一瞬の迷いもなく、前を向いて戦い、 限界を突破し続ける男。 『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空は、 東洋医学で言えば“氣の陽剛爆発体質”の典型例である。 その強さの秘密を、“丹田”と“氣”の視点から読み解いていこう。 【1. 陽氣は“行動と突破”のエネルギー】...

【1. 『人』とは“氣の交差点”である】 仙人術式『人』は、 上（天）から降りてくる氣 と、 下（地）から湧き上がる氣 を、術者の**心軸＝中丹田（膻中）**で結び、整える統合術である。 天の氣が“霊性”を、地の氣が“肉体”を司るなら、人の氣は“ 魂の居場所...

「鍼って痛くないって聞いてたのに、ちょっとチクッとした」 「ズーンと響いたけど……これって大丈夫？」 そんな声に応える今回のテーマは、 「鍼は痛くても平気なのか？」という素朴な疑問 。 実は“痛み”の感じ方にも、東洋医学的な意味がある。 【1. 鍼の痛み＝危険ではない】...

「鍼って痛くないの？怖くないの？」 「そもそも鍼って、何をしてるの？」 鍼灸院を初めて訪れる方の多くが抱くこの疑問。 鍼（はり）とは、 身体の“氣・血・神経・筋肉”に働きかけるための最も繊細なツール である。 今回は、あらためて“鍼とは何か”を、素人目線でわかりやすく解説し...

「ちゃんと寝てるのに、顔が疲れて見える」 「眠っても疲れが抜けない」 そんなとき、顔に現れるのは── “眠れていない顔” というメッセージ。 東洋医学では、睡眠は「氣と血の帰所」とされ、 寝ても回復しない顔つきは、“氣の安着”ができていないサイン。...

「男の顔つきが変わると、空気が変わる」 そんな言葉が生まれるほどに、現代では“男性美容”が注目されている。 ただ見た目を整えるだけでなく、 氣・自律神経・表情筋 の連動により、 “存在感”そのものを引き上げるのが、voyage.が手がける 男の美容鍼灸 だ。 【1....

「目に見える美しさは、目に見えない“感覚”の積み重ねである」 voyage.の施術では、鍼や手技だけではなく、 香り・音・光・空間のすべて に意味がある。 それは、美容とは“感覚”を通じて氣を整える営みだから。 本稿では、五感と氣の関係を東洋医学の視点から掘り下げながら、...

リフトアップは「引っ張る」技術ではない。 深層から“氣を上げる”こと で自然に整うもの。 その鍵となるのが、 美容整形の現場でも注目される「SMAS（表在性筋膜系）」と、 東洋医学でいう「氣の支え」である。 このコラムでは、 SMASとは何か？ 表情筋との関係性...

患者の声が大きい、怒りっぽい、身体もがっしりしている。 ──それは“実証”のように見えて、実は“内側が虚”ということがある。 『傷寒論』における「偽実（ぎじつ）」は、 虚の存在を“強さ”が覆い隠す状態 。 現代でも多い「元気そうに見えるのに不調を抱えている人」──...

六経分類における最深部、最終段階──それが「厥陰病」。 ここでは、氣の流れが逆転し、陰陽のバランスが臨界を超えて錯綜する。 つまり、 氣が制御不能になる病態 である。 今回は、陰陽の反転と氣の逆流をキーワードに、厥陰病の氣象を鍼灸的視点から読み解いていく。 【1....

「三焦」とは何か。 「胆」はどんな働きをするのか。 この二つの臓腑は、五臓六腑の中でも“氣のネットワーク中枢”として位置づけられ、特に少陽病においてその氣象を読み解く鍵となる。 本稿では、三焦・胆の氣の機能と構造を、鍼灸臨床にどう落とし込むかを探っていく。 【1....

「寒熱往来」とは、冷えたり熱くなったりという単純な現象ではない。 それは“氣の揺らぎ”──つまり身体をめぐる氣のリズムが乱れ、内外の氣の交信がうまくいかなくなった状態である。 少陽病とは、六経分類における「半表半裏」の病。...