vol.253【難経第五十八難】脈の変化と五臓の関係とは?〜“虚実のサイン”を脈に聴く〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
脈は、内臓の言葉。
『難経』第五十八難では、 五臓の氣血の虚実が脈にどう表れるかを明確に示している。
つまり──脈を読めば、臓腑の状態がわかる。
これは東洋医学において、最も繊細かつ深遠な“診察の術”である。
【1. 五臓と脈の対応関係】
古典的な脈の配置:
左寸:心 左関:肝 左尺:腎陰
右寸:肺 右関:脾 右尺:腎陽
各部位の脈が示す異常は、そのまま臓腑の変調を物語る。
肝の虚実 → 左関の弦・虚・緊など
心の虚実 → 左寸の細・結・促など
脾の虚実 → 右関の弱・緩・滑など
腎の虚 → 尺の沈・細・弱など
【2. 虚の脈と実の脈の違い】
特徴 | 虚脈 | 実脈 |
張り | 柔らかい・力がない | 硬くて力強い |
深さ | 浅くて細い | 浮いて太い |
リズム | 安定するが弱い | 強く、時に速い |
患者の体感 | 倦怠感・冷え・息切れ | 張り・痛み・熱感 |
→ 虚は“足りない”、実は“過剰”。 → 脈の反応は、まさにそのバランスを反映する。
【3. 脈は診断以上の“対話”】
脈が訴える“内側の異常”に、術者が耳を澄ませる
虚の脈は「補ってほしい」、実の脈は「整えてほしい」と語る
脈診は、施術前の確認ではなく、“身体からの手紙を読む行為”
施術家の“触れる力”が、そのまま診断力になる。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
虚の脈は、沈黙の中に訴える。 実の脈は、鼓動の中に叫ぶ。 その声を、どれだけ静かに聴けるかが、術者の器である。
鍼仙人はこう考える:脈は、内なる氣血の波。 静かに触れ、深く聴けば、 虚も実も、すでに語っている。
🔚まとめ
虚と実──氣血の陰陽。 その兆しはすべて、脈に映っている。
今日から活かせる一言:脈は、内臓の声。 触れたとき、すでに診断は始まっている。
📘次回予告
次回は、vol.254【難経第五十九難】臓腑と氣血の偏りとは?〜“陰陽の傾き”をどう読むか〜をお届けします。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第五十八難

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