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vol.274【難経第七十九難】刺鍼の深さは、どこまで届くのか?〜病の所在と鍼の層〜
「その鍼は、何層目に届いているか?」 これが問えるかどうかで、 施術の“精度”も“深度”も決まる。 『難経』第七十九難は、刺鍼の「深さ」と「病の位置」が いかに一致しているかという、 臨床家としての“核心”に触れる難所である。 皮膚・筋・脈・腧・骨——...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.273【難経第七十八難】脈の強弱は、病の深浅を示す〜“鼓動”から読む身体の物語〜
手を当てたとき、何を感じるか——。 それが、鍼灸家としての“深さ”を決める。 『難経』第七十八難では、脈の強弱(浮沈・大小・緩急)が いかに病の深浅・軽重を示すかを、明確に説いている。 脈は単なる“拍動”ではない。 それは、氣血の声であり、臓腑の息吹であり、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.263【難経第六十八難】氣滞とは何か?〜流れを失った命の景色〜
氣滞とは、氣が“流れない”状態──だがそれは、ただの「停滞」ではない。 動こうとして動けない“内なる葛藤”の表れ である。 【1. 氣滞とは「動の不全」】 氣は本来、常に動いている。その動きが失われたとき、それは痛み・張り・詰まりといった形で現れる。 胸が苦しい 喉が詰まる...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 3分


vol.262【難経第六十七難】氣・血・津液の優先順位とは?〜“まず診るべきは何か”〜
身体のなかを巡る三つの柱── 氣・血・津液(しんえき) 。 それぞれが命を支える存在でありながら、 実際の診断・施術の現場では、 「どれから診るか」「何を優先するか」が重要になる。 『難経』第六十七難では、 氣・血・津液の“軽重緩急”をどう判断するか が示されている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.261【難経第六十六難】病の根はどこにあるのか?〜“標と本”を見極める診断術〜
熱が出る。 咳が止まらない。 頭が痛い。 ──その症状は、 本当に“そこ”が原因なのだろうか? 『難経』第六十六難では、 症状として現れる「標」と、根本的な原因である「本」をどう見極めるか が説かれている。 【1. 標と本とは何か】 標(ひょう)= 表面化した症状・結果...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.260【難経第六十五難】五臓の虚実とその見分け方とは?〜“臓の声をどう聴くか”〜
虚か、実か──。 それは単なる“多い少ない”ではない。 その臓が今、何を求めているか──を読み解く鍵こそが『虚実』である。 『難経』第六十五難では、 五臓の虚実の見極めと、それぞれの臓が訴える“身体の声”の聴き方 について説かれている。 【1. 虚実とは“氣の偏りの表れ”】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.259【難経第六十四難】五臓と血脈の関係とは?〜“心だけが血を司るのか”〜
「血は心が司る」── それは東洋医学の定説として知られている。 しかし、 『難経』第六十四難では、心だけでなく、肺・肝・脾・腎といった“五臓すべて”が血脈と深く関わっていること が説かれている。 つまり、 心は“血を動かす中心”ではあるが、血の生成・循環・保持は五臓の連携プ...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.258【難経第六十三難】氣血の虚実はどう違う?〜“本質の異常”と“運搬の異常”〜
虚か、実か。 氣か、血か。 臨床の現場では、“氣血の虚実”をどう見極めるかが施術の方向性を決める。 『難経』第六十三難では、 氣と血、それぞれの虚実の本質的な違い について明確に語られている。 【1. 氣と血の本質的な役割】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.257【難経第六十二難】脈と氣の虚実とは?〜“拍動が語る内なる氣の状態”〜
脈は、氣の声である。 力強く打つか、細く沈むか。 そこに、 氣の充実・不足・停滞・逆乱といった“内なる氣の状態”が如実に現れる。 『難経』第六十二難は、 脈診を通じた“氣の虚実”の見極めと、それに基づく施術方針”について明快に語っている。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.256【難経第六十一難】脈と季節の変化とは?〜“春夏秋冬に脈も応じる”〜
自然は脈打っている。 春はゆるみ、夏は昂り、秋は収め、冬は沈む。 それは、 人の脈もまた、四季と共に変化すること を意味している。 『難経』第六十一難では、 脈象が季節によってどう変化し、それをどう読み取るか が説かれている。 【1. 季節ごとの“脈の性質”とは】 季節...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.255【難経第六十難】臓腑と季節の関係とは?〜“氣候と五行の影響”を診る〜
春になると、目がかすむ。 夏には、心がそわそわする。 それは偶然ではない。 自然と人は、響き合っている。 『難経』第六十難では、 季節と臓腑、氣血と自然界との相関──すなわち“五運六氣”の基礎 が説かれている。 【1. 五行と四季の基本対応】 五行 季節 臓腑 感情 色 木...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.254【難経第五十九難】臓腑と氣血の偏りとは?〜“陰陽の傾き”をどう読むか〜
身体は、陰陽の場。 『難経』第五十九難では、 五臓六腑における氣血の偏り、すなわち“陰陽の傾き”がどう現れ、どう診るか を説いている。 ここでは、単なる臓器の不調ではなく、 氣がどちらに偏り、何が過剰で、何が不足しているか──を見極める診断法が語られる。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.253【難経第五十八難】脈の変化と五臓の関係とは?〜“虚実のサイン”を脈に聴く〜
脈は、内臓の言葉。 『難経』第五十八難では、 五臓の氣血の虚実が脈にどう表れるか を明確に示している。 つまり──脈を読めば、臓腑の状態がわかる。 これは東洋医学において、最も繊細かつ深遠な“診察の術”である。 【1. 五臓と脈の対応関係】 古典的な脈の配置:...

