top of page
検索


vol.310【傷寒論】氣脱と鍼灸:魂が抜けるような“氣の離脱”を支える術
氣が抜ける。 身体が空っぽになる。 “このまま消えてしまうかもしれない”という感覚──。 『傷寒論』では、生命の氣が根底から抜け落ちるような重篤状態を 「氣脱(きだつ)」 と呼び、その危機的状況における判断と対処法が記されている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.294【傷寒論】六経分類を“氣の流れ”で読み解く:氣象学としての東洋医学
東洋医学の本質は、“氣の流れ”を観ることにある。 『傷寒論』が説く六経分類──太陽・陽明・少陽・太陰・少陰・厥陰。 これは単なる病名の分類ではない。 氣の進行・変化・崩れ方 を示した「氣象の地図」なのだ。 今回は、六経を“氣の流れの構造”として再構成し、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.293【傷寒論】厥陰経と氣のリズム:内外・上下・左右の氣を調える肝心の経
氣は“流れ”である。 ただあるものではなく、「どう巡るか」「どこへ向かうか」──そのリズムが、すべてを決める。 厥陰経は、その氣の“流れの調律役”。 今回は、手厥陰心包経・足厥陰肝経という“氣のリズムマスター”の働きを、鍼灸的視点で探っていく。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.292【傷寒論】厥陰病の氣象:氣が逆流し、陰陽が錯綜する“臨界点”
六経分類における最深部、最終段階──それが「厥陰病」。 ここでは、氣の流れが逆転し、陰陽のバランスが臨界を超えて錯綜する。 つまり、 氣が制御不能になる病態 である。 今回は、陰陽の反転と氣の逆流をキーワードに、厥陰病の氣象を鍼灸的視点から読み解いていく。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.291【傷寒論】少陰経と心・腎の氣のルート:命の柱を整える氣の軌道
「少陰病」は、心と腎──つまり“命の中心”が揺らぐ病態。 では、氣の柱はどのように構成されているのか。 どこに“崩れ”が起こり、どのように整えるべきか。 今回は、少陰経=手少陰心経・足少陰腎経の氣の構造と流れを、鍼灸的視点で臨床解釈していく。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.290【傷寒論】少陰病の氣象:深層で静かに崩れる“生命の火”
表に熱がない。 脈も弱い。 しかし、その沈黙の底で、氣の灯がゆっくりと消えかかっている── それが「少陰病」の氣象である。 今回は、命の根幹である心と腎を中心とした“氣の深層崩壊”を、鍼灸的な視点で解き明かしていく。 【1. 少陰病とは「命の火の消えかけ」】 少陰=心と腎。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.288【傷寒論】太陰病の氣象:虚と冷えの奥にある“芯の弱り”
太陰病──それは、氣が静かに沈み、熱もなく、目立たない。 だがその静けさの中にこそ、真の危機が潜んでいる。 今回は、太陰病という“内なる虚冷”の氣象を、鍼灸の臨床視点で深く掘り下げる。 【1. 太陰とは「氣の根っこ」】 太陰=脾と肺の組み合わせ。 脾:氣血を生む「土」...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.286【傷寒論】少陽病の氣象:寒熱往来と氣のリズム
「寒熱往来」とは、冷えたり熱くなったりという単純な現象ではない。 それは“氣の揺らぎ”──つまり身体をめぐる氣のリズムが乱れ、内外の氣の交信がうまくいかなくなった状態である。 少陽病とは、六経分類における「半表半裏」の病。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.285【傷寒論】陽明経と胃・大腸の氣の読み方
陽明病の中心にあるのは、消化器という“氣の炉”の異変である。 胃と大腸は「氣血津液の精製と運搬」という生命活動の根幹を担い、陽明経はその氣の大動脈とも言える経絡だ。 本稿では、陽明経の構造とその氣の流れ方を、現代の臨床鍼灸に活かす視点で解説する。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.284【傷寒論】陽明病の氣象:熱の内攻と実証の見極め
氣が内にこもる──そのとき、身体は“戦いの熱”を帯びはじめる。 陽明病とは、太陽病の次のステージにあたる、熱実証の代表格。 しかしこの「熱」とは単なる発熱ではない。氣が過剰に集まり、外に出られず、内で燃え続けることで起こる“氣の閉塞と鬱熱”の状態である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分
bottom of page