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vol.88【素問】魂・神・意・魄・志とは何か?〜精神活動の五つの層〜
「東洋医学は“心と体を診る医学”」と言われますが、実は“心”ひとつを取っても、その構造はとても奥深く、精緻に分類されています。 古典『素問』『霊枢』では、人の精神活動を五臓に対応させて、魂・神・意・魄・志(こん・しん・い・はく・し)という5つの要素で捉えます。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.87【素問】五志の治療とカウンセリング〜タッチとことばで“氣”を整える〜
東洋医学では、「怒・喜・思・憂・恐」=五志(ごし)と呼ばれる感情が、五臓六腑の働きと密接に関わっていると考えられています。 vol.86では、感情が臓腑に及ぼす病理的影響について解説しましたが、今回はその“感情の乱れ”をどう施術に取り入れ、 氣の流れを整えるか...

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vol.86【素問】五臓の感情生理〜怒・喜・思・憂・恐、それぞれの病理を読み解く〜
「ストレスで胃が痛くなる」「緊張するとトイレが近くなる」「悲しいと胸が苦しくなる」 これらはすべて、 “感情”が臓腑に影響する現象 。東洋医学ではこれを「五志(ごし)の病」と呼び、 怒・喜・思・憂・恐 の五つの感情が、それぞれの五臓に影響を与えると考えます。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.85【素問】奇経八脈・経別の治療活用〜本幹以外の“裏ルート”で整える〜
東洋医学において、私たちが日常的に扱う「経絡」は、主に12の正経(せいけい) と呼ばれるライン。しかし古典には、これらとは異なる “裏ルート”=補助循環”として、奇経八脈(きけいはちみゃく)と経別(けいべつ)の存在が記されています。 これらは、 ✔️...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.84【素問】経絡の流注と治療効果〜“気の流れ”を読む眼を養う〜
東洋医学における“診る・治す”の中心にある概念――それが「経絡(けいらく)」です。 しかし、単に「経絡=気の通り道」とだけ理解していては、 “どの経絡をどう使うか?”という臨床的な判断軸が曖昧 になります。 そこで鍵となるのが、古典に記された「流注(るちゅう)」という視点。...

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vol.83【素問】五兪穴・原絡募合の活用術〜“効く”ツボを見つける鍵〜
「このツボって、なぜ効くのか?」「他のツボじゃダメなの?」そんな問いに明確に答えられるかどうかが、 施術の説得力と効果の再現性 を左右します。 ツボは無数に存在しますが、古典ではそれらを 機能別に整理して活用する知恵 が残されています。それが「五兪穴」「原穴」「絡穴」「募穴...

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vol.82【素問】配穴と経絡治療の基本〜なぜそのツボを選ぶのか?〜
鍼灸治療において、「どのツボを使うか?」という選穴・配穴のセンスは、施術効果を決定づける“核心技術”です。 しかし、多くの施術家がこのような悩みを抱えています: 「何となく効きそうなツボを選んでいる」「教科書通りだけど、本当に合っているのか分からない」「複数のツボを組み合わ...

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vol.81【素問】弁証論治とは何か?〜診断と治療を“つなぐ”技術〜
東洋医学の臨床現場で最もよく使われる言葉、それが 「弁証論治(べんしょうろんち)」 。 この言葉は、単なる専門用語ではなく、「診て」「証を立て」「治療を決める」までの一連の“思考と実践の流れ”を意味します。 つまり、 患者を前にしたときの“施術家の脳の中”を言語化したもの...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.80【素問】同病異治・異病同治とは?〜個別最適な治療思考法〜
東洋医学には、西洋医学にはない独特の診断哲学があります。その代表的なものが、 「同病異治(どうびょういち)」と「異病同治(いびょうどうち)」 。 これらは単なる理論ではなく、人それぞれの「からだとこころの構造」を捉えて治療を最適化する“治療哲学”です。 【1....

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vol.79【素問】証とは何か?〜東洋医学の“診断名”を構成する思考法〜
「その患者さん、“証”はどう診ましたか?」東洋医学において最も基本で、かつ最も奥深い問い。 “証(しょう)”とは、西洋医学でいう「診断名」とは異なり、 その人の体質・病態・エネルギーバランス・季節・感情までを含めた、全人的な病のとらえ方 です。 つまり「証を立てる」とは、...

