.309【傷寒論】氣鬱と鍼灸:心に滞る“氣の重さ”を解き放つ術
氣が重い。 胸が塞がる。 涙が出ない。 ──それは、感情が氣を詰まらせている状態。 『傷寒論』にも、氣の流れが心に閉じこもることで生じる 「氣鬱(きうつ)」という内的停滞 の描写が随所に見られる。 今回は、氣鬱という“こころの渋滞”に鍼灸がどう寄り添い、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.307【傷寒論】氣虚と鍼灸:“氣が足りない”という状態をどう養うか
氣が湧かない。 声が小さい。 やる気が出ない。 ──それは、単なる疲労ではない。 生命の“燃料”そのものが不足している「氣虚(ききょ)」という状態 だ。 『傷寒論』においても、「虚」への洞察は深く、 とくに氣虚は“病後”や“慢性不調”の根本に位置づけられる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.305【傷寒論】氣逆と鍼灸:逆流する氣の“方向性”を整える術
怒りっぽい。胸がつかえる。みぞおちが苦しい。 ──それは、氣が“本来の方向と逆に動いている”状態。 『傷寒論』における「氣逆(きぎゃく)」とは、 氣の流れが上に逆行し、身体と心に“圧迫”を生む症候 である。 今回は、氣の“方向”に注目し、逆上する氣をどう整えるかを...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.303【傷寒論】混合証の鍼灸:冷えと熱が共存する“氣の迷宮”を抜ける
冷えているのに、熱がある。 元気がないのに、イライラする。 ──そんな、 矛盾する症状が同時に存在する状態 をどう診るか? 『傷寒論』には、虚実・寒熱・表裏が入り乱れる“混合証”が登場する。 それは、氣の流れが交錯し、方向性を失った“迷宮のような構造”である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.302【傷寒論】偽実の鍼灸:強く見えて“虚”──氣の仮面を見破る術
患者の声が大きい、怒りっぽい、身体もがっしりしている。 ──それは“実証”のように見えて、実は“内側が虚”ということがある。 『傷寒論』における「偽実(ぎじつ)」は、 虚の存在を“強さ”が覆い隠す状態 。 現代でも多い「元気そうに見えるのに不調を抱えている人」──...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.300【傷寒論】虚熱の鍼灸:足りなさが生む“熱”という矛盾を解く
熱があるのに、氣は弱い── それが「虚熱」という不思議な現象。 『傷寒論』が捉えたこの症候は、 氣血が不足しているがゆえに、熱がこもる という矛盾のかたち。 今回は「足りないから熱が生じる」という東洋医学的論理を、 鍼灸という術でどう紐解き、どう調整するのかを追求する。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
bottom of page