vol.290【傷寒論】少陰病の氣象:深層で静かに崩れる“生命の火”
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月4日
- 読了時間: 4分
表に熱がない。 脈も弱い。
しかし、その沈黙の底で、氣の灯がゆっくりと消えかかっている── それが「少陰病」の氣象である。
今回は、命の根幹である心と腎を中心とした“氣の深層崩壊”を、鍼灸的な視点で解き明かしていく。
【1. 少陰病とは「命の火の消えかけ」】
少陰=心と腎。
心:神明を主り、氣をめぐらせる
腎:生命力の貯蔵庫、元氣の源泉
この二つがともに弱ると、
体が冷えきる
精神が沈む
声が小さくなる
夜に異常な眠気が出る
まさに“生命の火”が静かに消えかかる状態である。
【2. 少陰病の代表的な氣象】
脈:微細・沈弱
舌:淡白、乾燥、裂紋あり
腹:へその下が冷え、腎兪・命門あたりが沈んでいる
自覚:寒がる、無気力、心細さ、独りでいたがる
▶️表に出る症状は少ないが、“中に響く冷え”が特徴。
これは、単なる冷え症ではない。 命の氣そのものが届かなくなっている状態なのだ。
【3. 鍼灸で氣の根を灯しなおす】
腎兪・命門・関元・気海:根本の氣を温め、命門の火を再点火
神門・少府:心氣の鎮静と安心感の回復
太谿・照海・復溜:腎水の活性化と氣の保持力向上
施術のイメージは「激しく動かす」ではなく、 “氣を起こす”──静かに火をつけるような操作が求められる。
【4. 少陰病を見逃さないために】
現代において、少陰病タイプは「元気に見える虚」が多い。
無理して動く
やる気はあるように振る舞う
でも休むと全てが崩れる
このようなクライアントには、
実は脈が弱い
腹が冷えている
手足が冷たく、夢が多い
そんな“深層の氣象”が潜んでいることが多い。
☯️ 鍼仙人は語りかける:
少陰の氣は、見えない。けれど確かに“命の奥”で震えている。 その震えを聴ける手こそ、真の術者だ。
🔚まとめ:
少陰病は心腎の氣がともに衰える、命の火の消えかけた状態
脈・舌・腹・言動などから“深層の冷え”を読み取る
鍼灸では氣の根を静かに起こす施術が必要
🎯今日から活かせる一言:
深い冷えには、深く届く氣が要る。それを運ぶのが“手”である。
📘次回予告:
次回は「少陰経と心・腎の氣のルート」──命の軸を支える氣の柱について、臨床的に掘り下げます。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。 鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣脈走査術、経絡調律法、頭項導引鍼、外邪遮断刺鍼──太陽経を操るための臨床術を日々研磨している。
施術は科学であり、芸術である。 氣は触れ、響き、流れる──その一手が世界を変える。
🟡典拠:『傷寒論』

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