vol.234【難経第三十九難】氣はどこから来て、どこへ行く?〜五臓における氣の循環図〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
氣は、ただ存在するのではない。 絶えず「巡っている」ものだ。
『難経』第三十九難では、五臓六腑における氣の生成・運行・分布のルートを描き出している。 これはまさに、“氣の地図”。
それを理解することで、 なぜここに症状が出るのか?なぜその順で伝播するのか?が、明確になる。
【1. 氣は脾胃に始まり、五臓をめぐる】
氣の生成は、脾胃に始まる。
飲食物が脾胃で消化され、「水穀の精」として氣に転化
その氣が肺へ昇り、呼吸氣(天の氣)と合流
肺はその氣を全身に配ると同時に、心と連携して血を推し進める
腎は元氣を根本から支え、肝は氣の伸びやかさを保つ
この流れこそが、五臓の氣的ネットワーク=氣の循環図である。
【2. どこかが滞ると、全身が乱れる】
この循環は、一本の道。 どこかで渋滞すれば、すぐに全体に影響が及ぶ。
脾が弱ければ、氣が生まれない(氣虚)
肺が滞れば、氣が巡らない(氣滞)
腎が冷えれば、氣の根が枯れる(元氣不足)
肝が乱れれば、氣が昇騰しすぎて鬱火が起きる(氣逆)
臓腑とは孤立した器官ではない。 氣の“流れ”という一本の線でつながっている。
【3. 臨床における氣の地図の使い方】
症状を“氣の通り道”に沿って考える。
たとえば:
胃の不調 → 胸苦しさ → 咳:脾→肺の氣の昇りが滞っている
倦怠感 → 冷え → めまい:腎→心の氣が弱く、上に昇らない
イライラ → 生理不順 → 消化不良:肝→脾への氣の横逆
氣の地図を持って診ると、 ただの症状が“氣の物語”として浮かび上がる。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
氣は、川のようなもの。 源があり、支流があり、合流しながら全身を巡る。 その一滴の停滞が、やがて氾濫や干ばつとなる。
鍼仙人はこう考える:氣の巡りを診るとは、全身を一枚の地図として観ること。 どこが詰まり、どこが流れすぎているか。 その読み解きが、真の治療である。
🔚まとめ
氣は循環してこそ生命を支える。 どこから生まれ、どこへ向かうのか——氣の地図を描くことが、診断の力となる。
今日から活かせる一言:氣を“点”でなく、“流れ”として捉えよ。
📘次回予告
次回は、vol.235【難経第四十難】氣の上下とは何か?〜陰陽の呼応と昇降出入〜をお届けします。 氣はどう動くのか?「上下・内外」の氣のダイナミズムに迫ります。
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〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜氣は、全身を一つにつなぐ川である。隠れ家のようなプライベートラウンジで、“氣の地図を整える”東洋の手あてをお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第三十九難

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