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vol.393【鍼仙人伝】氣に生き、志で立つ
第一章:理想と現実のはざまで 高校卒業後、僕は昼間に調理の仕事、整形外科、接骨院、Barなどで働きながら、夜は柔道整復師の学校へ通った。現役で国家試験に合格し、50店舗を展開する大手整骨院グループに入社。そこでは、絶妙な圧加減と繊細な施術で人を治す本物の院長、そして素晴らし...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.286【傷寒論】少陽病の氣象:寒熱往来と氣のリズム
「寒熱往来」とは、冷えたり熱くなったりという単純な現象ではない。 それは“氣の揺らぎ”──つまり身体をめぐる氣のリズムが乱れ、内外の氣の交信がうまくいかなくなった状態である。 少陽病とは、六経分類における「半表半裏」の病。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.220【難経二十五難】五臓の氣はどこで交わる?〜“會”の概念と中焦の秘密〜
東洋医学の本質は、“氣の流れ”にある。 しかし、その氣はただ巡るのではなく、ある場所で交わり、結び合い、再び散っていく。 その「交わりの場」こそが──**“會(え)”**である。 難経二十五難では、この「氣の會」について語られる。それは、五臓の氣が出会い、交わり、融合する中...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.219【難経二十四難】氣逆とは何か?〜上衝・咳・げっぷ・吐き気のメカニズム〜
氣は上に昇り、下に降り、身体を巡る。だがその流れが逆転したとき──身体にはさまざまな“逆のサイン”が現れる。 咳やげっぷ 吐き気やしゃっくり のぼせや頭痛 胃の張りや喉の違和感 東洋医学では、これらを総じて「氣逆(きぎゃく)」と呼ぶ。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.218【難経二十三難】氣はどう全身を巡るのか?〜営氣・衛氣・経絡の流れ〜
氣は、どこから来て、どこへ向かうのか──。 東洋医学の核心とも言えるこの問いに、難経第二十三難は「氣の運行」について明快に示している。 営氣(えいき)と衛氣(えき)。そしてそれを運ぶ経絡という“氣の道”。 本稿では、氣の種類と役割、そして全身をどう巡っているのかを、臨床家の...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.217【難経二十二難】胃は“水穀の海”?
〜氣血の生成における“胃”の位置づけ〜 「脾胃は氣血の源である」 この言葉は、東洋医学を学ぶ者であれば一度は目にしたことがあるだろう。 では、“胃”の役割とは一体何か? 難経第二十二難は、「胃は水穀の海なり」と語る。そこには、東洋医学における“氣の生成メカニズム”が隠されて...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.198【難経三難】五臓の“氣の量”をどう測るか?
「氣の“質”はわかってきた。でも、“量”ってどう診るの?」 そんな問いに正面から答えるのが、難経・三難である。 氣は、目に見えない。 けれども、脈・皮膚・声・表情──あらゆる“気配”の中に、その量的情報は隠れている。 【1.】五臓の氣は“量”で表現される...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.197【難経二難】陰陽で診る氣のバランス
「この人、なんだか“重たく”感じる──」 それは、氣の偏りを察知している証かもしれない。 陰と陽。 東洋医学の根幹であり、氣の流れを捉えるための“第一原理”。 難経・二難では、脈診の“陰陽分類”を通して、 氣の全体像をどう捉えるかが問われる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.196【難経一難】生死の境を診る──脈を読むとは何か?
「先生、この脈、もう“尽きて”います──」 かつて、師匠がそう呟いた患者がいた。 その翌日、彼は静かに息を引き取った。 鍼灸には、生命の“氣”を感じ取る技術がある。そしてその最前線が、まさに“脈診”である。 【1.】第一難:脈で“命”を観よ...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.195【難経】なぜ今、難経を読むのか?〜臨床家の羅針盤として〜
「難経を読むと、治療が深くなる気がするんです」 そんな声が、最近とても増えてきた。 忙しい毎日。患者の数も情報もあふれている。気づけば、自分の“軸”を見失ってしまう。 そんな時にこそ、必要なのが“問い”の力である。 【1.】技術よりも“在り方”が問われる時代...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.194【難経】難経とは何か?〜鍼灸の“原点思考”〜
「難経って、実はちゃんと読んだことがないんです」 そんな声を、治療家の口からよく聞く。“難しい経”と書くくらいだから、読むのに腰が引けるのも無理はない。 けれども──今こそ、この“問いの書”に立ち返るべき時代が来ている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.193【霊枢・総まとめ】魂の書『霊枢』を読み解く──氣と鍼の真理とは何か?