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vol.78【素問】虚と実の見極め方〜補う・瀉す・通す、その診断と技法〜
東洋医学を学び・実践する上で避けて通れない概念――それが「虚(きょ)」と「実(じつ)」。 このふたつのバランスをどう見極め、 どこを補い、どこを瀉し、どこを通すか? それこそが鍼灸の“生命線”とも言える診断・治療の核心です。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.77【素問】気・血・津液・精とは何か?〜生命を構成する4つの柱〜
東洋医学では、人体を構成する基本要素として「気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)・精(せい)」の4つが重要視されています。これらはいずれも“目に見えないけれど、確実に働いている”生命のエネルギーや物質。 それぞれの働きと相互関係を理解することで、...

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vol.76【素問】精神活動と五臓〜神・魂・魄・意・志とは何か?〜
東洋医学では、 “精神”は脳の活動ではなく、五臓に宿るもの とされてきました。私たちの感情、思考、記憶、直感、意思――それらすべては、五臓の働きと密接に結びついています。 中でも『素問』では、五臓に宿る5つの“精神エネルギー”として、 魂・神・意・魄・志...

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vol.75【素問】五臓の個性と性格〜肝・心・脾・肺・腎を“人”として診る〜
東洋医学では、「肝・心・脾・肺・腎」の“五臓”は、単なる内臓器官ではありません。それぞれが独自の 性格や役割を持った“人物”のように扱われる のが特徴です。 これは単なる比喩ではなく、 生命を“機械”ではなく“生きた有機体”としてとらえる視点...

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vol.74【素問】五行とは何か?〜自然と身体をつなぐ地図〜
「五行(ごぎょう)」は、東洋医学において 人体と自然の関係をマッピングするための“座標軸” 。木・火・土・金・水という5つの要素は、単なる自然の表現にとどまらず、 臓腑・感情・色・音・季節・器官・性格…あらゆる生命の情報を整理し、診断と治療に活かすための立体的なモデル...

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vol.73【素問】上古天真論を読む〜素問の原点にして、医道の“哲学的始まり”〜
「上古の人は、百歳を越えてもなお動作が衰えず――」『素問』の第一章、 「上古天真論(じょうこてんしんろん)」の冒頭に記されたこの一文は、東洋医学という世界が、“生き方の哲学”から始まったこと を私たちに教えてくれます。 ここに書かれているのは、治療の技術ではなく、「どうすれ...

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vol.72【素問】陰陽論の真価〜東洋医学のすべてはここから始まる〜
「陰陽(いんよう)」――あまりにも有名で、あまりにも誤解されている言葉。 “白と黒のマーク”“男と女”“静と動”といった表面的な解釈にとどまってしまいがちですが、 東洋医学における陰陽論とは、“生命の本質”を貫く原理 であり、すべての診断、すべての治療、すべての概念はここに...

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vol.71【皇帝内経】素問と霊枢の違いと世界観〜鍼灸家が知っておきたい“医の哲学と技術の原点”〜
東洋医学の聖典とされる『黄帝内経(こうていだいけい)』。この書物は、ふたつの大きな巻から成り立っています。 それが、 『素問(そもん)』と『霊枢(れいすう)』 。 似ているようで、まったく異なる視点を持ち、そして両者が合わさることで初めて、東洋医学の真の全体像が見えてきます...

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vol.70【古典】鍼灸の源流をたどる 〜黄帝内経から鍼灸大成まで〜〜“施術は科学であり、芸術である”の原点にふれる〜
「鍼灸って、結局なにを根拠にしているの?」「経絡って、どうして存在するとされているの?」「どこからどこまでが“東洋医学”なのか?」 そんな疑問に、真っ向から応えてくれるのが―― 古典 です。 古典とは、“昔の本”ではなく、“今も生き続けている智慧の源”。現代の施術家が迷った...

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vol.69【応・運動】運動と血流が変える髪質〜筋トレ?ストレッチ?有酸素?育毛に効く“動き方”とは〜
「髪にいい運動って何ですか?」これは意外と多いご質問です。でも実は、運動と育毛には 深い相関関係 があります。 血流、ホルモン、自律神経、ストレス応答、代謝活性…すべてが運動によって動き出すのです。 今回は、鍼仙人式の育毛アプローチの中でも重要な柱、“運動と育毛の関係”につ...

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