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vol.276【難経第八十一難】氣・血・精・神の統合とは?〜“命の設計図”を読む鍼灸の智慧〜
人は何によって、生きているのか? 氣か。血か。精か。それとも神か。 その問いに、『難経』第八十一難はこう答える。 「すべてが、相関し、統合された存在である」と。 氣は流れを、血は潤いを、精は根を、神は輝きを—— それぞれが独立しながらも、互いを補い、支え合い、循環している。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.275【難経第八十難】氣の調和は心身をつなぐ〜“和する氣”の臨床哲学〜
“氣が乱れると、心が揺れる。” “氣が整えば、身体は静かになる。” この感覚に、どれだけの施術者が本気で向き合っているだろうか。 『難経』第八十難では、氣が“内”と“外”の調和を保つものであること、 その氣が乱れると“心身分離”が生じることが語られている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.274【難経第七十九難】刺鍼の深さは、どこまで届くのか?〜病の所在と鍼の層〜
「その鍼は、何層目に届いているか?」 これが問えるかどうかで、 施術の“精度”も“深度”も決まる。 『難経』第七十九難は、刺鍼の「深さ」と「病の位置」が いかに一致しているかという、 臨床家としての“核心”に触れる難所である。 皮膚・筋・脈・腧・骨——...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.273【難経第七十八難】脈の強弱は、病の深浅を示す〜“鼓動”から読む身体の物語〜
手を当てたとき、何を感じるか——。 それが、鍼灸家としての“深さ”を決める。 『難経』第七十八難では、脈の強弱(浮沈・大小・緩急)が いかに病の深浅・軽重を示すかを、明確に説いている。 脈は単なる“拍動”ではない。 それは、氣血の声であり、臓腑の息吹であり、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.272【難経第七十七難】氣の強弱で治療はどう変わる?〜虚実の本質と“力加減”の智慧〜
治療において、何より大切なもの—— それは、「力の加減」である。 『難経』第七十七難では、氣の強弱、すなわち“虚”と“実”について、 そしてそれに対する施術者の「用力の智慧」について語られる。 “虚には補い、実には瀉す”という基本を、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.271【難経第七十六難】精・氣・神は一体か?〜命の三位一体と“内なる宇宙”〜
目に見えぬ「精」。動き続ける「氣」。輝きを放つ「神」。 それぞれ別々のもののようでいて、 実は一つの命を構成する三本柱。 『難経』第七十六難では、 この“精・氣・神”の関係性について、 哲学的かつ臨床的な観点から語られている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.270【難経第七十五難】氣と血はどう繋がるのか?〜氣血一体の生命構造〜
「氣が動けば、血が従う」 この言葉は、東洋医学の基本にして、臨床における金言である。 『難経』第七十五難は、氣と血の関係性に正面から向き合った章だ。 目に見えぬ氣。目に見える血。 陰陽のごとく補い合い、流れ合いながら、 一つの命を構成している。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.269【難経第七十四難】氣はどう動き、巡るのか?〜入出・昇降・運化のリズム〜
氣はとどまらない。 生きている限り、氣は出入りし、上下に動き、めぐり続ける。 その動きこそが「生」のリズムであり、命のリフレインだ。 『難経』第七十四難は、氣の動的構造── すなわち「氣がどう入って出て、昇って降り、どう巡るか」 という“動きの哲学”を私たちに教えてくれる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.268【難経第七十三難】氣は交わり、ひとつになる〜五臓を結ぶ“氣の融合”〜
“氣は分かれ、そして交わる。” それが『難経』第七十三難の核心だ。 五臓六腑は、それぞれが独立した器官ではなく、 氣を通して常に関わり合い、影響し合い、 やがて“一つの生命”として統合されていく。 この章は、「氣がどう交わり、混じり合い、全体を成すのか」...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.267【難経第七十二難】氣はなぜ偏るのか?〜左右・上下・内外に揺れる生命〜
氣は流れている——しかし、常に均等とは限らない。 『難経』第七十二難は、氣の“偏り”について説く。 「左右に寄る氣」「上下に集まる氣」「表に現れる氣と、内に沈む氣」 この章は、氣の静的な存在ではなく、“動態としての氣”を見る眼を養ってくれる。 偏りとは、歪み。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.266【難経第七十一難】臓腑の氣はどう出入りするか?〜氣の流通と“呼吸する身体”〜
