vol.262【難経第六十七難】氣・血・津液の優先順位とは?〜“まず診るべきは何か”〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
身体のなかを巡る三つの柱── 氣・血・津液(しんえき)。
それぞれが命を支える存在でありながら、 実際の診断・施術の現場では、 「どれから診るか」「何を優先するか」が重要になる。
『難経』第六十七難では、 氣・血・津液の“軽重緩急”をどう判断するかが示されている。
【1. 三つの性質と役割の違い】
氣 → 推動・温煦・防御・固摂・気化=動力源
血 → 栄養・滋潤・精神安定=物質的な命の媒体
津液 → 潤滑・冷却・代謝維持=体液全般のバランス
→ 氣=動かす/血=養う/津液=潤す
【2. 優先順位の原則:氣を第一に診る】
『難経』曰く:
理由:
氣がなければ血も動かず、津液も化生されない
氣は“総指揮官”であり、動力・調整力を担う
→ まず氣を、次に血、最後に津液──この順に診ることが診立ての基本。
【3. 臨床への応用:見逃しやすい“氣の偏り”】
氣虚 → 倦怠感・息切れ・無力感・声に力がない
氣滞 → イライラ・張る痛み・喉の詰まり・ため息
氣逆 → 動悸・のぼせ・吐き気・しゃっくり
血虚 → 顔色不良・めまい・眠りが浅い
津液不足 → 口渇・皮膚乾燥・便秘・関節のこわばり
→ 氣の異常がまず起き、その結果として血や津液の不調に波及することが多い。
→ 初診時には、まず氣の状態から丁寧に聴くことが重要。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
氣は“命の設計図”。 血はその設計を形にし、 津液はそれを支える潤滑油。
氣を見ずして、命の流れは読めぬ。
鍼仙人はこう考える:氣は先にして、根である。
施術は、“氣を聴く”ことから始めよ。
🔚まとめ
氣・血・津液は、命の三本柱。 診断の順番を誤れば、治療も迷う。まずは“氣”を診よ。
今日から活かせる一言:氣を整えれば、他は自然と動き出す。
📘次回予告
次回は、vol.263【難経第六十八難】氣滞とは何か?〜“停滞するエネルギー”の本質〜をお届けします。
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診るべきは、いつも“氣”から。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。
氣血水三焦診・未病感応触察・五体統合活性法などを駆使し、生命の“内なる流れ”を見抜く施術を追求。
🟡典拠
『難経』第六十七難

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<ケア対象・ターゲット別>在宅ワーカー向け・メンタルヘルスサポート・ビジネスマンケア・スポーツ選手向け・アーティスト体調管理・産後ケア・マタニティケア・学生割引あり・高齢者機能訓練ケア・術後回復支援・更年期サポート・子どもケア・シニアケア
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