vol.239【難経第四十四難】氣はどこに集まり、どう発散するか?〜中焦と三焦の氣流〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
氣は、ただ流れているのではない。 “集まり”、そして“発される”場所がある。
『難経』第四十四難では、氣の中枢的な集積場である「中焦」と、 全身への分布・排出の経路を担う「三焦」について言及されている。
氣の発動点と拡散経路を理解することは、 すなわち“生命エネルギーの拠点と道”を診ることに他ならない。
【1. 中焦とは、氣の起点である】
中焦とは、脾胃を中心とした“氣の製造工場”。
飲食物が中焦に入ることで、
「水穀の精」が生じ、
それが氣・血・津液へと変換される。
つまり、中焦は氣の生成場であり、“氣の源泉”とも言える。
また、ここで生まれた氣は、上へ肺へと送られ、 肺がそれを「氣」として配布する役割を担う。
【2. 三焦は、氣の道である】
三焦とは、上焦・中焦・下焦という「三つの氣の通路」を総称した概念。
上焦:肺・心を通じて氣を全身に拡散する
中焦:脾胃から氣を生成し、上に送る
下焦:腎・膀胱を中心に、氣を下に導き排出する
三焦は“器官”ではない。 氣・水・津液が“通る空間”=氣の通路そのものである。
【3. 中焦と三焦の連携が氣流を決める】
氣の生成(中焦)と、氣の流通(三焦)は一体である。
中焦で氣が生まれなければ、三焦の通路に氣が満たされない
三焦の道が詰まれば、中焦の氣も発散されない
まさに、氣は「場」と「道」の協調があってこそ流れる。
臨床では:
脾胃虚弱には、中焦の補氣
通らない感じがする症状には、三焦の疏通
胸腹部の違和感には、両者の兼ねた調整が必要となる
☯️ 鍼仙人はこう観る:
氣は、湧くところがあり、通るべき道がある。 中焦は泉、三焦は川。 泉が枯れれば川は流れず、川が詰まれば泉は濁る。 それが氣の理(ことわり)である。
鍼仙人はこう考える:氣の治療とは、源と流れの両方を診ること。 場を整え、道を開く。 それが“全身に響く一刺し”につながる。
🔚まとめ
氣は、中焦で生まれ、三焦で巡る。 この“拠点と経路”を理解することが、氣の診断と調整の核心である。
今日から活かせる一言:氣の泉と氣の道、どちらも診てこそ術者。
📘次回予告
次回は、vol.240【難経第四十五難】氣のうねりはどこに現れるか?〜胃脘部と氣の集中点〜をお届けします。 “氣が集まる場所”が乱れたとき、何が起きるのか──その感覚と理論を深掘りします。
🌿 voyage.鍼灸ラウンジ – Total Body Health & Beauty Care – 🌿
〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜
氣は、湧き、巡り、全身を潤す。
隠れ家のようなプライベートラウンジで、
“氣の道をひらく”東洋の手あてをお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第四十四難

\対応キーワード一覧/
<施術・メニュー系>鍼灸・整体・美容鍼・美容整体・骨盤矯正・小顔矯正・経絡治療・ボディケア・マッサージ・オイルマッサージ・ヘッドスパ・リラクゼーション・フェイシャルトリートメント・エステ・スポーツマッサージ・パーソナルトレーニング・小尻矯正
<症状・お悩み系>氣滞・氣逆・胃腸不調・胸のつかえ・腹部膨満・食欲不振・倦怠感・冷え性・氣力低下・のぼせ・自律神経・疲労回復・肩こり・腰痛・便秘・更年期ケア・情緒不安・不眠症・むくみ
<ケア対象・ターゲット別>在宅ワーカー向け・メンタルヘルスサポート・ビジネスマンケア・スポーツ選手向け・アーティスト体調管理・産後ケア・マタニティケア・学生割引あり・高齢者機能訓練ケア・術後回復支援・更年期サポート・子どもケア・シニアケア
<施設タイプ・専門性>鍼灸院・整体院・整骨院・東洋医学・内科・外科・病院・クリニック・医科・耳鼻科・歯科・産婦人科・整形外科・口腔外科・アレルギー科・リラクゼーションサロン
<学術・教育学科>東洋医学概論・東洋医学臨床論・はりきゅう理論・臨床医学各論・解剖学・生理学・病理学・内科学・外科学・精神医学・整形外科学・小児科学・皮膚科学・衛生学・関係法規・公衆衛生学・医療概論・リハビリテーション医学・柔道整復学理論
<対応エリア>六町・北千住・銀座・表参道・浅草・松戸・草加・南流山・東京駅・西新井・柏・守谷・つくば・浦和・有楽町・中目黒・千代田区・中央区・世田谷区・足立区・江東区・荒川区・江戸川区・台東区
コメント