vol.286【傷寒論】少陽病の氣象:寒熱往来と氣のリズム
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月4日
- 読了時間: 4分
「寒熱往来」とは、冷えたり熱くなったりという単純な現象ではない。 それは“氣の揺らぎ”──つまり身体をめぐる氣のリズムが乱れ、内外の氣の交信がうまくいかなくなった状態である。
少陽病とは、六経分類における「半表半裏」の病。 その独特な氣象現象を、鍼灸的視点からひも解いていく。
【1. 少陽とは「門」である】
太陽=表、陽明=裏とするならば、少陽はその“あいだ”にある門戸のような存在。
表裏の境界線であり、氣の通り道
内外の調整役として、氣のリズムを司る
少陽が乱れると、氣がどちらにも定まらず、寒熱が交互に現れる。 この「不定」と「揺らぎ」こそが、少陽病の本質である。
【2. 寒熱往来──氣のリズムが迷子になるとき】
寒くなったり熱くなったり──その背景には、“氣の方向性の混乱”がある。
外から邪が入ったのか?
内の熱が噴き出しているのか?
どちらにも向かいきれない中途の氣があるのか?
症状としては:
寒熱が交互に現れる
胸脇苦満・咽の乾き・口苦・食欲不振・吐き気
精神的に不安定、抑うつ感、不眠や夢が多い
これらはすべて、「氣のリズムが混線している」ことのサインだ。
【3. 三焦と少陽──氣の伝達障害】
少陽病は、経絡でいえば胆経と三焦経。 とくに三焦は“氣の配電盤”とも呼ばれる臓腑であり、
上焦=氣を上へ
中焦=氣を中に集め
下焦=氣を下に導く
この“氣の三段変速”が狂うことで、氣が昇りすぎたり、沈みすぎたり、止まったりする。
つまり、少陽病とは氣の制御系の異常といえる。
【4. 鍼灸ではどう整えるか?】
外関(少陽三焦)・陽陵泉(少陽胆)を中心に氣の流れを整える
内関・太衝で心肝の鬱滞を抜き、リズムを調律する
脈・舌・お腹で“氣の乱れ方”を見極めて
とくに、胸脇苦満が強い場合には、肝と胆の氣の調整が重要。
少陽の氣象は“揺れ”そのもの。 だからこそ、鍼灸師は揺れを止めるのではなく、調律するのだ。
☯️ 鍼仙人は語りかける:
少陽の氣は、風のように揺れ、波のように寄せては返す。 それを乱すも調えるも、術者の手ひとつ。
🔚まとめ:
少陽病は“氣のリズムの乱れ”による寒熱往来の状態
三焦・胆の氣の流れが揺らぐことで、精神的にも不安定になる
鍼灸では氣の方向性と調律力が求められる
🎯今日から活かせる一言:
少陽の揺らぎに、氣の声が隠れている。そのリズムを感じ取れ。
📘次回予告:
次回は「少陽経の臓腑:三焦・胆の氣をどう捉えるか?」──氣のネットワーク臓腑に迫ります。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。 鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣脈走査術、経絡調律法、頭項導引鍼、外邪遮断刺鍼──太陽経を操るための臨床術を日々研磨している。
施術は科学であり、芸術である。 氣は触れ、響き、流れる──その一手が世界を変える。
🟡典拠:『傷寒論』

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