vol.238【難経第四十三難】氣の乱れはどこから始まる?〜内因・外因・不内外因〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
氣は、何かによって乱される。
その“何か”を見極めることこそ、 診断・治療・そして予防の根本である。
『難経』第四十三難では、氣の乱れを起こす原因を、 内因・外因・不内外因の三分類で示している。
それは、現代においても臨床的示唆に満ちた“氣の乱れの羅針盤”である。
【1. 内因:心が氣を乱す】
内因とは、七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)による氣の変調。
怒れば氣は上がり(氣逆)
恐れれば氣は下がり(氣陥)
思い悩めば氣は滞る(氣鬱)
つまり、感情は内から氣を動かし、時に傷つける。
臨床では:
患者の情志状態に耳を傾ける
心の癖=氣の癖として観る
心身一如の治療観を持つこと
【2. 外因:自然環境が氣を乱す】
外因とは、風・寒・暑・湿・燥・火(六淫)といった自然界の氣象変化。
冷えすぎれば寒邪が入り、氣が沈む(氣滞・氣閉)
熱が強すぎれば氣が上昇し、散じる(氣逆・氣虚)
湿気は氣の流れを濁らせ、停滞させる(重だるさ・むくみ)
これらは“外の氣”が“内の氣”に干渉することで起こる現象である。
【3. 不内外因:生活と習慣が氣を乱す】
第三の分類が「不内外因」。
これは、
過労・不摂生・過食・睡眠不足
外傷や労倦・房事過多など 内因でも外因でもない“生活習慣要因”が氣を乱すケースである。
これは現代の病の多くに通じる要因。
つまり:
養生ができていない
生活が氣を削っている
氣が枯れる速度が早すぎる
☯️ 鍼仙人はこう観る:
氣が乱れるには、必ず“物語”がある。 内なる情、外なる気候、そして日々の営み。 その物語を聞かずして、氣を整えることはできない。
鍼仙人はこう考える:氣の乱れには、必ず“きっかけ”がある。 その一手前を読む力こそ、真の術者の視座である。
🔚まとめ
氣が乱れる理由は、内にも外にも、日常にも潜んでいる。 だからこそ、原因に耳を澄まし、“発端”を診る力が求められる。
今日から活かせる一言:氣の乱れには、必ず“物語”がある。
📘次回予告
次回は、vol.239【難経第四十四難】氣はどこに集まり、どう発散するか?〜中焦と三焦の氣流〜をお届けします。 氣が集まる場所、氣が出ていく構造──“中焦”の役割に迫ります。
🌿 voyage.鍼灸ラウンジ – Total Body Health & Beauty Care – 🌿
〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜
氣は、きっかけで乱れ、整えで調う。
隠れ家のようなプライベートラウンジで、
“氣の物語に耳を澄ます”東洋の手あてをお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第四十三難

\対応キーワード一覧/
<施術・メニュー系>鍼灸・整体・美容鍼・美容整体・骨盤矯正・小顔矯正・経絡治療・ボディケア・マッサージ・オイルマッサージ・ヘッドスパ・リラクゼーション・フェイシャルトリートメント・エステ・スポーツマッサージ・パーソナルトレーニング・小尻矯正
<症状・お悩み系>氣滞・氣逆・氣鬱・氣力低下・自律神経・頭痛・肩こり・不眠症・冷え性・疲労回復・不安感・情緒不安・虚弱体質・むくみ・食欲不振・便秘・更年期ケア・のぼせ・だるさ
<ケア対象・ターゲット別>在宅ワーカー向け・メンタルヘルスサポート・ビジネスマンケア・スポーツ選手向け・アーティスト体調管理・産後ケア・マタニティケア・学生割引あり・高齢者機能訓練ケア・術後回復支援・更年期サポート・子どもケア・シニアケア
<施設タイプ・専門性>鍼灸院・整体院・整骨院・東洋医学・内科・外科・病院・クリニック・医科・耳鼻科・歯科・産婦人科・整形外科・口腔外科・アレルギー科・リラクゼーションサロン
<学術・教育学科>東洋医学概論・東洋医学臨床論・はりきゅう理論・臨床医学各論・解剖学・生理学・病理学・内科学・外科学・精神医学・整形外科学・小児科学・皮膚科学・衛生学・関係法規・公衆衛生学・医療概論・リハビリテーション医学・柔道整復学理論
<対応エリア>六町・北千住・銀座・表参道・浅草・松戸・草加・南流山・東京駅・西新井・柏・守谷・つくば・浦和・有楽町・中目黒・千代田区・中央区・世田谷区・足立区・江東区・荒川区・江戸川区・台東区
Comments