「鍼してる間にホットストーンで背中温めて、吸玉して、足はマッサージって……何この同時進行？」 「放置されないどころか、ずっと何かされてる“濃さ”がすごい」 この施術、voyage.ではこう呼ぶ。 “四天王領域術（してんのう りょういきじゅつ）” 鍼・温熱・吸玉・手技——...

「鍼って痛くないの？怖くないの？」 「そもそも鍼って、何をしてるの？」 鍼灸院を初めて訪れる方の多くが抱くこの疑問。 鍼（はり）とは、 身体の“氣・血・神経・筋肉”に働きかけるための最も繊細なツール である。 今回は、あらためて“鍼とは何か”を、素人目線でわかりやすく解説し...

「エラが張って見える」 「フェイスラインが左右で違う」 「食いしばりで顎がつらい」 こうした悩みの裏には、 噛み癖と氣の偏り がある。 東洋医学では、“噛む力”は肝・脾・腎と関係し、 その過緊張は顔の輪郭・表情・印象に大きく影響する。...

「目元だけで印象が変わる」 「まぶたが重い」「目の下のクマが取れない」 こうした悩みに対して、東洋医学と解剖学を融合させた“目元美容鍼”は、 氣・血・神経・筋肉・表情の五層に働きかける特別なアプローチ である。 目は、五感の中心であり“氣の出入り口”。...

「なんか覇気がないね」 「疲れてなさそうなのに、元気がなさそう」 そう言われたことがあるなら、 それは“氣が漏れている顔”かもしれない。 東洋医学では、氣は内に充実し、外ににじむもの。 しかし、氣が枯れ、漏れ、滞ると、 顔から“生命感”が失われていく。...

「怒ってないのに、怒ってる？と聞かれる」 「無意識に眉間が寄っている」 「顔がこわばっていて、人に話しかけづらいと言われる」 こうした“感情顔”は、実際に怒っていなくても、 内面の氣の緊張 が顔に浮かび上がっている状態。 東洋医学では、感情と五臓六腑は密接に関係しており、...

「ちゃんと寝てるのに、顔が疲れて見える」 「眠っても疲れが抜けない」 そんなとき、顔に現れるのは── “眠れていない顔” というメッセージ。 東洋医学では、睡眠は「氣と血の帰所」とされ、 寝ても回復しない顔つきは、“氣の安着”ができていないサイン。...

「なんとなく老けて見える」 「疲れてないのに、疲れてるように見られる」 それは、 呼吸が浅くなっているサイン かもしれない。 東洋医学では、呼吸とは“氣の出入り口”であり、 その浅さは氣の質の低下・感情の抑圧・自律神経の乱れを示す。 呼吸が整えば、表情は変わり、氣が巡り、...

「最近、なんとなく元気が出ない」 「昔よりやる気が続かない」 「顔つきが冴えない」 それは、男性ホルモン（テストステロン）の低下だけでなく、 “氣”のめぐりの滞り が根底にあるかもしれない。 今回は、東洋医学の視点で男性ホルモンと氣の関係を読み解き、...

“美しくなる”とは、ただ見た目を変えることではない。 氣・血・神が調い、内側から光を放つような状態。 それこそが、東洋医学が古くから伝えてきた 本質的な美 である。 そして、その思想に基づいた施術こそが「美容鍼」。 このコラムでは、美容鍼の真価を経絡と氣の視点から、...

東洋医学の本質は、“氣の流れ”を観ることにある。 『傷寒論』が説く六経分類──太陽・陽明・少陽・太陰・少陰・厥陰。 これは単なる病名の分類ではない。 氣の進行・変化・崩れ方 を示した「氣象の地図」なのだ。 今回は、六経を“氣の流れの構造”として再構成し、...

氣は“流れ”である。 ただあるものではなく、「どう巡るか」「どこへ向かうか」──そのリズムが、すべてを決める。 厥陰経は、その氣の“流れの調律役”。 今回は、手厥陰心包経・足厥陰肝経という“氣のリズムマスター”の働きを、鍼灸的視点で探っていく。 【1....

六経分類における最深部、最終段階──それが「厥陰病」。 ここでは、氣の流れが逆転し、陰陽のバランスが臨界を超えて錯綜する。 つまり、 氣が制御不能になる病態 である。 今回は、陰陽の反転と氣の逆流をキーワードに、厥陰病の氣象を鍼灸的視点から読み解いていく。 【1....

「少陰病」は、心と腎──つまり“命の中心”が揺らぐ病態。 では、氣の柱はどのように構成されているのか。 どこに“崩れ”が起こり、どのように整えるべきか。 今回は、少陰経＝手少陰心経・足少陰腎経の氣の構造と流れを、鍼灸的視点で臨床解釈していく。 【1....

太陰病の核心は「氣の生成力の失調」にある──。 ではその氣は、どのようなルートを通って生まれ、全身へと巡っていくのか？ 今回のテーマは、太陰経＝手太陰肺経・足太陰脾経。 氣の発源と運搬に関わる“氣の始発駅”を、経絡という構造から読み解いていく。 【1....

太陰病──それは、氣が静かに沈み、熱もなく、目立たない。 だがその静けさの中にこそ、真の危機が潜んでいる。 今回は、太陰病という“内なる虚冷”の氣象を、鍼灸の臨床視点で深く掘り下げる。 【1. 太陰とは「氣の根っこ」】 太陰＝脾と肺の組み合わせ。 脾：氣血を生む「土」...