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vol.178【霊枢】精神・情緒に対する鍼灸治療の可能性

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 3月28日
  • 読了時間: 5分

怒りや悲しみ、焦燥や不安── こうした“こころの揺れ”に、鍼灸はどこまで寄り添えるのか?

現代ではメンタルケア=心理カウンセリングや薬物療法というイメージが強いが、 東洋医学では、情緒と氣血の乱れは切っても切り離せない関係とされてきた。

『霊枢』はその先駆けとして、情緒と五臓六腑の深い関係性を描いている。 今回は、“精神と氣”のリンクから、鍼灸による情緒ケアの可能性を探る。



【1. 感情は“氣の揺らぎ”として現れる】


『霊枢・口問篇』には、 「五臓は志を蔵し、志は氣に従う」とある。

つまり、感情や思考は“氣の状態”に依存しているという視点。


  • 肝は怒を蔵す(イライラ・怒り)

  • 心は喜を蔵す(躁状態・高揚)

  • 脾は思を蔵す(思い悩み・考えすぎ)

  • 肺は憂を蔵す(落ち込み・悲哀)

  • 腎は恐を蔵す(不安・緊張)


☯️鍼仙人の視点:


「心を診たければ、氣を診よ。 その揺らぎが、感情の波を生む。」


【2. 情緒は“氣の病”、臓腑の病でもある】


東洋医学では「七情内傷(しちじょうないしょう)」という考えがあり、 強い感情が内臓機能を損ねるとされている。


例えば──


  • 怒り → 肝の氣が逆上し、頭痛やめまいを招く

  • 悲しみ → 肺の氣を損ない、呼吸が浅くなる

  • 思い悩み → 脾の運化が弱まり、胃もたれや倦怠感


つまり、「氣の不調和」が「こころの不調」にも「身体の不調」にも連動していく。


☯️鍼仙人はこう考える:


「感情の渦は、内臓の波紋。 鍼はその波を鎮め、氣を和らげる術である。」


【3. 経絡とツボで“感情のルート”を整える】


『霊枢』では、五臓に対応する経絡が、 感情のバランスにも深く関係しているとされている。


  • 肝経 → 太衝(情緒の抑制)

  • 心経 → 神門(精神の安定)

  • 脾経 → 三陰交(不安と消化)

  • 肺経 → 太淵(深呼吸と鎮静)

  • 腎経 → 湧泉・太谿(恐れの緩和)


🌀ツボ刺激の目的は、氣を調えること。


☯️鍼仙人の捉え方:


「こころを診る者は、皮膚の下を観よ。 感情は、氣とともに脈打っている。」


【4. 鍼灸の“情緒ケア”は予防医療でもある】


ストレス社会において、メンタルの不調はますます増えている。


  • 不眠

  • イライラ

  • モヤモヤ

  • 涙もろさ


こうした症状が長引けば、やがて身体にも影響を及ぼす。

だからこそ、感情の芽の段階から整えておくことが大切

鍼灸は、氣の流れを整えることで “未病(まだ病になっていない状態)”にアプローチできる。


☯️鍼仙人は語る:


「こころの病は、“氣の未病”から始まる。 治すより、調えてゆく──それが鍼の真髄。」


🔚まとめ:氣を調えることは、こころを癒すこと


感情は、氣の動きの現れ。 氣を調えることは、その人の“情緒の根”を癒す行為。

鍼灸は、身体だけでなく、 こころにまで手を差し伸べられる“氣の技術”である。


🪶今日から活かせる一言:


「感情もまた、氣の声。耳を澄まそう。」

📘次回は【霊枢シリーズ】vol.179 「証とは何か?〜弁証論治の本質〜」について解説していきます。 “診断ではなく、証を立てる”という東洋医学の根本思想に迫ります。


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『鍼仙人』院長 高山 昌大

施術歴16年/87,000人以上の施術実績。

プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。

鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。氣・情緒・構造を統合し、“心身の調律”を追求している。


🟡典拠(霊枢より):

・『霊枢・口問篇』

・『霊枢・九鍼十二原篇』

・『霊枢・邪客篇』





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