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vol.213【難経十八難】臓腑における陰陽の法則とは?〜“動静”から読み解く氣の偏り〜

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 3月30日
  • 読了時間: 5分

「陰陽」とは、東洋医学における根本原理── すべての変化・バランス・生命活動はこの“二元の力”によって成り立つ。

では、臓腑における“陰と陽”とは何か?

難経第十八難は、この問いに対して 「動静」を鍵とする氣の法則として答えている。

そこから見えてくるのは、臓腑の“氣の偏り”を見抜く新たな診察の軸である。



【1. 陰陽とは“動と静”である】


難経十八難では、陰陽を以下のように定義している:


  • 陽=動くもの(能動性・外向性・発散性)

  • 陰=静かなるもの(受容性・内向性・蓄積性)


つまり、陽は動き、陰は守る。 その動静のリズムが、氣の循環=生命のリズムを生んでいる。


例えば:


  • 心や肺(陽)は常に“動”の働きをしており、

  • 肝や腎(陰)は“静”の機能で氣を養う。



【2. 陽盛=氣が漏れ、陰盛=氣が滞る】


氣の偏りは、


  • 陽が過剰になれば“外へと漏れ”

  • 陰が過剰になれば“内に滞る”


つまり:


  • 陽盛 → イライラ・不眠・のぼせ・動悸

  • 陰盛 → 冷え・重だるさ・むくみ・沈滞感


臓腑の氣の動静を読むことで、 どこに氣が流れ、どこで詰まっているのかが明確になる。



【3. 鍼灸における陰陽バランスの診方】


臓=陰、腑=陽というだけでなく、 各臓腑内にも陰陽のバランスが存在する。

例:


  • 心の陽が強すぎる → 動悸・焦燥感 → 腎の陰で制御

  • 肝の陰が虚する → 情緒不安・目の疲れ → 脾の陽で補う


鍼仙人は、臓腑を“動静の地図”として捉え、 そのバランスの歪みに即した刺鍼と氣の調整を行う。


☯️鍼仙人の哲学


氣は動けば流れ、 静まれば深まる。

陰陽は、正反対ではない。 補い合い、制し合う“律動”なのだ。

その波長に寄り添うこと── それが鍼灸の“触れない技”である。


【4. 鍼仙人としてのまとめ】


臓腑の陰陽とは、 氣の動と静の“呼吸”である。

東洋医学は、そのリズムを診察し、 どちらが盛り、どちらが衰えているかを読み取る。

だからこそ、鍼仙人はこう考える:

「動きすぎている臓には“静”を、 沈みすぎている臓には“動”を贈る。」

🔚まとめ

氣はリズムであり、呼吸であり、律動である。陰陽の偏りは、氣の偏り。 その“動静”にこそ、調和への道がある。


今日から活かせる一言:動の奥に静を見よ、静の中に動を聴け。


📘次回予告


次回は、vol.214【難経十九難】「“肝は将軍の官”とは?〜感情と氣のコントロール術〜」

感情・思考・行動を統率する“氣の武将”としての肝の役割を探っていきます。


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『鍼仙人』院長 高山 昌大

施術歴16年/87,000人以上の施術実績。

プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。

鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。

「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。


🟡典拠:『難経』第十八難/『素問・陰陽応象大論』/『霊枢・陰陽二十五人篇』





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