vol.285【傷寒論】陽明経と胃・大腸の氣の読み方
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月4日
- 読了時間: 4分
陽明病の中心にあるのは、消化器という“氣の炉”の異変である。
胃と大腸は「氣血津液の精製と運搬」という生命活動の根幹を担い、陽明経はその氣の大動脈とも言える経絡だ。
本稿では、陽明経の構造とその氣の流れ方を、現代の臨床鍼灸に活かす視点で解説する。
【1. 胃と大腸──氣の精製と出入口】
胃は“納めて熟す”器官、大腸は“出して浄める”器官。
この二つが共に氣の代謝を司り、陽明病ではその両方が詰まる。
胃:氣が滞れば嘔気・胃脘部の張り・食欲低下などに
大腸:氣が停滞すれば便秘・腹満・排泄不全となる
つまり、氣が「出入りできなくなる」とき、陽明の症状が現れるのである。
【2. 陽明経のルートから氣を読む】
陽明経(手の陽明・足の陽明)は、顔面・胸腹部・下肢を縦断する。
手陽明大腸経:示指→前腕→肩→顔面(鼻・歯・口)
足陽明胃経:眼下→顔→胸腹部→下肢(大腿前面)→足の第2趾
この経絡上のどこで氣が滞るかにより、症状が大きく異なる:
顔面(歯・頬):熱上昇による腫脹・痛み
胃脘部〜中脘:停滞による重だるさ・脹痛
足の陽明ライン:脛前部の緊張・冷え・痺れ
【3. 鍼灸臨床での「氣の通路」観察法】
氣の巡りを観るには:
舌:中央〜先端に苔が厚い → 胃の熱証
脈:滑・洪大 → 陽明実証
腹診:心下〜中脘〜天枢ラインの緊張
特に、足三里・中脘・天枢は「氣の出入口」を示す重要な反応点。 軽い触診で強い圧痛があれば、“氣の停滞”とみなす。
【4. 胃・大腸の氣が詰まるとき】
氣が胃腸で詰まると、心神にも影響する。
胃氣不和:不安・集中力低下・夢が多い
大腸停滞:イライラ・皮膚トラブル・便秘・浮腫
これらは全て「氣の停滞が全身に波及する」現象。
ゆえに、陽明経の氣の詰まりは単なる消化器の問題ではなく、全身の生命活動に連鎖する“氣のボトルネック”なのである。
☯️ 鍼仙人は語りかける:
胃腸は氣の出入り口、陽明はその大動脈。 詰まりを見逃せば、全身の“氣の風通し”が悪くなるのだ。
🔚まとめ:
陽明経は胃と大腸という氣の要所を通る経絡
顔〜腹〜脚にかけての“縦のライン”で氣の詰まりが生じる
舌・脈・腹診から氣の動きと滞りを観察する
🎯今日から活かせる一言:
胃と大腸を整えることは、“氣の通り道”を整えることに他ならない。
📘次回予告:
次回は「少陽病の氣象」──寒熱が交互に来るとは何を意味するのか?氣のリズムと臓腑の揺らぎに迫ります。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。 鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣脈走査術、経絡調律法、頭項導引鍼、外邪遮断刺鍼──太陽経を操るための臨床術を日々研磨している。
施術は科学であり、芸術である。 氣は触れ、響き、流れる──その一手が世界を変える。
🟡典拠:『傷寒論』

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