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vol.207【難経十二難】脈診の左右差に意味はあるか?〜左右の氣のバランス診断〜

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 3月29日
  • 読了時間: 5分

「左右の脈が違うのって、なぜなんですか?」

脈診をしていて、多くの臨床家が感じる疑問。

難経第十二難では、左右の脈における陰陽の違いが明示されている。

それは単なる解剖学的な差ではなく、氣の偏り=バランスの乱れとして読むべき現象である。



【1. 難経の見解:左は心肝、右は肺脾腎を主る】


難経十二難では、左右の脈の主る臓腑をこう分類している:


  • 左手の脈 → 心・肝(陽・動)

  • 右手の脈 → 肺・脾・腎(陰・静)


つまり、左右は単なる“場所の違い”ではなく、氣の陰陽分布そのものを示している。

ゆえに、左右差は“氣の傾き”や“臓腑の偏り”を診るための大切な指標となる。



【2. 左右差は“偏り”のサイン】


こんな臨床パターンに覚えはないだろうか?


  • 左が強く、右が弱い → 肝火の亢進/ストレス/交感神経優位

  • 右が強く、左が弱い → 消化不良/倦怠感/副交感神経優位


このように、左右差は自律神経の偏り内臓機能のアンバランスを映し出している。

だからこそ、“左右を均等に診る”のではなく、“左右の違いを読む”ことが重要なのだ。



【3. 陰陽の脈=心身の鏡】


東洋思想において、左=陽、右=陰とされる。

つまり左右の脈は、心(意識・情動)と身体(肉体・機能)の反映でもある。


  • 左:感情・思考・緊張

  • 右:消化・代謝・回復


この視点で脈を診ると、「その人の現在の心身状態」だけでなく、 未来の崩れ方までも予測できるようになる。


☯️鍼仙人の哲学

左右の脈は、“心と身体の対話”である。

左が叫び、右が黙る──そこに氣のズレがある。右が泣き、左が沈む──そこに心の影がある。


鍼仙人は、左右のズレを聴くことで、 氣の乱れの“はじまり”を見逃さない。



【4. 鍼仙人としてのまとめ】


左右差は、単なる誤差ではなく、 氣のアンバランスを伝える“第一のサイン”である。

それは肉体と精神のどちらかに偏った“氣の叫び”かもしれない。

だからこそ、鍼仙人は脈診において、 「左右の言い分を聴く」ことを重視している。



🔚まとめ


左右の脈は、氣の陰陽を語る。

それは“診る”のではなく、“聴く”もの。

今日から活かせる一言:左右差に、氣のバランスを聴け。


📘次回予告

次回は、vol.208【難経十三難】「氣口・人迎の診察とは?〜頸動脈の“氣”をどう読むか〜」

“首に宿る氣”を観ることで、何が見えてくるのか?その診察法を深掘りします。


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『鍼仙人』院長 高山 昌大

施術歴16年/87,000人以上の施術実績。

プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。

鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。


🟡典拠:『難経』第十二難/『素問・脈要精微論』/『霊枢・陰陽系日月篇』





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