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vol.178【霊枢】精神・情緒に対する鍼灸治療の可能性
怒りや悲しみ、焦燥や不安── こうした“こころの揺れ”に、鍼灸はどこまで寄り添えるのか? 現代ではメンタルケア=心理カウンセリングや薬物療法というイメージが強いが、 東洋医学では、 情緒と氣血の乱れは切っても切り離せない関係 とされてきた。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.177【霊枢】補瀉の思想と操作〜鍼灸技術の哲学〜
鍼灸の核心にある「補瀉(ほしゃ)」という概念。 “氣を補う”あるいは“氣を瀉す”という操作は、 単なる技法ではなく、東洋医学が築いてきた哲学そのものだ。 本稿では、『霊枢』に記された補瀉の思想をもとに、 その根本的な意味と臨床での応用について紐解いていく。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.176【霊枢】経絡と臓腑のリンク〜なぜそのツボが効くのか〜
「胃の調子が悪いのに、足のスネに鍼?」 東洋医学に馴染みのない人からすると、少し不思議に思えるだろう。 だが、そこには深い“つながり”がある。 それこそが──経絡。 『霊枢』では、経絡とは単なるルートではなく、 氣血を運び、臓腑と外界をつなぐ“生命の通信網”として描かれてい...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.174【霊枢】虚実・寒熱・表裏・陰陽で治療方針を立てる〜東洋医学の“判断軸”と臨床思考〜
東洋医学では、病の名前を探すのではなく、 氣の状態を見極める 。そのために用いられるのが、 八綱(はっこう)弁証 という“氣のスキャン技術”。 特にその中核となる4つ── 虚実・寒熱・表裏・陰陽 。 『霊枢』ではこれらが単なる分類ではなく、 治療の方向性・刺鍼の根拠...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.173【霊枢】舌診・腹診と五臓のつながり〜身体の“表”に現れる“内なる氣”〜
「なんとなくお腹が張る」「舌がいつも白っぽい気がする」──そんな小さなサインこそ、五臓からの“氣の通信”かもしれない。 東洋医学では、 体表に現れる兆候を“内臓の鏡”として捉える。 『霊枢』は、舌・腹といった“外にある診断器”を通じて、 五臓六腑の氣の状態を立体的に診る方法...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.172【霊枢】脈診とは何か?〜手首の奥にある“生き様”〜
手首に、人生が宿っている──。 東洋医学の診察法で最も奥深く、最も神秘的とも言える 脈診(みゃくしん) 。現代人からは「手首で何がわかるの?」と思われるかもしれないが、『霊枢』には、脈診が 氣・血・臓腑・神志までをも把握する術 として体系化されている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.171【霊枢】病邪の伝変ルートとは?〜内から外へ、外から内へ〜
「最初は喉だったのに、今は胃が重い…」「皮膚の湿疹が治ったら、不眠が始まった」──そんな経験、あなたにもありませんか? それは偶然ではない。東洋医学では、 氣が“変化し、伝わる”という視点 で病を捉える。 『霊枢』には、病邪が どこから入り、どう変化して、どこへ向かうか...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.170【霊枢】正氣と邪氣の戦いとは?〜免疫と未病の東洋医学的視点〜
風邪をひきやすい。疲れが抜けない。何となく調子が悪い── これらはすべて、「病気」ではないかもしれない。だが東洋医学では、それを“未病(みびょう)”と呼び、身体の内で行われている「正氣と邪氣の戦い」を重視する。 『霊枢』では、氣の質と量、そして戦い方にまで踏み込んだ記述が多...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.169【霊枢】氣の生まれる場所とは?〜脾胃・腎・肺に宿る氣の生成法則〜
人は、どこから“命の力”を得ているのか?ただ食べ、ただ呼吸し、ただ生きているだけで、なぜ活動できるのか? その答えが、“氣”にある。 そしてこの 氣の源泉=エネルギーの生産ライン こそ、東洋医学における三大中枢── 脾胃・腎・肺 である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.168【霊枢】氣とは何か?〜霊枢が描く“生命の本質”〜
氣。すべてはここから始まる。 東洋医学のあらゆる診断、治療、思想の根幹には、この**「氣(き)」という存在**がある。 けれど、それは見えない。掴めない。──だからこそ、 深く、広く、感じる必要がある。 今回は『霊枢』の記述と、鍼仙人の思考から、 氣とは何か?...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.167【霊枢】構造医学と東洋医学の接点とは?〜“外の形”と“内の氣”をどうつなぐか〜
