vol.306【傷寒論】氣閉と鍼灸:閉じ込められた“氣の扉”をひらく術
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月8日
- 読了時間: 5分
氣が詰まる。 氣が閉じる。
『傷寒論』では、外からの寒邪や内からの情動によって、 氣の動きが完全に閉ざされてしまう“氣閉(きひ)”という状態が語られる。
それはまるで、呼吸も、意識も、流れも止まりかけた静寂──。
今回は、氣の扉が閉じるとはどういうことか。 そして、鍼灸で“どうやってその扉をひらくのか”を 臨床の目線で丁寧に紐解いていく。
【1. 氣閉とは“氣の絶対停止”ではない】
意識がもうろうとする/反応が鈍い
呼吸が浅くなる/顔色が青白くなる
手足が冷たく、脈が触れにくくなる
▶️これらは、氣が“出入口を失った”ことによる停滞の極み。
ただし、完全な死ではなく、“氣が中にこもり、動けなくなっている”状態。
氣閉とは、 生命の氣が“殻の中に避難している”緊急モードなのだ。
【2. なぜ氣は閉じるのか?──寒邪と情動の衝突】
急激な寒さ(外邪)にさらされたとき
強いショック、恐怖、悲しみ(内因)を受けたとき
虚証体質に過労・不摂生が重なったとき
▶️氣閉は、“氣の消失”ではなく、 氣が自らを守るために閉じた“臨時封鎖”とも言える。
【3. 鍼灸で氣の封印をそっとひらくアプローチ】
【使用経穴】
意識を回復させる:印堂・百会・人中・合谷
呼吸と循環を促す:膻中・中脘・気海・関元・足三里
温灸で氣を外に向けて刺激:命門・神闕・三陰交
【操作の工夫】
刺激は強すぎず、リズムと“音”のような微調律で
灸は温かさで“内なる氣”に安心感を与えるように
安全第一、反応をこまめに確認しながら段階的に開放
▶️鍼灸は、“扉をこじ開ける”のではない。 鍵を撫で、氣が自ら開くのを手伝う術である。
【4. 現代の氣閉──“氣の遮断”としての解釈】
情緒を表現できない/感情を閉じ込める
環境刺激に鈍くなる/反応が遅くなる
体の感覚が麻痺/冷えが強い
▶️現代の氣閉は、生命の鈍化と内閉化として現れる。
感情・呼吸・反応すべてが止まりかける時、 鍼灸は「生きる氣の再起動」を担う存在となる。
☯️ 鍼仙人は語りかける:
静けさの中で、氣は震えている。 聴こえぬ聲に耳を澄ませ。 鍼は、氣にそっと「開いていい」と伝える技である。
🔚まとめ:
氣閉は、生命の氣が“内に閉じ込められた”状態
外邪や情動ショックが引き金になる
鍼灸では氣の封印を優しくひらき、自然な循環へと導く
🎯今日から活かせる一言:
開かぬ扉は、叩くな──氣は、信じて待てば動き出す。
📘次回予告:
次回は「氣虚と鍼灸」──足りない氣を、どう補い、どう育てるかを掘り下げます。
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〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜
“背中に宿る氣の声を聴き取る。”
隠れ家のようなプライベートラウンジで、
閉ざされた氣に寄り添い、静かに開く“氣門再起刺鍼”をお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。 プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。 鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣脈走査術、経絡調律法、頭項導引鍼、外邪遮断刺鍼──太陽経を操るための臨床術を日々研磨している。
施術は科学であり、芸術である。 氣は触れ、響き、流れる──その一手が世界を変える。
🟡典拠:『傷寒論』

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<施術・メニュー系> :鍼灸・整体・美容鍼・氣門再起刺鍼・氣閉解除法・生命氣再起術・内閉解放術・経絡再起動法・冷え緩和鍼・精神調整鍼
<症状・お悩み系> :肩こり・腰痛・冷え・鈍麻・無気力・虚脱感・動悸・呼吸困難・感情の抑圧・氣の詰まり
<ケア対象・ターゲット別> :無気力感がある方・感情を抑え込む傾向の方・冷え体質・刺激に反応しづらい方・呼吸が浅い方・過労気味の方・氣が閉じている実感がある方・未病の予防に関心がある方・東洋医学志向の方・氣の感受性を高めたい方
<施設タイプ・専門性> :鍼灸院・整体サロン・氣の再起動専門・氣閉診断対応・完全予約制・女性専用・隠れ家サロン・口コミ高評価・駅近・生命エネルギー再生
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