vol.289【傷寒論】太陰経と脾・肺の氣のルート:氣を生み、巡らせる流れを読む
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月4日
- 読了時間: 4分
太陰病の核心は「氣の生成力の失調」にある──。 ではその氣は、どのようなルートを通って生まれ、全身へと巡っていくのか?
今回のテーマは、太陰経=手太陰肺経・足太陰脾経。 氣の発源と運搬に関わる“氣の始発駅”を、経絡という構造から読み解いていく。
【1. 手太陰肺経──氣の発動スイッチ】
肺は「氣を主る臓」。
吸った空氣(清氣)を、脾の穀氣と結びつけて宗氣(エネルギー)とする
呼吸のリズムと連動し、氣の動きを制御する
▶️経絡構造:中焦(胃)から始まり、肺に至り、腕の内側(前腕内側)を通って拇指に抜ける
このルートは“氣の立ち上がり”に関わる。 つまり、肺の氣が弱ると「氣の勢い」が立ち上がらず、体が常にだるく、息切れしやすくなる。
【2. 足太陰脾経──氣を生む土台】
脾は「氣血生化の源」。
飲食物から得た精微(穀氣)を生成し、肺へと送る
水穀の精氣を全身に運ぶ“中央の土”として働く
▶️経絡構造:足の親趾から始まり、足の内側、腹部内側を経て脾に入り、そこから上って肺・心へ
脾経の氣の流れが滞ると:
食欲不振・胃脘の張り・軟便
足のだるさ・むくみ・内腿の冷え
これらはすべて「氣の生産ラインのトラブル」なのである。
【3. 太陰経=“氣のライフライン”】
太陰経は、氣を「生み・上げ・広げ・巡らせる」ための最も基本的な経絡ライン。
肺経で立ち上げ、
脾経で生み出し、
そこから全身へ氣を供給する
太陰経が詰まれば、他のどの経絡もその力を得ることができない。 つまり、氣のすべてのスタート地点なのである。
【4. 鍼灸で氣の流れを再点火するには】
中脘・足三里・陰陵泉:脾胃の氣を養う
太淵・列缺・魚際:肺の氣を調える
気海・関元:氣の貯蔵と再生
背部兪穴(脾兪・肺兪):補氣と温補を両立
太陰経は、“静かなる大河”。 急に流そうとしても崩れてしまう。 「待つ氣」「育てる氣」こそが、臨床の本質なのである。
☯️ 鍼仙人は語りかける:
太陰経は、氣の源泉。 その一滴が、全身を潤す流れをつくるのだ。
🔚まとめ:
太陰経は肺と脾に属し、氣の発生と流通の起点
手太陰肺経=立ち上げる氣、足太陰脾経=生み出す氣
鍼灸では“再点火”の視点が重要
🎯今日から活かせる一言:
氣は“走らせる”より、“育てて送り出す”ものだ。
📘次回予告:
次回は「少陰病の氣象」──氣の深層に潜む静かな衰弱を、どう見抜くか?を解説します。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。 鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣脈走査術、経絡調律法、頭項導引鍼、外邪遮断刺鍼──太陽経を操るための臨床術を日々研磨している。
施術は科学であり、芸術である。 氣は触れ、響き、流れる──その一手が世界を変える。
🟡典拠:『傷寒論』

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