vol.259【難経第六十四難】五臓と血脈の関係とは?〜“心だけが血を司るのか”〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
「血は心が司る」── それは東洋医学の定説として知られている。
しかし、『難経』第六十四難では、心だけでなく、肺・肝・脾・腎といった“五臓すべて”が血脈と深く関わっていることが説かれている。
つまり、心は“血を動かす中心”ではあるが、血の生成・循環・保持は五臓の連携プレーによって成り立つ。
【1. 心が血を主るという意味】
「心主血脈」=心の拍動が血を循環させる
同時に、精神活動(神)の安定が血流にも影響を与える
心の異常 → 動悸・不眠・不安・舌の色の異変 など
→ 心は“血の運行の舵取り”
【2. 他の臓腑と血の関係】
臓腑 | 役割 | 関連症状 |
肺 | 氣の推動により血流を助ける | 呼吸苦・皮膚の蒼白・脈弱 |
脾 | 飲食物から血を生成する根源 | 食欲不振・内出血・皮膚の乾燥 |
肝 | 血を蔵し、必要に応じて放出する | 月経異常・筋のこわばり・眼精疲労 |
腎 | 骨髄を生み血を養う“精の貯蔵庫” | 成長不良・腰膝だるさ・めまい |
→ 血脈は“心一臓”の問題ではなく、“五臓すべて”の協調機能によって保たれる。
【3. 臨床応用:血脈障害への多角的アプローチ】
心 → 神門・通里で安神・調心
肺 → 太淵・列缺で氣の推動を助ける
脾 → 足三里・脾兪で血の生成を支える
肝 → 太衝・肝兪で蔵血・調血
腎 → 腎兪・命門で精から血を養う
どの臓に“血の破綻”があるのかを見極めることが施術の核心。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
血とは、命の詩である。
その流れが澄んでいるか、 その調べが整っているか──
それを聴き取れる術者こそ、真の“血脈の調律者”なのだ。
鍼仙人はこう考える:心は血の指揮者。 だが、五臓こそが血のオーケストラだ。
一臓だけを診ていては、本当の血のハーモニーは聴こえない。
🔚まとめ
血脈とは、五臓の交響。 “心主血脈”を核としながら、五臓それぞれが血に寄与している。
今日から活かせる一言:血の声を聴くとは、五臓の調べを聴くこと。
📘次回予告
次回は、vol.260【難経第六十五難】五臓の虚実とその見分け方とは?〜“臓の声をどう聴くか”〜をお届けします。
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血は心に宿る──だが、五臓が奏でる命の調べでもある。
隠れ家のようなプライベートラウンジで、
“血脈を五臓から調える”東洋の手あてをお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。心包経トリートメント・五臓連動調整・経筋療法・精氣血津調和術などを活かし、“心と血脈と氣のリズム”を一体として整える東洋の施術芸術を展開中。
🟡典拠
『難経』第六十四難

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