vol.236【難経第四十一難】氣が左右に乱れるとき〜側偏と氣の方向性〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
東洋医学では、氣の乱れは“上”や“下”だけではなく、“左右”にも現れる。
『難経』第四十一難では、「側偏(そくへん)」と呼ばれる現象、 つまり身体の片側に偏った症状や氣の乱れについて論じている。
この“横の偏り”こそ、現代臨床においても極めて重要な観点である。
【1. 側偏とは何か?】
側偏とは、身体の一側に起きる氣の不均衡・病的偏在。
片側の肩こりや頭痛
顔面神経麻痺のような片側症状
半身の重だるさ、冷え、痺れ
これは、氣が“流れるべき方向”に偏りが生じ、左右のバランスを欠いた状態といえる。
【2. 側偏は氣の“横の昇降”の乱れである】
『難経』では、左右の氣の不均衡を「陽が偏す」と表現する。
右の氣が過剰であれば、左に虚が現れ
左の氣が詰まれば、右の氣が過度に昇騰する
つまり側偏とは、上下の昇降に加えて、左右の“横方向の氣の流れ”の破綻なのだ。
この視点を持つと、片側症状にも明確なロジックが立ち上がる。
【3. 臨床での読み取りと調整】
たとえば:
片側の頭痛 → 肝氣の偏在/側頭部の氣鬱
一側の痺れ → 経絡の一方が閉塞
片側だけの冷え・汗 → 陰陽のバランスの横崩れ
調整には:
氣を“横”に流す意識での手技(対側刺鍼や双方向調整)
中央を整えて左右へ氣を分ける(任脈・督脈の補瀉)
陰陽・左右の“氣の呼応”を意識する刺鍼
☯️ 鍼仙人はこう観る:
氣は、全方向に動く。 だが私たちは、しばしば“上下”ばかりを見てしまう。 左右の氣の崩れを聴くこと。 そこに、もう一段深い“調和の術”がある。
鍼仙人はこう考える:側偏は、氣の片寄りの声である。 身体は、左右が調和して初めて“中庸”となる。
🔚まとめ
氣の乱れは“横”にも起こる。 側偏をただの症状とせず、氣の流れから診てこそ、本質が見える。
今日から活かせる一言:氣の偏りを、横から聴け。
📘次回予告
次回は、vol.237【難経第四十二難】氣の消長とは?〜氣が増減するとき、何が起こるか〜をお届けします。 氣は一定ではない。増え、減り、また巡る──そのリズムを診る力に迫ります。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第四十一難

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