運命を背負い、闇を斬り、世界を救う存在。 『ドラゴンクエスト』の“勇者”は、剣の使い手である前に、 “氣の器”として成長していく存在である。 その心の変化、力の目覚め、世界との繋がりは、 まさに東洋医学で語られる“氣の覚醒”そのもの。...

「エラが張って見える」 「フェイスラインが左右で違う」 「食いしばりで顎がつらい」 こうした悩みの裏には、 噛み癖と氣の偏り がある。 東洋医学では、“噛む力”は肝・脾・腎と関係し、 その過緊張は顔の輪郭・表情・印象に大きく影響する。...

「目に見える美しさは、目に見えない“感覚”の積み重ねである」 voyage.の施術では、鍼や手技だけではなく、 香り・音・光・空間のすべて に意味がある。 それは、美容とは“感覚”を通じて氣を整える営みだから。 本稿では、五感と氣の関係を東洋医学の視点から掘り下げながら、...

「なぜかこの時期だけ、肌が荒れる」 「生理前になるとむくみやくすみが気になる」 その原因は、 ホルモンバランスの揺らぎと、氣血の流れの乱れ にあるかもしれません。 女性の肌は、周期ごとの体内リズムによって微細に変化します。...

「最近、肌の調子が悪い」 その原因、スキンケアではなく、“腸”かもしれません。 東洋医学では、腸はただの消化器官ではなく、 氣の製造・感情の処理・皮膚の調和 に密接に関係しているとされてきました。 今回は、美容と腸のつながりを東洋医学と現代生理学の両面から深堀りし、voya...

氣がつかえる。 氣が流れない。 ──そんな“氣の渋滞”が続くと、身体にも心にも澱（よどみ）が生じてくる。 『傷寒論』には、感情・ストレス・外邪などにより 氣の流れが滞り、様々な症状が現れる「氣滞（きたい）」 の記述がある。 今回は、氣滞という“見えない詰まり”を...

頭は熱く、足は冷たい。 考えすぎて眠れず、胃腸は働かず。 ──それはまさに「上実下虚」の氣象。 氣が上に偏り、下が空洞になっている“重心の崩れ”である。 『傷寒論』においても、この氣のアンバランスは頻出するテーマ。 今回は、氣の偏りを見抜き、鍼灸でどう整えるかを構造的に解説...

「三焦」とは何か。 「胆」はどんな働きをするのか。 この二つの臓腑は、五臓六腑の中でも“氣のネットワーク中枢”として位置づけられ、特に少陽病においてその氣象を読み解く鍵となる。 本稿では、三焦・胆の氣の機能と構造を、鍼灸臨床にどう落とし込むかを探っていく。 【1....

氣はとどまらない。 生きている限り、氣は出入りし、上下に動き、めぐり続ける。 その動きこそが「生」のリズムであり、命のリフレインだ。 『難経』第七十四難は、氣の動的構造── すなわち「氣がどう入って出て、昇って降り、どう巡るか」 という“動きの哲学”を私たちに教えてくれる。...

氣は、どこから来て、どこへ向かうのか──。 東洋医学の核心とも言えるこの問いに、難経第二十三難は「氣の運行」について明快に示している。 営氣（えいき）と衛氣（えき）。そしてそれを運ぶ経絡という“氣の道”。 本稿では、氣の種類と役割、そして全身をどう巡っているのかを、臨床家の...

「臓腑とは、何のために存在するのか？」 五臓六腑という言葉はよく知られているが、 では、臓と腑の違いとは何か──。 難経第十五難では、臓と腑を 陰陽の本質的な違い として捉え、 氣の作用のあり方に基づいて分類している。 そこには、東洋医学が描く「氣の運行システム」と「生命の...