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vol.316【傷寒論】氣鬱(総仕上げ)と鍼灸:氣の“流れ・詰まり・閉じ・暴走”を統合する一手
氣が滞る。 氣が詰まる。 氣が逆上する。 氣が閉じて沈黙する── これまで「氣鬱」について様々な角度から見てきたが、 本稿はその総仕上げとして、 氣の異常全体像と、鍼灸が担う“氣の再統合”の役割 を記す。 『傷寒論』の記述からもわかるように、氣の異常は単独ではなく複合的に起...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.305【傷寒論】氣逆と鍼灸:逆流する氣の“方向性”を整える術
怒りっぽい。胸がつかえる。みぞおちが苦しい。 ──それは、氣が“本来の方向と逆に動いている”状態。 『傷寒論』における「氣逆(きぎゃく)」とは、 氣の流れが上に逆行し、身体と心に“圧迫”を生む症候 である。 今回は、氣の“方向”に注目し、逆上する氣をどう整えるかを...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.304【傷寒論】上実下虚の鍼灸:氣の“重心バランス”を取り戻す術
頭は熱く、足は冷たい。 考えすぎて眠れず、胃腸は働かず。 ──それはまさに「上実下虚」の氣象。 氣が上に偏り、下が空洞になっている“重心の崩れ”である。 『傷寒論』においても、この氣のアンバランスは頻出するテーマ。 今回は、氣の偏りを見抜き、鍼灸でどう整えるかを構造的に解説...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.300【傷寒論】虚熱の鍼灸:足りなさが生む“熱”という矛盾を解く
熱があるのに、氣は弱い── それが「虚熱」という不思議な現象。 『傷寒論』が捉えたこの症候は、 氣血が不足しているがゆえに、熱がこもる という矛盾のかたち。 今回は「足りないから熱が生じる」という東洋医学的論理を、 鍼灸という術でどう紐解き、どう調整するのかを追求する。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.267【難経第七十二難】氣はなぜ偏るのか?〜左右・上下・内外に揺れる生命〜
氣は流れている——しかし、常に均等とは限らない。 『難経』第七十二難は、氣の“偏り”について説く。 「左右に寄る氣」「上下に集まる氣」「表に現れる氣と、内に沈む氣」 この章は、氣の静的な存在ではなく、“動態としての氣”を見る眼を養ってくれる。 偏りとは、歪み。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.255【難経第六十難】臓腑と季節の関係とは?〜“氣候と五行の影響”を診る〜
春になると、目がかすむ。 夏には、心がそわそわする。 それは偶然ではない。 自然と人は、響き合っている。 『難経』第六十難では、 季節と臓腑、氣血と自然界との相関──すなわち“五運六氣”の基礎 が説かれている。 【1. 五行と四季の基本対応】 五行 季節 臓腑 感情 色 木...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.254【難経第五十九難】臓腑と氣血の偏りとは?〜“陰陽の傾き”をどう読むか〜
身体は、陰陽の場。 『難経』第五十九難では、 五臓六腑における氣血の偏り、すなわち“陰陽の傾き”がどう現れ、どう診るか を説いている。 ここでは、単なる臓器の不調ではなく、 氣がどちらに偏り、何が過剰で、何が不足しているか──を見極める診断法が語られる。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.229【難経第三十四難】病の発生における陰陽の分岐〜陽病・陰病の境界線〜
病とは、氣が偏ることである。 その偏りが「陽」に傾いたとき、人は熱をもち、上へ、外へと氣が浮き始める。 逆に「陰」へ傾けば、冷え、沈み、内側へと氣が籠っていく。 『難経』第三十四難では、病を陰陽に分ける基準を明確に提示している。 それは単なる表面症状の話ではなく、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.213【難経十八難】臓腑における陰陽の法則とは?〜“動静”から読み解く氣の偏り〜
「陰陽」とは、東洋医学における根本原理── すべての変化・バランス・生命活動はこの“二元の力”によって成り立つ。 では、臓腑における“陰と陽”とは何か? 難経第十八難は、この問いに対して 「動静」を鍵とする氣の法則 として答えている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
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