vol.240【難経第四十五難】氣のうねりはどこに現れるか?〜胃脘部と氣の集中点〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
腹の奥が重い。胸のあたりがつかえる。胃が張る──。
そんなとき、私たちは知らず知らずのうちに、「氣の集まり」によって起きる “うねり”を感じているのかもしれない。
『難経』第四十五難は、氣が「集まりすぎる場所」=氣結の中心点として、 「胃脘(いわん)部」に注目する。
これは、単なる消化器の問題ではない。 氣の滞りが、どのように“形”として現れるのかを示す重要な示唆なのである。
【1. 胃脘とは氣の集中点である】
胃脘とは、みぞおちのやや下。
東洋医学では、ここは中焦の中心であり、
食物の入り口(胃)
水穀の精の変換点(脾)
精氣を肺・全身へ送る通路
が交錯する“氣の要衝”である。
つまり胃脘は、氣が「集まりやすく」「滞りやすく」「発散しづらい」場所なのだ。
【2. 胃脘に現れる氣の“うねり”とは】
氣がこの部に停滞したとき:
胃の張り・膨満感
げっぷ・吐き気・呑気
胸苦しさ・動悸
食欲不振・腹鳴
これらは、氣がうまく上下に動けず、“そこに留まってしまった”サインである。
『難経』では、これを「氣結して胃脘に滞る」と表現する。
【3. 臨床では“氣の集中”をどう捉えるか】
この氣の集中・結滞には:
「胃の調子」だけでなく、「氣の偏り」を診る
胃脘部=氣の結節点を意識した刺鍼
上焦・下焦との氣の通り道を同時に整える
といった視点が必要。
さらに、感情の影響(思い悩み・ストレス)も胃脘に集まりやすく、 “心の氣の詰まり”としても現れやすい部位である。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
氣は、ときに溜まり、うねる。 その一滴の詰まりが、全身の流れを止めることがある。 胃脘は、氣のハブ。 ここを診て、氣全体を動かせるのが、真の術者だ。
鍼仙人はこう考える:氣は流れなければ、ただの“重さ”になる。 胃脘に滞る氣は、身体の訴え。 それを見逃すな。
🔚まとめ
氣は、集まりすぎれば滞る。 胃脘部は、そのサインが最も顕著に出る“氣の交差点”である。
今日から活かせる一言:胃脘に詰まる“氣の声”を聴け。
📘次回予告
次回は、vol.241【難経第四十六難】氣が反応するツボとは?〜募穴・原穴の意味と使い方〜をお届けします。 氣の反応点としての“ツボ”の真の意味に迫ります。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第四十五難

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