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vol.171【霊枢】病邪の伝変ルートとは?〜内から外へ、外から内へ〜

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 3月28日
  • 読了時間: 6分

「最初は喉だったのに、今は胃が重い…」「皮膚の湿疹が治ったら、不眠が始まった」──そんな経験、あなたにもありませんか?

それは偶然ではない。東洋医学では、氣が“変化し、伝わる”という視点で病を捉える。

『霊枢』には、病邪がどこから入り、どう変化して、どこへ向かうかが体系的に記されている。今回は鍼仙人とともに、氣の流れが“どう病に変わるのか”を読み解こう。



【1. 「病は伝わる」〜霊枢が描く“変化の法則”〜】


『霊枢・邪客篇』にこうある:


「邪の中にあるを知らず、之れを治するを得ず」

つまり──氣の中に“邪”が宿る時、それは別の場所・別の形へと“伝変”する。


■ 例1)外感→咳→胸苦→胃痛→慢性疲労

■ 例2)ストレス→肝氣鬱→脾虚→湿熱→アトピー悪化


これは、氣が単なるエネルギーではなく、情報・熱・圧・情緒すら“運ぶメッセンジャー”であることを意味する。


鍼仙人は語る:


「氣は“伝える”。だから、治療とは“逆伝”の流れを読むことに他ならない。」


【2. 伝変のパターン:外から内へ、内から外へ】


方向

パターン

意味

外 → 内

六淫が表から侵入→肺→脾→肝→腎へと深く

風邪・湿・寒の進行、慢性化の要因

内 → 外

情緒・飲食・精虚→五臓の氣の乱れ→体表へ症状出現

不眠・湿疹・過敏症などの表現反応

上 → 下

心肺の熱→小腸・膀胱・生殖器へ

動悸→頻尿/焦燥→生理不順など

下 → 上

腎陰虚→肝陽上亢→頭痛・めまい

加齢・虚からくる上実症状の原因


鍼仙人の思考:


「どこで始まり、どこに向かっているのか。氣の“ルートマップ”を描けぬ者に、真の治療はできぬ。」


【3. 病が“深まる”とは?〜層の概念で診る〜】


東洋医学では、病は“層”を下っていくと考える。


① 表層(皮膚・筋肉)

② 経絡層(氣の流路)

③ 臓腑層(五臓六腑)

④ 奇恒層(骨髄・脳・精)

⑤ 神志層(精神・魂)


■ 病が深層にいくほど、慢性化・根治が困難に

■ 逆に浅層へ“戻す”ことで、回復は加速する


◎ 例:アトピーが治りかけたら、昔の咳が出てきた=邪氣が浅層に戻ってきた証拠!


鍼仙人の哲学:


「病は、氣が“奥へ奥へ”と逃げていく現象。術者は、それを“外へ外へ”と導き出す者である。」


【4. 鍼仙人式・伝変を読む施術フロー】


“初発点”の特定:問診+舌脈診で病の始まりを探る

現在の“氣の状態と深さ”を判断:層と臓腑を確認

邪氣の“出口”を開く:瀉法・発散・経絡調整

正氣の“再構築”:補法・温灸・養生指導


■ 使用ツボ例:


  • 発散→風池・合谷・外関

  • 中層→太衝・足三里・中脘

  • 深層→太谿・腎兪・関元・百会


鍼仙人の診立て:


「今そこにある症状ではなく、“氣の記憶”を探せ。それこそが、治療の道標だ。」


【5. 🔚まとめ:“氣の道”を逆に辿れば、病は還る】


症状を追うのではない。氣の流れを追うのだ。

どこから始まり、どこに至ったのか──そこに、逆転の鍵=自然治癒力のスイッチがある。


鍼仙人はこう結ぶ:


「治療とは、“氣の歴史を紐解くこと”。氣を遡り、邪を祓い、命の秩序を取り戻す。それが、鍼の仕事である。」

📘次回は【霊枢シリーズ】vol.172「脈診とは何か?〜手首の奥にある“生き様”〜」について解説していきます。氣の鼓動を読む技術、“命のリズム”を診る哲学に迫ります。


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『鍼仙人』院長 高山 昌大

施術歴16年/87,000人以上の施術実績。

プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。

鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。氣の進行と退行を読み解き、治療の“設計者”として臨床を構築しています。


🟡典拠(霊枢より):

・『霊枢・邪客篇』

・『霊枢・通天篇』

・『霊枢・五変篇』

・『霊枢・営衛生会篇』




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