vol.235【難経第四十難】氣の上下とは何か?〜陰陽の呼応と昇降出入〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
氣とは、ただ巡るだけではない。 上下・出入という“方向性”をもって働く力である。
『難経』第四十難では、氣の動きが「昇・降・出・入」の四つに分かれること、 そしてその調和が生命を保つカギであることを説いている。
まさに、氣は“立体的に働くエネルギー”。 その構造を知ることが、治療の奥義へとつながっていく。
【1. 氣の基本的な動き=昇・降・出・入】
氣は、
昇=上へのぼる(例:陽氣・肝氣)
降=下へおりる(例:肺氣・胃氣)
出=外へ発する(例:衛氣・腠理)
入=内へ収める(例:營氣・臓腑内氣)
という4方向に働いている。
これらが陰陽のバランスを保つ動きそのものであり、 どれかが過剰・不足すれば病が生まれる。
【2. 昇降の失調がもたらす症状】
昇が強すぎれば…のぼせ・頭痛・イライラ(氣逆)
降ができなければ…吐き気・しゃっくり・胸苦しさ
出が過剰なら…汗が止まらない・興奮・虚脱
入ができなければ…無力感・虚脱・氣の漏れ
このように、氣の方向性の乱れは、そのまま“症状の形”として現れる。
【3. 陰陽の呼応による氣の制御】
氣の動きは、
陽が主に「昇・出」
陰が主に「降・入」 を担当している。
つまり、氣の方向性のコントロールは、 陰陽の協調=呼応作用によって行われている。
これを見失えば、
陽が暴走してのぼせ
陰が虚して氣が降りない など、方向性の混乱=氣の病理が生じる。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
氣とは、上下左右の全方位に働く力。 だがその動きには“美しい秩序”がある。 陰が降り、陽が昇る。内に入り、外に出る。 この流れを整えるのが、鍼灸の本質なのだ。
鍼仙人はこう考える:氣の方向を見極めること。 それは、どこを押すかより、“どこへ導くか”を決めることである。
🔚まとめ
氣は、方向を持ったエネルギー。 昇降・出入が整うとき、身体も心も調和する。
今日から活かせる一言:“氣の向き”を診ること。それが診断の第一歩。
📘次回予告
次回は、vol.236【難経第四十一難】氣が左右に乱れるとき〜側偏と氣の方向性〜をお届けします。 氣は上・下だけでなく“横”にも動く。その偏りに着目した東洋医学の洞察を深掘りします。
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氣は、方向性をもって命を支える。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第四十難

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