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vol.393【鍼仙人伝】氣に生き、志で立つ
第一章:理想と現実のはざまで 高校卒業後、僕は昼間に調理の仕事、整形外科、接骨院、Barなどで働きながら、夜は柔道整復師の学校へ通った。現役で国家試験に合格し、50店舗を展開する大手整骨院グループに入社。そこでは、絶妙な圧加減と繊細な施術で人を治す本物の院長、そして素晴らし...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.277【傷寒論】傷寒論とは何か?なぜ鍼灸師が読むべきか
風が肌を撫でる季節の変わり目、人はふとしたことで風邪を引く。だが、「風邪」という言葉に隠された真の意味を、我々は本当に理解しているだろうか?── 2000年近く前、中国の医聖・張仲景によって著された『傷寒論』は、単なる風邪の本ではない。そこに記されているのは、「氣がどこから...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.274【難経第七十九難】刺鍼の深さは、どこまで届くのか?〜病の所在と鍼の層〜
「その鍼は、何層目に届いているか?」 これが問えるかどうかで、 施術の“精度”も“深度”も決まる。 『難経』第七十九難は、刺鍼の「深さ」と「病の位置」が いかに一致しているかという、 臨床家としての“核心”に触れる難所である。 皮膚・筋・脈・腧・骨——...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.272【難経第七十七難】氣の強弱で治療はどう変わる?〜虚実の本質と“力加減”の智慧〜
治療において、何より大切なもの—— それは、「力の加減」である。 『難経』第七十七難では、氣の強弱、すなわち“虚”と“実”について、 そしてそれに対する施術者の「用力の智慧」について語られる。 “虚には補い、実には瀉す”という基本を、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.270【難経第七十五難】氣と血はどう繋がるのか?〜氣血一体の生命構造〜
「氣が動けば、血が従う」 この言葉は、東洋医学の基本にして、臨床における金言である。 『難経』第七十五難は、氣と血の関係性に正面から向き合った章だ。 目に見えぬ氣。目に見える血。 陰陽のごとく補い合い、流れ合いながら、 一つの命を構成している。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.221【難経第二十六難】氣の多少はどこで測る?〜診断と脈の深さ〜
"氣"という目に見えない存在を、私たちはどうやって捉えるのか。東洋医学の診断法において、氣の多少は重要な指標のひとつ。しかし、それを“どう測るか”という問いには、現代でもなお答えが求められている。『難経』では、氣の多少は"脈の深浅"によって測るべきだと説かれている——。今回...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.220【難経二十五難】五臓の氣はどこで交わる?〜“會”の概念と中焦の秘密〜
東洋医学の本質は、“氣の流れ”にある。 しかし、その氣はただ巡るのではなく、ある場所で交わり、結び合い、再び散っていく。 その「交わりの場」こそが──**“會(え)”**である。 難経二十五難では、この「氣の會」について語られる。それは、五臓の氣が出会い、交わり、融合する中...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.219【難経二十四難】氣逆とは何か?〜上衝・咳・げっぷ・吐き気のメカニズム〜
氣は上に昇り、下に降り、身体を巡る。だがその流れが逆転したとき──身体にはさまざまな“逆のサイン”が現れる。 咳やげっぷ 吐き気やしゃっくり のぼせや頭痛 胃の張りや喉の違和感 東洋医学では、これらを総じて「氣逆(きぎゃく)」と呼ぶ。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.218【難経二十三難】氣はどう全身を巡るのか?〜営氣・衛氣・経絡の流れ〜
氣は、どこから来て、どこへ向かうのか──。 東洋医学の核心とも言えるこの問いに、難経第二十三難は「氣の運行」について明快に示している。 営氣(えいき)と衛氣(えき)。そしてそれを運ぶ経絡という“氣の道”。 本稿では、氣の種類と役割、そして全身をどう巡っているのかを、臨床家の...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.217【難経二十二難】胃は“水穀の海”?
