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vol.228【難経第三十三難】氣の逆流とは何か?〜上下・内外の氣の迷い〜

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 4月1日
  • 読了時間: 4分

氣は、いつも正しく流れているとは限らない。

『難経』第三十三難は、「氣逆」——つまり氣が本来あるべき方向とは逆に流れる現象を扱っている。

上へ昇るべき陽氣が下に沈み、 下に降りるべき陰氣が逆に頭へと昇る。 また、外へ出るべき氣が内に籠り、内で整うべき氣が外に漏れる。

その“逆流”は、身体にどのようなサインをもたらすのか? そして、術者はそれをどう見抜き、どう整えるべきなのか?



【1. 氣の流れに「方向」があるという発想】


東洋医学では、氣は単に“ある”だけでなく、“どう流れているか”が重要とされる。


  • 肺氣は下降し、腎氣は上昇する

  • 胃氣は降り、肝氣は昇る

  • 衛氣は体表を巡り、営氣は内側を養う


このように、それぞれの氣には「方向性」という本質がある。 そしてこの方向が乱れたときに起きるのが、「氣逆」である。



【2. 氣逆が起こす身体のサインとは?】


『難経』では、氣逆の例として


  • 嘔吐やしゃっくり(胃氣上逆)

  • 咳や喘鳴(肺氣上逆)

  • 頭痛・のぼせ・怒りの爆発(肝陽上亢) などを挙げている。

つまり氣逆とは、“氣の流れが逆転したことで起こる症状群”である。 その本質は、氣の分布異常・偏在・鬱滞

どこかに過剰があり、どこかに不足がある——その不均衡が、逆流として表出するのだ。



【3. 臨床における“氣の流れの再設計”】


氣逆の治療とは、「抑える」ことではなく「整える」こと。

例えば、


  • 咳を止めるだけでなく、肺氣を下げ、腎氣を上げる

  • 嘔吐を抑えるだけでなく、胃氣を正しく降ろし、脾氣を支える


氣の方向を読み取り、“正しい流れに戻す設計”こそが治療の核心となる。


☯️ 鍼仙人はこう観る:

氣は、迷う。 だがその迷いは、身体の叫びでもある。 逆流の奥にある“氣の訴え”を聴ける者が、氣を導く術者となる。


鍼仙人はこう考える:氣逆とは、身体の混乱した地図である。 整えるとは、氣に“本来の道”を思い出させることだ。

🔚まとめ

氣は方向をもつ。 氣逆とは、その道を見失った状態。 治療とは、氣に“道を取り戻させる”行為である。

今日から活かせる一言:氣に、正しい“帰り道”を教えるのが、術者の役割。


📘次回予告

次回は、vol.229【難経第三十四難】病の発生における陰陽の分岐〜陽病・陰病の境界線〜をお届けします。 氣が乱れ、陰と陽がずれ始める瞬間をどう見抜くか?を一緒に探ります。


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『鍼仙人』院長 高山 昌大

施術歴16年/87,000人以上の施術実績。

プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。

鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。

「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。


🟡典拠

『難経』第三十三難





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