“氣を読み、氣に触れ、氣を導く。” それが、鍼仙人の臨床哲学であり、全92本を通して描かれた『霊枢』の本質です。 この最終巻では、これまでに紡いできた膨大な叡智をひとつに束ね、 『霊枢』とは何か?鍼灸とは何か?氣とは何か?を 改めて問う“真の総括”としてまとめていきます。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.192【霊枢】“霊枢”という書の意味〜鍼仙人の臨床哲学〜
すべての道は、「氣」に通ず。 『霊枢』とは、東洋医学における“氣の書”であり、鍼灸の本質を語り尽くす金字塔です。 その名は、「魂の枢(かなめ)」──つまり、生命の中心を動かす智慧の書。 では、なぜ今、『霊枢』なのか? この最終章では、鍼仙人の集大成として、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.191【霊枢】“診断と治療”の境界線〜なぜ氣に触れるのか〜
見立てと手当ては、別物なのか。 現代医療では、診断と治療が分業され、 “診る者”と“治す者”が違うという構造が一般化しています。 しかし、東洋医学では── 氣に触れ、脈に触れ、皮膚や表情から“氣の声”を読み取り、 その場で即座に「氣を動かす」施術へと移行します。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.190【霊枢】“氣”の詰まりと解放〜経絡はなぜ詰まるのか?〜
氣が巡らない——。 それは、身体の「流れ」が滞っているサイン。肩こり、頭痛、倦怠感、イライラ……。 その正体は、氣の“詰まり”にあります。 では、なぜ氣は詰まるのか?そして、どうすれば解き放てるのか? ☯️鍼仙人はこう観る:...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.189【霊枢】“邪氣”とは何か?〜見えない敵と、氣の盾〜
風邪をひく、冷える、疲れが抜けない—— こうした不調の背後にあるのが「邪氣(じゃき)」という概念。 東洋医学では、病気の多くは“邪”の侵入から始まると考えられています。 では、その“邪”とは何か?どうやって侵入し、どう防ぐのか? ☯️鍼仙人はこう語る:...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.188【霊枢】“脈”とは何を語るのか?〜氣の拍動と診察の本質〜
手首にそっと指を当てる。 ただそれだけで、患者の氣の状態、内臓の働き、そして生命の調和を診る──。 それが、東洋医学の「脈診」という技術です。 現代では脈拍数のカウントにとどまりがちな“脈”ですが、『霊枢』では、脈とはまさに“生命の波”として、氣の動きと密接に結びついた存在...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.186【霊枢】“皮膚”は内臓の鏡である〜氣の出口としての肌感覚〜
鏡のように真実を映すもの。 それが皮膚です。 現代医学では、皮膚は「最大の臓器」ともいわれ、バリア・感覚・代謝など様々な機能を果たしますが、東洋医学では「皮膚=氣の出口」と捉え、内臓の状態が如実に反映される場所とされています。 鍼仙人はこう語る:...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.185【霊枢】“骨”は氣の貯蔵庫である〜骨の奥に潜む精と氣の真実〜
あなたの骨は、何を蓄えているかご存知ですか? 骨は身体を支える構造物でありながら、東洋医学においては“生命の根”とも呼ばれる神聖な領域。 『霊枢』では、骨は単なるカルシウムの塊ではなく、精・髄・氣が集まる場所とされています。 鍼仙人はこう語ります:...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.184【霊枢】“脈”は氣の鼓動である〜脈診が語る身体の真相〜
あなたの脈、打てていますか? 西洋医学では「心拍」として捉えられる脈拍。 東洋医学では、脈は単なるリズムではなく、「氣血の状態」「五臓の調和」「生命の勢い」を示す“語り手”とされています。 脈は“見えないものを伝える声”──鍼仙人はそう考えます。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
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