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vol.252【難経第五十七難】脈に現れる氣血の異常とは?〜“寸・関・尺”に映る内なる変化〜
脈は、氣血の声。 東洋医学において、脈診は単なるバイタルチェックではなく、 氣と血の状態、五臓六腑の調和を“触れて診る”術 である。 『難経』第五十七難では、 脈と氣血の関係性、特に寸・関・尺の三部に映る氣血の異常 について説かれている。 【1. 寸・関・尺とは何か】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.251【難経第五十六難】氣と血の関係とは?〜“氣が動き、血が従う”原理〜
氣と血── 東洋医学の命の双璧。 『難経』第五十六難は、 氣と血の関係性、そして氣が血を導く“主従の原理” を明示した章である。 【1. 氣が先、血が従う】 「氣能行血」──氣は血を運ぶ。 氣が先に動き、血はその流れに従う 血は氣によって推進され、方向づけられる...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.250【難経第五十五難】氣滞と氣逆の違いとは?〜“氣が止まる”と“氣が昇る”の診断〜
氣が流れなければ、病となる。 だが、氣の異常には「止まる(滞)」と「昇る(逆)」がある。 『難経』第五十五難は、 氣滞と氣逆という二大異常の違いと、それぞれの見極め方 について説いている。 【1. 氣滞とは、氣が流れずに滞ること】 脹る、張る、重い、詰まる感じ...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.249【難経第五十四難】怒りと氣の関係とは?〜七情が氣を動かす仕組み〜
「怒れば氣上し、喜べば氣緩む」 これは東洋医学の基本とも言える、 感情と氣の密接な関係性 を表す言葉。 『難経』第五十四難では、 “七情”が氣にどのような影響を及ぼすか が具体的に語られている。 感情は単なる心の動きではない。 氣の運行を変化させる、強力なエネルギー源...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.248【難経第五十三難】心と腎の関係とは?〜上下の火水を繋ぐ氣〜
上には心の火。 下には腎の水。 この「火」と「水」が繋がってこそ、 人の氣は安定し、精神も肉体も調和を保つ。 『難経』第五十三難は、心と腎の氣の交流=“心腎相交”という東洋医学の根幹を説いた名篇である。 【1. 心と腎は、陰陽の極】 心=火・陽・上焦・神(精神活動)...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.247【難経第五十二難】臓腑の氣の偏りとは?〜五臓の虚実を診る〜
氣が満ちすぎれば、実。 氣が足りなければ、虚。 これは単なる量の話ではない。 『難経』第五十二難は、 五臓それぞれの“氣の偏り”をどう診断し、どう整えるか を示した重要な篇だ。 【1. 虚とは、氣が不足している状態】 氣の虚は、以下のように現れる:...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.246【難経第五十一難】臓腑の氣の通路とは?〜陰陽五臓の氣の循環〜
氣は、どこから来て、どこへ流れるのか。 『難経』第五十一難は、 臓腑の氣の循環とその通路 について明確に説いている。 それは単なる構造ではなく、命の営みそのものを言語化した“氣の地図”である。 【1. 臓腑の氣は、どこを通るのか】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分
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