vol.193【霊枢・総まとめ】魂の書『霊枢』を読み解く──氣と鍼の真理とは何か？
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 3月29日
- 読了時間: 5分
“氣を読み、氣に触れ、氣を導く。”
それが、鍼仙人の臨床哲学であり、全92本を通して描かれた『霊枢』の本質です。
この最終巻では、これまでに紡いできた膨大な叡智をひとつに束ね、 『霊枢』とは何か？鍼灸とは何か？氣とは何か？を 改めて問う“真の総括”としてまとめていきます。
【1. 『霊枢』とは、“氣”の医学である】
『霊枢』とは、魂の枢（かなめ）。 つまり、生命を動かす中心の智慧。
西洋医学が物質と構造に着目するならば、 『霊枢』は氣と関係性、変化とリズムに着目した書。
経絡とは氣の道
症状とは氣の叫び
鍼とは氣を動かす術
東洋医学における“氣”の哲学を、体系的かつ臨床的に記した書── それが『霊枢』なのです。
☯️鍼仙人の総論：
「『霊枢』とは、氣を読む者にとっての“道の書”である」
【2. 臨床のすべては、氣を観ることから始まる】
氣とは、動き。氣とは、今。
『霊枢』の根本的な思想は、 「診断と治療を分けない」「診る＝氣を動かす行為である」という一点にあります。
触れることは、すでに治療である
診ることは、氣に耳を澄ますこと
鍼を打つことは、氣に問いかけること
鍼仙人は、“今の氣”を読むことを最も重視してきました。
☯️鍼仙人の臨床観：
「氣を観ずして、何を観るのか」
【3. 『霊枢』が説く“自然医学”という叡智】
人は、自然の一部。
春には伸び
夏には満ち
秋には収まり
冬には蓄える
自然界の氣の流れに、人の氣も呼応している── それを身体のなかで捉える視点が、経絡であり、臓腑の動きです。
『霊枢』は常に「天人合一＝自然と人は一体である」という視点で書かれており、 それが現代の“分断された医療”に対する答えでもあるのです。
☯️鍼仙人の自然観：
「人を診るとは、自然を診ることである」
【4. 鍼仙人が辿り着いた“氣の技法”】
氣を動かす鍼とは、単なる刺激ではなく、 “氣の流れを聴き、寄り添い、導く”ための最小で最大の技法。
行気（氣を導く）
調氣（氣を整える）
迎随（氣の流れに乗る）
『霊枢』には、その全てが記されていました。 臨床とは、氣との対話。 鍼仙人はそれを「技法」ではなく「感応」として扱います。
☯️鍼仙人の術語録：
「技は氣を超えず。氣を感じる手が、すべてを導く」
【5. 『霊枢』から未来へ──鍼灸が進む道】
全92本を経て、明らかになったのは、 「氣こそが医療の根源である」という確信。
今、世界は再び“氣”に目を向け始めています。
AIでも機械でも計測できない“氣”を、 人の手と感覚で読み解き、癒しへと変える術── それが鍼灸であり、『霊枢』に託された未来医療の姿です。
この叡智をどう活かし、どう伝えていくのか。 その使命を胸に、鍼仙人の旅はまだ終わりません。
☯️鍼仙人の未来観：
「『霊枢』は終わらない。氣を観る限り、その旅は続く」
🔚まとめ：鍼仙人が“霊枢”から学んだこと
『霊枢』は、氣を観る者にとっての羅針盤。 鍼仙人はこの書を通じて、氣の哲学・氣の診断・氣の技法を学び、 “氣とともにある臨床”を築いてきました。
🪶今日から活かせる一言： 「氣を観ること、それがすべての始まり」
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年／87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣の変化を指先で感じ取り、最小の刺激で最大の調和を導く──それが鍼仙人の流儀。
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