vol.233【難経第三十八難】氣が多すぎるとは?〜氣実・氣鬱・氣爆の理解〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
氣は、生を支える源でありながら、ときに身体を苦しめる存在にもなる。
『難経』第三十八難では、“氣が多すぎる”状態——つまり氣の過剰・偏在・爆発的変化について語られている。
氣が「足りない」だけでなく「多すぎる」ことで起きる不調とは何か? そして、そのとき身体はどんなサインを発しているのか?
【1. 氣実とは、氣の過剰な充満状態】
氣実とは、文字通り氣が「実っている」状態。 ただし、それは「満ちている」というよりも、「詰まり、膨張し、外に張り出している」状態である。
張るような痛み
押すと拒むような硬結
怒りっぽい・興奮しやすい
強い拍動感や腫脹感
これは、氣が一カ所に集まり過ぎて、流れを妨げている状態である。
【2. 氣鬱とは、氣の停滞・閉塞状態】
氣が集まりすぎて流れないと、「氣鬱」が起こる。
胸や腹の重苦しさ
ため息が多い
抑うつ・不安感
食欲不振や眠りの浅さ
氣鬱は氣実に続いて起こることも多く、 過剰な氣が“出口を見失って内にこもった状態”とも言える。
【3. 氣爆とは、氣が臨界を超えて“爆発”する状態】
氣爆とは、氣が過剰になり、もはや制御不能となった極限の状態。
突然の怒声やパニック
叫び・痙攣・昏倒
血圧の急上昇や興奮発作
これは、氣が暴走し、全身に混乱をもたらす瞬間であり、 緊急性も含めた対応が必要となる。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
氣は、増えすぎても困る。 流れない氣は鬱となり、出口をなくした氣は爆発する。 氣の「量」ではなく、「調和と流れ」が生命の鍵なのだ。
鍼仙人はこう考える:氣の暴走は、心の叫び。 張っているのか、詰まっているのか、あふれているのか。 その質を見極め、氣に寄り添えるかが術者の器である。
🔚まとめ
氣は多ければいいわけではない。 過剰・停滞・爆発——その性質を見極め、氣のバランスを整えることが治療の本質である。
今日から活かせる一言:氣の量ではなく、氣の“動き”を診る。
📘次回予告
次回は、vol.234【難経第三十九難】氣はどこから来て、どこへ行く?〜五臓における氣の循環図〜をお届けします。 “氣の地図”を描くように、五臓間の氣の流れを紐解いていきます。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第三十八難

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