vol.256【難経第六十一難】脈と季節の変化とは?〜“春夏秋冬に脈も応じる”〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
自然は脈打っている。
春はゆるみ、夏は昂り、秋は収め、冬は沈む。
それは、人の脈もまた、四季と共に変化することを意味している。
『難経』第六十一難では、 脈象が季節によってどう変化し、それをどう読み取るかが説かれている。
【1. 季節ごとの“脈の性質”とは】
季節 | 脈の特徴 | 説明 |
春 | 弦脈 | 張りがあり、弾力に富む。肝の氣に応じる。 |
夏 | 洪脈 | 太くて勢いがある。心の旺盛な火に対応。 |
秋 | 毛脈 | 軽く浮き、やや乾く。肺と燥に呼応する。 |
冬 | 沈脈 | 深く静か。腎と寒に対応し、内へ籠もる。 |
→ 季節の氣(風・熱・燥・寒)は、脈の質に現れる。
【2. 季節に逆らう脈は“病の兆し”】
春なのに沈脈 → 氣の停滞、鬱状態、陽気が発動しない
夏なのに沈細脈 → 心火の不足、氣虚、不整脈
秋なのに滑脈 → 体内に湿熱・過剰な内熱
冬なのに浮脈・数脈 → 陽気が漏れている、陰虚の兆し
→ 自然の氣と呼応しない脈象は、内なる異常のサインである。
【3. 臨床での脈診と季節の読み方】
その脈が“季節に合っているか”が大前提
合っていない場合、
外気にうまく順応できていない
陽氣・陰氣の変化に身体が追いついていない
→ 施術では、 - 弦脈の春 → 疏肝・理氣・太衝 - 洪脈の夏 → 清熱・安神・神門 - 毛脈の秋 → 潤肺・健脾・太淵 - 沈脈の冬 → 補腎・温陽・腎兪
を意識したアプローチが有効
☯️ 鍼仙人はこう観る:
脈とは、季節の音譜。 春は“始まり”の鼓動、 冬は“静寂”のさざ波──
その拍動を聴ける手こそ、東洋の名手なり。
鍼仙人はこう考える:春夏秋冬に応じる脈の律動。 そこに逆らう拍動は、身体の声なき悲鳴かもしれない。
🔚まとめ
脈もまた、自然と呼吸している。 季節のリズムに寄り添う診断こそが、真の未病ケアである。
今日から活かせる一言:季節の音を、脈で聴け。
📘次回予告
次回は、vol.257【難経第六十二難】脈と氣の虚実とは?〜“拍動が語る内なる氣の状態”〜をお届けします。
🌿 voyage.鍼灸ラウンジ – Total Body Health & Beauty Care – 🌿
〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜
四季のリズムが乱れると、脈は揺れる。
隠れ家のようなプライベートラウンジで、
“脈と自然を繋げる”東洋の手あてをお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。頭蓋骨縫合調整・経絡反応点療法・四診総合分析・筋膜エネルギー療法など、高度統合医療技術を自在に組み合わせ、身体の“氣脈”を整える唯一無二のアプローチを実践。
🟡典拠
『難経』第六十一難

\対応キーワード一覧/
<施術・メニュー系>鍼灸・整体・美容鍼・美容整体・骨盤矯正・小顔矯正・経絡治療・ボディケア・マッサージ・オイルマッサージ・ヘッドスパ・リラクゼーション・フェイシャルトリートメント・エステ・スポーツマッサージ・パーソナルトレーニング・小尻矯正
<症状・お悩み系>脈の乱れ・不眠症・冷え性・多汗・動悸・疲労感・ストレス・息切れ・氣虚・陰虚・血虚・肩こり・だるさ・自律神経の乱れ・むくみ・情緒不安・のぼせ・不整脈・便秘
<ケア対象・ターゲット別>在宅ワーカー向け・メンタルヘルスサポート・ビジネスマンケア・スポーツ選手向け・アーティスト体調管理・産後ケア・マタニティケア・学生割引あり・高齢者機能訓練ケア・術後回復支援・更年期サポート・子どもケア・シニアケア
<施設タイプ・専門性>鍼灸院・整体院・整骨院・東洋医学・内科・外科・病院・クリニック・医科・耳鼻科・歯科・産婦人科・整形外科・口腔外科・アレルギー科・リラクゼーションサロン
<学術・教育学科>東洋医学概論・東洋医学臨床論・はりきゅう理論・臨床医学各論・解剖学・生理学・病理学・内科学・外科学・精神医学・整形外科学・小児科学・皮膚科学・衛生学・関係法規・公衆衛生学・医療概論・リハビリテーション医学・柔道整復学理論
<対応エリア>六町・北千住・銀座・表参道・浅草・松戸・草加・南流山・東京駅・西新井・柏・守谷・つくば・浦和・有楽町・中目黒・千代田区・中央区・世田谷区・足立区・江東区・荒川区・江戸川区・台東区
Comments