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vol.176【霊枢】経絡と臓腑のリンク〜なぜそのツボが効くのか〜

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 3月28日
  • 読了時間: 5分

「胃の調子が悪いのに、足のスネに鍼?」 東洋医学に馴染みのない人からすると、少し不思議に思えるだろう。

だが、そこには深い“つながり”がある。 それこそが──経絡。

『霊枢』では、経絡とは単なるルートではなく、 氣血を運び、臓腑と外界をつなぐ“生命の通信網”として描かれている。

今回は「なぜそのツボが内臓に効くのか?」という疑問に対し、 “経絡と臓腑”の連動という観点から鍼仙人が解き明かす。



【1. 経絡とは“内外をつなぐ氣の回廊”である】


『霊枢』では、経絡の本質を「中を連ね、外と通ず」と記す。 つまり、臓腑の氣が体表へ、体表の情報が臓腑へ流れる経路

この構造により、たとえ内臓に直接アプローチできなくとも、 表面のツボからその臓腑を調整することが可能となる。


☯️鍼仙人の視点:


「ツボは点ではない。氣の流れる“道”の上に生きている。」


【2. 例えば胃と“足の陽明胃経”のつながり】


足のスネにある「足三里」は、消化不良や胃痛の際によく使われる。 その理由は、胃の氣がこの経絡を通じて下肢まで届いているからだ。

『霊枢・経脈篇』には、 「胃脈、起于鼻之交頞中、下循鼻外、入上齒中……」とあり、 顔面から胸腹部、足まで“胃のルート”が描かれている。


🌀実際の応用:


  • 胃の不調 → 足三里・上巨虚・梁丘で整える

  • 氣の昇降異常 → 膻中・中脘なども加味


☯️鍼仙人はこう観る:


「胃を治すのに腹を刺すだけでは足りぬ。 経絡の“出口”で氣を動かせ。」


【3. 五臓六腑すべてに対応する経絡がある】


東洋医学では、


  • 肝 → 足の厥陰肝経

  • 脾 → 足の太陰脾経

  • 心 → 手の少陰心経 など、それぞれの臓腑に“直結した経絡”が存在する。


つまり、ツボを通じて内臓に間接アクセスする道が常に存在するということ。


🌀活用例:


  • 生理痛 → 血海・三陰交(肝脾系)

  • 呼吸苦 → 太淵・尺沢(肺経)


☯️鍼仙人は語る:


「病は内にあっても、治す鍵は外にあることが多い。」


【4. ツボが効く“しくみ”を理解するということ】


現代ではツボの効果を「経験則」として使うことも多いが、 東洋医学では「なぜ効くのか」が重要。

“どの臓腑にどう作用するか”を理解すれば、


  • ツボの選択がブレなくなる

  • 同じ症状でも個別設計ができる

  • 応用・セルフケアにもつながる


これは患者のためであり、術者自身の学びにもなる。


鍼仙人の捉え方:


「効果がある、ではなく──効く理由を知る。 そこに術者としての誇りが宿る。」

🔚まとめ:氣のネットワークを“操作する”という技術


経絡は、氣の流れるネットワーク。 ツボは、その“ハブ”であり、“窓口”でもある。

そのしくみを知ることは、 ただの刺激ではなく、意図ある操作を可能にする。


🪶今日から活かせる一言:


「ツボは道しるべ。氣は必ず流れている。」

📘次回は【霊枢シリーズ】vol.177 「補瀉の思想と操作〜鍼灸技術の哲学〜」について解説していきます。 “補う”とは何か、“瀉す”とは何か──氣を動かすための哲学と技術に迫ります。


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『鍼仙人』院長 高山 昌大

施術歴16年/87,000人以上の施術実績。

プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。

鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。氣と構造を統合し、臓腑に届く“本質の鍼”を追求している。


🟡典拠(霊枢より):

・『霊枢・経脈篇』

・『霊枢・終始篇』

・『霊枢・本輸篇』





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