vol.257【難経第六十二難】脈と氣の虚実とは?〜“拍動が語る内なる氣の状態”〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
脈は、氣の声である。
力強く打つか、細く沈むか。 そこに、氣の充実・不足・停滞・逆乱といった“内なる氣の状態”が如実に現れる。
『難経』第六十二難は、 脈診を通じた“氣の虚実”の見極めと、それに基づく施術方針”について明快に語っている。
【1. 虚実とは“氣の力”のバロメーター】
虚:氣が不足している(氣虚・陽虚など)
実:氣が充満し、過剰・滞留している(氣滞・実熱など)
→ 脈を診ることで、身体の“内なる氣の充実度”を知ることができる
状態 | 脈象 | 症状例 |
虚 | 細・弱・沈・無力 | 倦怠感・息切れ・冷え・無気力 |
実 | 弦・滑・緊・浮・有力 | 頭痛・のぼせ・怒り・便秘・張痛 |
【2. 脈診から氣の動きを読む】
浮いている → 陽氣が浮いている、氣が漏れている
沈んでいる → 陰に沈んだ状態、陽氣が引き込まれている
緊張している → 実邪の停滞、氣滞・寒邪
弱く細い → 虚証、氣血両虚
→ この“拍動の質感”が、氣の流れそのものを物語る
【3. 臨床応用:氣虚・氣滞にどう向き合うか】
氣虚タイプ:
足三里・中脘・関元などで補氣
呼吸法・腹式呼吸・食養生の併用が効果的
氣滞タイプ:
太衝・内関・膻中などで疏肝理氣
運動療法やストレス緩和と並行して対応
脈の虚実こそが、氣の偏りの最も信頼できる“身体からの報告”である。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
氣は見えない。 だが、脈は語る。 静かなる拍動は、内なる氣の語り手である。
鍼仙人はこう考える:虚なる脈には、養生の余白があり、 実なる脈には、調整の鍵がある。 その響きを、術者の手が読み解くのだ。
🔚まとめ
氣は脈に宿る。 脈を聴けば、氣の乱れが見えてくる。
今日から活かせる一言:氣は触れられない──だからこそ、脈で聴け。
📘次回予告
次回は、vol.258【難経第六十三難】氣血の虚実はどう違う?〜“本質の異常”と“運搬の異常”〜をお届けします。
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“氣の波動を読む”東洋の手あてをお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。フローストレッチ・経絡調律手技・バイタルエネルギーワーク・深層筋膜誘導などを自在に使いこなし、氣の虚実を見極める“触れる診断”を確立。
🟡典拠
『難経』第六十二難

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