東洋医学が「氣の医学」と呼ばれる理由。 それは、目に見えぬ“氣”の動きが、 命そのもののリズムと深く結びついているからだ。 『難経』第七十一難はこう問う。 「臓と腑、氣はどこから来て、どこへ出てゆくのか?」 この一見シンプルな問いが示すのは、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.265【難経第七十難】相剋はバランスを護る力〜氣の抑制と調律の哲学〜
「木は土を制し、水は火を剋す」 この五行相剋の論理に、どれほどの臨床的叡智が詰まっているだろうか。 『難経』第七十難はこう語る。 五行には相生があり、相剋がある。 生は育て、剋は護る。 現代では「制する」という言葉に、否定や抑圧のイメージが付きまとう。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.264【難経第六十九難】子母補瀉の原則とは?〜氣の親子関係と治療の理
「なぜ、肝の虚に腎を補うのか?」「心の実に脾を瀉すのか?」 そんな疑問に、古典は明快に答える。 『難経』第六十九難。 それは、五行における“氣の親子関係”に触れた一節。 “虚すれば母を補い、実すれば子を瀉す”—— この原則が、私たちの施術の奥行きを深めてくれる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.263【難経第六十八難】氣滞とは何か?〜流れを失った命の景色〜
氣滞とは、氣が“流れない”状態──だがそれは、ただの「停滞」ではない。 動こうとして動けない“内なる葛藤”の表れ である。 【1. 氣滞とは「動の不全」】 氣は本来、常に動いている。その動きが失われたとき、それは痛み・張り・詰まりといった形で現れる。 胸が苦しい 喉が詰まる...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 3分


vol.262【難経第六十七難】氣・血・津液の優先順位とは?〜“まず診るべきは何か”〜
身体のなかを巡る三つの柱── 氣・血・津液(しんえき) 。 それぞれが命を支える存在でありながら、 実際の診断・施術の現場では、 「どれから診るか」「何を優先するか」が重要になる。 『難経』第六十七難では、 氣・血・津液の“軽重緩急”をどう判断するか が示されている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.261【難経第六十六難】病の根はどこにあるのか?〜“標と本”を見極める診断術〜
熱が出る。 咳が止まらない。 頭が痛い。 ──その症状は、 本当に“そこ”が原因なのだろうか? 『難経』第六十六難では、 症状として現れる「標」と、根本的な原因である「本」をどう見極めるか が説かれている。 【1. 標と本とは何か】 標(ひょう)= 表面化した症状・結果...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.260【難経第六十五難】五臓の虚実とその見分け方とは?〜“臓の声をどう聴くか”〜
虚か、実か──。 それは単なる“多い少ない”ではない。 その臓が今、何を求めているか──を読み解く鍵こそが『虚実』である。 『難経』第六十五難では、 五臓の虚実の見極めと、それぞれの臓が訴える“身体の声”の聴き方 について説かれている。 【1. 虚実とは“氣の偏りの表れ”】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.259【難経第六十四難】五臓と血脈の関係とは?〜“心だけが血を司るのか”〜
「血は心が司る」── それは東洋医学の定説として知られている。 しかし、 『難経』第六十四難では、心だけでなく、肺・肝・脾・腎といった“五臓すべて”が血脈と深く関わっていること が説かれている。 つまり、 心は“血を動かす中心”ではあるが、血の生成・循環・保持は五臓の連携プ...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.258【難経第六十三難】氣血の虚実はどう違う?〜“本質の異常”と“運搬の異常”〜
虚か、実か。 氣か、血か。 臨床の現場では、“氣血の虚実”をどう見極めるかが施術の方向性を決める。 『難経』第六十三難では、 氣と血、それぞれの虚実の本質的な違い について明確に語られている。 【1. 氣と血の本質的な役割】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分


vol.257【難経第六十二難】脈と氣の虚実とは?〜“拍動が語る内なる氣の状態”〜
脈は、氣の声である。 力強く打つか、細く沈むか。 そこに、 氣の充実・不足・停滞・逆乱といった“内なる氣の状態”が如実に現れる。 『難経』第六十二難は、 脈診を通じた“氣の虚実”の見極めと、それに基づく施術方針”について明快に語っている。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 4分
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