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vol.279【傷寒論】太陽病と表証の本質:寒熱・発汗・首項強ばり
「風邪ですね」──この一言で片付けられてしまう症状の裏には、鍼灸師にしか読み取れない“氣の乱れ”が潜んでいる。 『傷寒論』における六経の最初に位置する「太陽病」は、外邪が体表に侵入した“氣の初動”を象徴する存在である。本稿では、太陽病における寒熱・発汗・首肩のこわばりなどの...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.257【難経第六十二難】脈と氣の虚実とは?〜“拍動が語る内なる氣の状態”〜
脈は、氣の声である。 力強く打つか、細く沈むか。 そこに、 氣の充実・不足・停滞・逆乱といった“内なる氣の状態”が如実に現れる。 『難経』第六十二難は、 脈診を通じた“氣の虚実”の見極めと、それに基づく施術方針”について明快に語っている。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.238【難経第四十三難】氣の乱れはどこから始まる?〜内因・外因・不内外因〜
氣は、何かによって乱される。 その“何か”を見極めることこそ、 診断・治療・そして予防の根本 である。 『難経』第四十三難では、氣の乱れを起こす原因を、 内因・外因・不内外因 の三分類で示している。 それは、現代においても臨床的示唆に満ちた“氣の乱れの羅針盤”である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.231【難経第三十六難】病がどこから始まるか?〜上からか、下からか〜
風邪をひいたとき、咳から始まる人もいれば、下痢や冷えから始まる人もいる。 それは偶然ではない。 『難経』第三十六難は、「病が上から発するのか、下からなのか」という問いを提示する。 それは単なる部位の問題ではない。 氣の流れと臓腑の機能配置から読み解く、“病の発端の哲学”...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.228【難経第三十三難】氣の逆流とは何か?〜上下・内外の氣の迷い〜
氣は、いつも正しく流れているとは限らない。 『難経』第三十三難は、「氣逆」——つまり氣が本来あるべき方向とは逆に流れる現象を扱っている。 上へ昇るべき陽氣が下に沈み、 下に降りるべき陰氣が逆に頭へと昇る。 また、外へ出るべき氣が内に籠り、内で整うべき氣が外に漏れる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分
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