vol.304【傷寒論】上実下虚の鍼灸:氣の“重心バランス”を取り戻す術
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月8日
- 読了時間: 4分
頭は熱く、足は冷たい。 考えすぎて眠れず、胃腸は働かず。
──それはまさに「上実下虚」の氣象。 氣が上に偏り、下が空洞になっている“重心の崩れ”である。
『傷寒論』においても、この氣のアンバランスは頻出するテーマ。 今回は、氣の偏りを見抜き、鍼灸でどう整えるかを構造的に解説していく。
【1. 上実下虚とは“氣の昇りすぎと根の喪失”】
【典型的な症状】
頭痛、のぼせ、耳鳴り、顔面紅潮、イライラ
冷え性、倦怠感、足のむくみ、下痢や頻尿
思考過多、不眠、浅い呼吸、胃腸虚弱
▶️氣が頭部に滞留し、下半身の“氣の根”が抜けている状態。 「氣が地に足をつけていない」とも言える。
【2. なぜ氣は“上へ上へ”と昇るのか】
ストレスや緊張による交感神経過緊張
多思多慮による氣の上衝
冷たい飲食、過労、睡眠不足による下焦の虚弱
▶️氣の“根”が弱ると、 上に浮くことでバランスを取ろうとする防衛反応が生じる。
【3. 鍼灸による重心調整の刺鍼設計】
【使用経穴】
上実を瀉す:百会・風池・内関・太衝・神門
下虚を補う:関元・気海・足三里・三陰交・湧泉
中間を整える:中脘・肝兪・脾兪・命門
【操作の工夫】
まず“上から氣を下ろす”ことに集中(瀉法)
次に“氣を受け止められる土壌”を補う(補法)
灸法・温熱法を用い、氣の停滞と冷えを同時に解消
▶️「氣を戻す」のではなく、「氣が還れる場所」をつくる。
【4. 重心が整うと身体も心も静まる】
頭がスッキリし、呼吸が深まる
足の冷えやむくみが取れ、安定感が出る
氣が地に足をつけ、精神が穏やかに落ち着く
▶️上実下虚の調整とは、 “氣の根を張る”ための臨床設計である。
☯️ 鍼仙人は語りかける:
高ぶる氣は、弱さの裏返し。 鎮めるな。還すのだ。 足元に氣が戻れば、心も静かに坐するようになる。
🔚まとめ:
上実下虚は氣の偏りによる“重心の崩れ”
鍼灸では上を瀉し、下を補うことで氣の循環を整える
身体の重心が整えば、心の安定にもつながる
🎯今日から活かせる一言:
浮かれた氣には、帰る場所を。
📘次回予告:
次回は「氣逆と鍼灸」──逆流する氣をどう整えるか、上衝症状への対処法をお伝えします。

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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。 プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。 鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣脈走査術、経絡調律法、頭項導引鍼、外邪遮断刺鍼──太陽経を操るための臨床術を日々研磨している。
施術は科学であり、芸術である。 氣は触れ、響き、流れる──その一手が世界を変える。
🟡典拠:『傷寒論』
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