vol.243【難経第四十八難】脈と氣の違いとは?〜脈状と氣状の見分け方〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
脈を診るとき、我々が見ているのは「血」か、「氣」か。
『難経』第四十八難では、“脈状”と“氣状”という二つの概念を対比しながら、 その本質的な違いに切り込んでいる。
つまり、同じ脈の打ち方であっても、それが「氣の乱れ」か「血の滞り」かを見極めなければならないということだ。
【1. 脈状とは、血の流れの状態】
脈状とは、
血の勢い(滑・渋・洪など)
血の量・質(細・濡・虚など)
血管の張りや圧(弦・緊など)
つまり、物質的な「血」の状態を反映したリズムである。
この脈状からは:
出血傾向
瘀血
血虚 など、血の量と質の異常を読み取る。
【2. 氣状とは、氣の動きの状態】
氣状とは、
氣が滞っているか(氣滞)
氣が逆行しているか(氣逆)
氣が弱まっているか(氣虚)
この氣の状態は、脈にも独自の“響き”として現れる。
浅く、広がりに乏しい → 氣虚
上へ突き上げるよう → 氣逆
一定の場所に詰まる → 氣滞
つまり、氣状は“動的な生命反応”の状態そのものを示している。
【3. 脈状と氣状をどう見分けるか】
難経では、「脈は象、氣は意」とも言えるような “感得”の力=診断眼の深さを求めている。
臨床では:
同じ“浮脈”でも、それが血の熱か、氣の逆上かを見極める
“虚”の脈でも、それが氣虚か血虚かで施術が変わる
これができなければ、 脈診は「形を追うだけの作業」になってしまう。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
脈は、音ではない。 だが、氣はそこに語る。 脈の“勢い”を血と観るか、氣と観るか。 それは、術者の“氣を聴く耳”の有無で決まる。
鍼仙人はこう考える:氣は、血とともに流れ、しかしそれとは異なる命の鼓動である。 脈に響く“見えぬ波”を、掴め。
🔚まとめ
脈を読むとは、形だけを追うことではない。 そこに響く“氣の声”を聴き分ける力が、真の診断力である。
今日から活かせる一言:脈は、氣と血、両方の語り部。
📘次回予告
次回は、vol.244【難経第四十九難】なぜ左手と右手で診るのか?〜陰陽と臓腑配当の秘密〜をお届けします。 “左右の手の脈”に込められた陰陽の哲学を深堀りします。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第四十八難

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