vol.196【難経一難】生死の境を診る──脈を読むとは何か?
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 3月29日
- 読了時間: 4分
「先生、この脈、もう“尽きて”います──」
かつて、師匠がそう呟いた患者がいた。
その翌日、彼は静かに息を引き取った。
鍼灸には、生命の“氣”を感じ取る技術がある。そしてその最前線が、まさに“脈診”である。
【1.】第一難:脈で“命”を観よ
『難経』は、最初の問いから読者の心を揺さぶる。
「脈は何に応ずるか?」
この問いに、答えることができるか?
ただ脈を数えるのではない。形を診るのでもない。
脈とは、命の“氣”の表現である。
だからこそ第一難では、 「脈から生死をどう見極めるのか」が主題となる。
【2.】氣は尽きても、形は残る
鍼仙人が臨床で大切にしているのは、 “氣の有無”を観ることである。
人は、亡くなる直前でも脈は動いている。しかし、氣の“温度”や“張り”が消える。
それを感じ取る感性こそ、術者に求められる真の力だ。
【3.】“生きた脈”を診るということ
では、どうすれば“氣のある脈”がわかるのか?
張りがある
弾力がある
内から湧くような温かさがある
これらは単なる物理的な指標ではない。氣が巡っている“生命のリズム”**なのである。
逆に、
浮いているのに掴めない
脈幅があっても“芯”がない
リズムに“間”がある
こうした脈には、氣の離脱を感じることがある。
☯️鍼仙人の哲学
「脈は、命の音を奏でる」
それは心拍ではなく、“魂の鼓動”だ。
鍼仙人は、脈に“氣の詩”を聴く。
それが読み取れたとき、初めて“命に触れた”という実感が訪れるのだ。
【4.】鍼仙人としてのまとめ
第一難がいきなり「生死の見極め」で始まる理由──
それは、『難経』が“命の書”であるからに他ならない。
脈を観るとは、氣を観ること。氣を観るとは、命を診ること。
そして命を診るとは、魂に耳を澄ますということ。
🔚まとめ
脈は、命のバロメーターではない。それは“氣”の詩であり、“魂のリズム”である。
今日から活かせる一言:「脈を診るとは、“氣の声”を聴くことだ。」
📘次回予告
次回は、vol.197【難経二難】「陰陽で診る氣のバランス」“陰脈・陽脈”という視点から、氣の全体像を読み解いていきます。
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〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜
“命にふれる一刺しは、風のように静かであれ。”
隠れ家のようなプライベートラウンジで、
深くてやさしい“氣の手あて”をあなたにお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第一難/『霊枢・脈度篇』/『素問・平人気象論篇』

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