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vol.278【傷寒論】六経分類を“氣の流れ”で読み解く
「病はどこから生まれ、どこへ向かうのか?」──これは、鍼灸師にとって最も根源的な問いかけである。東洋医学の中で、その“流れ”をもっとも美しく体系化したのが『傷寒論』における「六経分類」だ。 六つの経とは、ただの分類やステージではない。それは氣の流れ、滞り、反転を描き出す、人...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.258【難経第六十三難】氣血の虚実はどう違う?〜“本質の異常”と“運搬の異常”〜
虚か、実か。 氣か、血か。 臨床の現場では、“氣血の虚実”をどう見極めるかが施術の方向性を決める。 『難経』第六十三難では、 氣と血、それぞれの虚実の本質的な違い について明確に語られている。 【1. 氣と血の本質的な役割】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.248【難経第五十三難】心と腎の関係とは?〜上下の火水を繋ぐ氣〜
上には心の火。 下には腎の水。 この「火」と「水」が繋がってこそ、 人の氣は安定し、精神も肉体も調和を保つ。 『難経』第五十三難は、心と腎の氣の交流=“心腎相交”という東洋医学の根幹を説いた名篇である。 【1. 心と腎は、陰陽の極】 心=火・陽・上焦・神(精神活動)...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.244【難経第四十九難】なぜ左手と右手で診るのか?〜陰陽と臓腑配当の秘密〜
左手は心を、右手は肺を。 鍼灸師なら誰もが知る“左右の脈の違い”。 だが、その根拠はどこにあるのだろうか? 『難経』第四十九難では、脈診における「左右の手の配当」について明確に述べられている。 それは単なる慣習ではなく、 陰陽と臓腑の哲学に基づいた診断体系 なのだ。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.243【難経第四十八難】脈と氣の違いとは?〜脈状と氣状の見分け方〜
脈を診るとき、我々が見ているのは「血」か、「氣」か。 『難経』第四十八難では、“脈状”と“氣状”という二つの概念を対比しながら、 その本質的な違いに切り込んでいる。 つまり、 同じ脈の打ち方であっても、それが「氣の乱れ」か「血の滞り」かを見極めなければならない...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.239【難経第四十四難】氣はどこに集まり、どう発散するか?〜中焦と三焦の氣流〜
氣は、ただ流れているのではない。 “集まり”、そして“発される”場所がある。 『難経』第四十四難では、氣の中枢的な集積場である「中焦」と、 全身への分布・排出の経路を担う「三焦」について言及されている。 氣の発動点と拡散経路を理解することは、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.213【難経十八難】臓腑における陰陽の法則とは?〜“動静”から読み解く氣の偏り〜
「陰陽」とは、東洋医学における根本原理── すべての変化・バランス・生命活動はこの“二元の力”によって成り立つ。 では、臓腑における“陰と陽”とは何か? 難経第十八難は、この問いに対して 「動静」を鍵とする氣の法則 として答えている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.207【難経十二難】脈診の左右差に意味はあるか?〜左右の氣のバランス診断〜
「左右の脈が違うのって、なぜなんですか?」 脈診をしていて、多くの臨床家が感じる疑問。 難経第十二難では、 左右の脈における陰陽の違い が明示されている。 それは単なる解剖学的な差ではなく、 氣の偏り=バランスの乱れ として読むべき現象である。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.204【難経九難】寸口三部の脈診とは何か?〜手首に映る全身の氣〜
「脈を診るって、結局どういうことですか?」 東洋医学を学び始めた者から、臨床ベテランまで── 常に問い続けられるこのテーマ。 難経第九難では、古来から伝わる「寸口三部」の概念が語られる。 それは単なる“手首の脈”ではない。 氣の海原を、三つの窓から観る診察法 である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.203【難経八難】臓腑と経絡の“主治関係”〜氣の通り道とその役割〜
「経絡って、ただの“道”なんですか?」 臨床でも頻繁に使う“経絡”という言葉。 しかし、その本質にどこまで迫れているだろうか? 第八難は、臓腑と経絡の“主治関係”──つまり「氣の通り道の意味」を明らかにしてくれる。 【1. 経絡は“氣の文法”である】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.202【難経七難】陰陽の虚実とは何か?〜“偏り”を診る眼〜
「虚実って、どう判断すればいいのか分からない…」 臨床現場で誰もが一度は迷うこのテーマ。 難経第七難では、 陰陽の虚実をどう診断するか という核心が説かれている。 【1. 虚と実、それは“氣の偏り”のサイン】 “虚”とは不足、 “実”とは過剰。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.200【難経五難】気血津液とは何か?〜生命を支える“三宝”の捉え方〜
「氣はわかるけど、血や津液って何なの?」 東洋医学では、氣だけでなく「血(けつ)」と「津液(しんえき)」を重視する。 この三者は、生命活動の“三宝”ともいえる基本構成要素。 第五難では、この“氣血津液”をどのように捉えるべきかが語られる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
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