姿勢が悪い。骨盤がズレている。背骨の歪みが氣になる。 ──こうした構造の問題に対し、西洋的アプローチでは「アライメント修正」「筋バランス調整」が主流。 一方、東洋医学は 氣・血・津液のバランスを内側から整える。 では、 “形”と“氣”は別物なのか?...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.166【霊枢】アレルギー・アトピーの根治戦略〜免疫ではなく、“氣と正邪の戦い”で診る〜
「季節の変わり目に悪化する…」「薬で抑えても根本的に治らない…」──そう訴えるアレルギー・アトピーの悩み。 西洋医学では“免疫の過剰反応”とされ、対症療法が主となる。だが東洋医学では、これを「正氣と邪氣の戦い」として捉える。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.165【霊枢】不妊と妊活を東洋医学で診る〜氣・血・精・腎を整え、命を迎える〜
「なぜ、授からないのか…」「病院では異常がないのに…」そんな声を、これまで何度も聞いてきた。 西洋医学ではホルモン値や器質的疾患を中心に診るが、 東洋医学は“氣の流れと精の充実”から全体像を診る。 『霊枢』『素問』では、 “腎・精・氣・血”の調和こそが生殖の本質...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.164【霊枢】素問から読み解く自律神経調整〜氣と神を整える“軸の医学”〜
眠れない。動悸がする。疲れているのに休めない。 現代人に多く見られるこれらの症状。西洋医学では「自律神経失調症」とひとくくりにされるが── 東洋医学では、“氣と神のアンバランス”として捉える。 そしてそのバランスを回復させるために、『素問』『霊枢』は驚くほど深く、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.163【霊枢】証とは何か?〜弁証論治の本質〜
東洋医学において、診る、そして考える──それは“治すため”に存在する。 その全てをつなぐのが、 「証(しょう)」という思考システム である。 症状ではない。病名でもない。 その人の氣・血・津液・五臓六腑・感情の全体像を立体的に捉えた結果 ──それが、「証」。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.162【霊枢】精神・情緒に対する鍼灸治療の可能性〜氣を超えて“心”に届く一刺し〜
「最近、何となく気分が晴れない」「やる気が出ない」「眠れない」「涙も出ないのに、心が重たい」── 現代社会には、診断名のつかない“不調”が溢れている。東洋医学はそれらを、“氣の乱れ”として扱うだけではない。 氣の奥にある「神(しん)」の変調 を見極め、整える。それが、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.161【霊枢】補瀉の思想と操作とは?〜鍼灸技術の“攻防”を極める〜
東洋医学において、施術の核心を成す言葉──それが補瀉(ほしゃ)である。 補うか?引くか?氣を“どう動かすか”という判断と技術が、施術の全体を方向づける。 そしてこれは単なる技術論ではない。そこには氣に対する哲学と“対話の姿勢”が存在する。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.160【霊枢】経絡と臓腑のリンクとは?〜なぜそのツボが効くのか〜
「その症状に、このツボが効きます」──東洋医学の臨床ではよく語られる定番フレーズ。 だが、 なぜそのツボなのか? ただの経験則ではない。その根底には、『霊枢』が描いた“経絡と臓腑をつなぐ理論構造”がある。 ツボは単なる点ではない。それは 氣の流れる道=経絡...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.159【霊枢】五臓別の治療戦略:肝虚・脾虚・腎虚をどう診るか〜氣の“根本不足”にどう立ち向かうか〜
東洋医学における「虚」とは、単なる“体力低下”ではない。それは、 氣の根本的な“枯渇”や“生成不足” ──つまり、「生きる力」の深部に起きた異変である。 特に多いのが、 肝・脾・腎の虚証 。これらは“氣を生む・めぐらす・支える”三本柱とも言える五臓であり、そのどれかが崩れれ...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.158【霊枢】虚実・寒熱・表裏・陰陽で治療方針を立てる〜氣のバランスを“4つの軸”で捉える〜
氣は、常に動き、変化している。その動きの“ズレ”や“過不足”が、症状として現れる。 では── そのズレをどう読み、どう戻すのか? 東洋医学は、氣の状態を捉えるために、4つの診断軸を持っている。それが、 虚実・寒熱・表裏・陰陽 。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
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