〜氣血の生成における“胃”の位置づけ〜 「脾胃は氣血の源である」 この言葉は、東洋医学を学ぶ者であれば一度は目にしたことがあるだろう。 では、“胃”の役割とは一体何か? 難経第二十二難は、「胃は水穀の海なり」と語る。そこには、東洋医学における“氣の生成メカニズム”が隠されて...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.216【難経二十一難】“脾は倉廩の官”──氣血の源をどう育むか?
食べること、吸収すること──それは単なる栄養摂取ではない。東洋医学では、 “氣血の生成”は脾から始まる と考える。 難経第二十一難には、脾は「倉廩の官」、すなわち“貯蔵・供給”の中枢と記される。本稿では、氣血生成の原点としての「脾」の働きを掘り下げていく。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.203【難経八難】臓腑と経絡の“主治関係”〜氣の通り道とその役割〜
「経絡って、ただの“道”なんですか?」 臨床でも頻繁に使う“経絡”という言葉。 しかし、その本質にどこまで迫れているだろうか? 第八難は、臓腑と経絡の“主治関係”──つまり「氣の通り道の意味」を明らかにしてくれる。 【1. 経絡は“氣の文法”である】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.201【難経六難】蔵象とは何か?〜目に見えない五臓の世界〜
「五臓って、実際どこにあるの?」 臓器の位置を聞かれても、内臓の解剖図を思い浮かべるのが一般的だろう。 だが、東洋医学における“臓”は、解剖的な形ではなく「機能と象(あらわれ)」として捉えられる。 それが──“蔵象”の概念である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.199【難経四難】寸口三部とは何か?〜脈診の地図を描く〜
「脈を診るって、どこをどう診ればいいのか分からない…」 そう感じたことはないだろうか? 脈診における“座標軸”を提示してくれるのが、難経・第四難である。 その中心が、「寸口三部」という概念だ。 【1.】寸口三部とは、診脈の“地図”である...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.197【難経二難】陰陽で診る氣のバランス
「この人、なんだか“重たく”感じる──」 それは、氣の偏りを察知している証かもしれない。 陰と陽。 東洋医学の根幹であり、氣の流れを捉えるための“第一原理”。 難経・二難では、脈診の“陰陽分類”を通して、 氣の全体像をどう捉えるかが問われる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.196【難経一難】生死の境を診る──脈を読むとは何か?
「先生、この脈、もう“尽きて”います──」 かつて、師匠がそう呟いた患者がいた。 その翌日、彼は静かに息を引き取った。 鍼灸には、生命の“氣”を感じ取る技術がある。そしてその最前線が、まさに“脈診”である。 【1.】第一難:脈で“命”を観よ...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.195【難経】なぜ今、難経を読むのか?〜臨床家の羅針盤として〜
「難経を読むと、治療が深くなる気がするんです」 そんな声が、最近とても増えてきた。 忙しい毎日。患者の数も情報もあふれている。気づけば、自分の“軸”を見失ってしまう。 そんな時にこそ、必要なのが“問い”の力である。 【1.】技術よりも“在り方”が問われる時代...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.194【難経】難経とは何か?〜鍼灸の“原点思考”〜
「難経って、実はちゃんと読んだことがないんです」 そんな声を、治療家の口からよく聞く。“難しい経”と書くくらいだから、読むのに腰が引けるのも無理はない。 けれども──今こそ、この“問いの書”に立ち返るべき時代が来ている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.193【霊枢・総まとめ】魂の書『霊枢』を読み解く──氣と鍼の真理とは何か?
“氣を読み、氣に触れ、氣を導く。” それが、鍼仙人の臨床哲学であり、全92本を通して描かれた『霊枢』の本質です。 この最終巻では、これまでに紡いできた膨大な叡智をひとつに束ね、 『霊枢』とは何か?鍼灸とは何か?氣とは何か?を 改めて問う“真の総括”としてまとめていきます。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.192【霊枢】“霊枢”という書の意味〜鍼仙人の臨床哲学〜
すべての道は、「氣」に通ず。 『霊枢』とは、東洋医学における“氣の書”であり、鍼灸の本質を語り尽くす金字塔です。 その名は、「魂の枢(かなめ)」──つまり、生命の中心を動かす智慧の書。 では、なぜ今、『霊枢』なのか? この最終章では、鍼仙人の集大成として、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
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