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vol.234【難経第三十九難】氣はどこから来て、どこへ行く?〜五臓における氣の循環図〜
氣は、ただ存在するのではない。 絶えず「巡っている」ものだ。 『難経』第三十九難では、五臓六腑における氣の生成・運行・分布のルートを描き出している。 これはまさに、“氣の地図”。 それを理解することで、 なぜここに症状が出るのか?なぜその順で伝播するのか? が、明確になる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.231【難経第三十六難】病がどこから始まるか?〜上からか、下からか〜
風邪をひいたとき、咳から始まる人もいれば、下痢や冷えから始まる人もいる。 それは偶然ではない。 『難経』第三十六難は、「病が上から発するのか、下からなのか」という問いを提示する。 それは単なる部位の問題ではない。 氣の流れと臓腑の機能配置から読み解く、“病の発端の哲学”...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.230【難経第三十五難】陰陽に応じた鍼の深さとは?〜刺入と氣の層構造〜
“どこまで刺すべきか?” この問いは、鍼を扱う者なら誰しも一度は直面する。 『難経』第三十五難では、この問いに対して明快な基準を示している。 それが「陰は深く、陽は浅く」という刺入の原則である。 だがこれは単なるテクニックの話ではない。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.229【難経第三十四難】病の発生における陰陽の分岐〜陽病・陰病の境界線〜
病とは、氣が偏ることである。 その偏りが「陽」に傾いたとき、人は熱をもち、上へ、外へと氣が浮き始める。 逆に「陰」へ傾けば、冷え、沈み、内側へと氣が籠っていく。 『難経』第三十四難では、病を陰陽に分ける基準を明確に提示している。 それは単なる表面症状の話ではなく、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.228【難経第三十三難】氣の逆流とは何か?〜上下・内外の氣の迷い〜
氣は、いつも正しく流れているとは限らない。 『難経』第三十三難は、「氣逆」——つまり氣が本来あるべき方向とは逆に流れる現象を扱っている。 上へ昇るべき陽氣が下に沈み、 下に降りるべき陰氣が逆に頭へと昇る。 また、外へ出るべき氣が内に籠り、内で整うべき氣が外に漏れる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.225【難経第三十難】なぜ五臓六腑は五十八脈に分かれるのか?〜氣の分布と脈象解剖〜
脈は一本ではない——。 そう聞いて、驚くだろうか。 『難経』第三十難は、「五臓六腑にはそれぞれ脈があり、総じて五十八脈に分かれる」と説く。 それは単なる数の問題ではなく、 氣の分布構造そのもの を示す“解剖図”なのである。 【1. 五臓六腑と脈の関係とは?】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.224【難経第二十九難】脈は「どこで診るのが正解か?」〜三部九候と臨床定位〜
脈を診るとき、「どこで診ていますか?」と聞かれたら、どう答えるだろう。 橈骨動脈の寸・関・尺? それとも手首の内側全体? 『難経』第二十九難は、脈診における“部位の選択”に焦点を当てる。 それは単なる部位の話ではなく、 診断の精度と深度 に直結する“定位”の哲学である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.221【難経第二十六難】氣の多少はどこで測る?〜診断と脈の深さ〜
"氣"という目に見えない存在を、私たちはどうやって捉えるのか。東洋医学の診断法において、氣の多少は重要な指標のひとつ。しかし、それを“どう測るか”という問いには、現代でもなお答えが求められている。『難経』では、氣の多少は"脈の深浅"によって測るべきだと説かれている——。今回...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
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